4月から新しい環境でがんばってきたあなたへ。


ゴールデンウィークが明けた頃から

「なんだかやる気が出ない」「会社に行くのがつらい」と感じていませんか?


もしかすると、それは “5月病” のサインかもしれません。

 

この記事では、5月病の原因や症状、

そして自分を守るために今日からできることを分かりやすくまとめました。
「ちょっと心が疲れてるかも…」と感じたら、ぜひ読んでみてください。

 

 

【目 次】
1.    5月病ってどんなもの?
2.    どんな症状があるの?
3.    なぜ5月病になるの?
4.    どんな人がなりやすいの?
5.    自分を守るためにできる5つのこと
  ① 心と体の基本を整える
  ② 自分の気持ちに気づく時間をつくる
  ③ 小さな「楽しみ」を日常に取り入れる
  ④ 誰かに話す・頼る
  ⑤ 医療機関の力を借りる
6.    「がんばらない自分」を許す勇気
7.    おわりに:焦らなくて大丈夫。自分のペースで進もう

今日は1.~4.についてお話します。



1.  5月病ってどんなもの?
春は新しい生活が始まる季節。

進学、就職、異動など、環境の変化が多い時期ですよね。

 

でも、ゴールデンウィークが終わった頃から、なんだか元気が出ない…。

そんな方は「5月病」かもしれません。


「5月病」は正式な病名ではありませんが、

医学的には「適応障害」や「うつ病」と診断されることもあります。

 

4月に頑張りすぎた心と体が、連休後にふと緊張の糸が切れて疲れを感じてしまう。

そんな状態です。


2.  どんな症状があるの?
5月病には、心と体、そして行動にさまざまなサインが現れます。

体の不調
•    寝つけない、眠りが浅い
•    ずっと疲れている
•    胃が重くて食欲がない
自律神経の乱れから、体が休めなくなってしまうのが原因です。

心の不調
•    気分が沈みがち
•    なんとなく不安
•    やる気が出ない
•    イライラしたり焦ったりする
「楽しいと感じられない」「自分だけが取り残されている気がする」…

そんな思いが強くなることもあります。

行動の変化
•    朝起きられない
•    会社や学校に行くのがつらい
•    人と会いたくない
•    生活リズムが乱れる
心と体の不調が、日常生活にも影響を与え始めます。


3.  なぜ5月病になるの?
いくつかの原因が重なって起こると考えられています。
•    新生活での緊張やストレス
•    寒暖差や気圧の変化による自律神経の乱れ
•    連休明けで生活リズムが崩れる
•    「周りとうまくいかない」「自分はダメだ」と感じる自己否定感
知らないうちに心と体が疲れてしまっているんですね。


4.  どんな人がなりやすいの?
•    環境の変化に敏感な人
•    他人に気を使いすぎてしまう人
•    完璧主義な人
•    悩みを一人で抱えがちな人
真面目で責任感が強い人ほど、がんばりすぎてしまう傾向があります。

 

 

 

【五月病チェックリスト】

□ 通勤電車に乗るのが苦痛に感じられる

□ 電話に着信があってもすぐにとらない

□ 起きても身体がだるく感じる

□ 自分に自信がもてない

□ 身近な人に八つ当たりする

□ 歯磨きや整髪、身だしなみを気にしなくなった

□ 朝、寝床の中でグズグズしている時間が多い

□ トイレに必要以上長くいることがある

□ 他人が自分のことを軽視しているように思える

□ 自分の能力が会社で活かされていないと感じる

□ 食欲がない

□ 肩こりや頭痛がひどい

□ 吐き気やめまいがする

□ 集中力、思考力の低下

これらの項目に4つ以上当てはまるようなら、五月病の可能性があります。

 

 

明日は対処法についてお話しますね。

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。愛媛県松山市在住。

30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。