こんにちは。
身体は心のメッセージ、身体の声を聴く
内科医・心理カウンセラーの野上徳子です。



70代後半の男性
3年前に奥様が亡くなり
生きる気力を失っていました。


糖尿病のコントロールが悪く
インシュリン注射が必要だと伝えると
もう少し待って欲しいと言うので
条件つきで了承しました。


涙もろく
奥様のことを思い出しては
泣いていたそう

3年経って
奥さんを思い出すことは少なくなってきましたが
TVを観ては泣いてしまうと言います。


「生きる意味がわからない」
とおっしゃっていました。



投薬をしながら
食事療法
運動療法
もしていましたが、改善が見られないため


ある宿題を出したところ
少しずつ下がってきました。



糖尿病は、
食事をして血糖値が上昇した時
血糖を下げるためのホルモンである
インスリンの分泌が低下
もしくは
分泌していても反応がない状態です。


治療は、
食事療法や運動療法
薬物療法そして
インスリン注射です。


心理的な背景としては、


『人生に甘さがない、

甘さが喪失している』


この方は、奥様が亡くなられたことで、まさに

人生に甘さが喪失している状態といえます。

 

 

ですが

この方の人生は終わったわけではありません。

まだまだ続きます。

 

 

この方の生きる目的・価値は何だろう?

この方の生きる意味とは何だろう?

 

そう思いながら、お話を伺っていました。

 

 


 

 

この方は、先にも書きましたが、もの凄く涙もろいのです。

私とこのような話をしているだけで涙します。

ここにヒントがあると思いました。

 

人が泣く時、どんな時に泣くのでしょうか?

悲しい時

寂しい時

怒っている時

嬉しい時

 

泣いている時は

心が動いている時です。



この方に出した宿題は
食事や運動とは関係なく


"生きる喜び"


に焦点をあてたものです。





内科医
トランスフォーメーショナルコーチ®️
野上徳子