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ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

ダメ出しの専門家です

 

先日のラジオのご相談は30代女性

「いま、笑うところじゃないよね」

 

先輩の立場から仕事に関して注意指摘をすると

笑って答える後輩に対してどうしたらよいかというお悩みでした

 

きっとこの後輩はお客様から何か言われても

笑って答えているのではないかと想像する

「あの子ならやりかねない」

 

ダメ出しの専門家である私のアドバイスは

「いまは笑うところではない」とちゃんと伝える!

 

そして、きちんと伝えるという動きが

社内に無い場合

 

自分がそれを言えば

怖い先輩だと嫌われてしまうと心配するならば

 

「言い方を柔らかくする」ことです

 

「前からちょっと気になっていたんだけど

注意した後に笑っていると、自分の話が伝わっていないのかな

私の話を聞いてないのかな~って思ってしまうんですよ」と

 

彼女は悪気はないのです

恐らく、真面目な話の場面で

笑って話を聞く事を覚えてしまったのです

 

くわえて
その先輩がそんな事で困るという事は
上司がそれを言わないからです
 

仕事は

業務内容に関する注意と、態度に関する注意が存在します


業務ではないからと注意をしないならば

社員は「この組織では改める事ではない」と思うでしょう

 

これが起こる原因は「企業風土」です

 

私も「おかしな風土」を感じる職場にいた事があります

遅刻、昼休みの延長、黙って外出などを誰も注意せず

「昔はもっとひどかった」と

注意しない理由をそのように話していました

 

最近のニュースですが

保育士による子供への暴言と虐待

平手打ち、グーパンチ、暴言、アンケートの回答の嘘

 

これはもう組織風土そのものです

 

他の職員が「口調の強さ」が不適切である

「言葉」が乱暴であるなど

一緒に仕事をしていれば気が付かないわけがありません

 

それを指摘しない風土が存在するのです

恐らく他の職員も叩けば埃が出るのでしょう

 

園長が

知らなかった、聞いてなかった、報告が無かったなど

ありえないことです

 

日々の保育に関して管理者として
知ろうとしなかった、聞こうとしなかった、

毎日報告をあげろと言わなかった

ということです

 

保育士がイライラしてしまう、子供が言う事をなかなか聞いてくれない
そんな事は想定内のことです

 

だからこそ、日々の事を知ろうと努めなければなりません

だからこそ、事故や事件が起こらないよう

しくみをつくらなければなりません

 

諸悪の根源は「人」ではなく

「組織風土」かもしれません
 

そして、組織の風土は
経営者そのものを表していると思います