日本の保育園のレベルは高い! | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

激辛講師
アセスメントのプロ北村美由起です

 

「でもアメリカはね」

「でもフランスはね」

 

私が一番嫌いな言葉

日本がまるでダメ国みたいに比較される事

 

例えば私がはじめてのお産の時

・海外はもうみんな無痛分娩だよ

・海外はお産なんか2日で帰るよ

・海外は妊娠中も海外旅行も水泳もするよ

 

海外で妊娠中を過ごしたわけでもなく

お産をしたわけでもない人が

「海外はね」という

 

日本人と外国人の体のつくりが違うから
なんでも海外の真似は出来ないと聞いたこともあります
 

そしてその矛先が保育業界にもむけられた

そんなやり方をしているから少子化が改善されない

そんなやり方が保護者を苦しめる

 

「海外は保育手帳なんかないですよ」

(おたより帳の事)
これには驚きました

 

それは保育園が悪いのではありません

行政からの指導であり保護者の要望です
 

保護者が子供の一日を知りたいと思うのは

それは当然の事です


保育手帳を書いているから

「子供の保育に専念できない」

「その時間を子供に」

などと言われては

空いた口がふさがりません

 

お給食は食べたかな?

お昼寝はぐずらなかったかな

お友達と仲良くできたかな

 

保護者の必要に

応えているのが日本の保育園です

 

うちの娘が通っていた保育園は

着替えは園で洗ってくれていました

 

「えー!洗濯してくれるなんて助かるでしょ」

と考えますよね

 

いえいえ

服が返ってこないのです

それに「集団感染」を防ぐためにも

園で全員一緒に洗濯機でお洗濯はお勧めできません

 

おりしもミキハウス、ハッカが流行した時代

子どもにちょっといい服を着せると

園で洗濯してくれた服が

どこかの家庭に行ってしまう事が多々ありました

 

お昼寝の時は全員同じお布団で寝る姿を見たら
合宿所のようで寂しさを感じました

 

「親の都合で、

子どもになんでも簡単を求めていいのかな」

それが私のジレンマでした

 

様々な意見はありますが

保護者の皆さんは

その園の方針を理解して子供を入園させています

 

ですから外野で

「海外はね」というのはどうでしょうか

海外は「日本の作法」を

取り入れている保育園も多いです

 

日本式〇〇導入などという園もあります


日本の保育園のお給食のベレルは高いです
バランス、味、種類

それを働きながら自宅でやろうとしたら大変です

改善点はきちんと現場で声に出ています
ですから、海外目線で現場を名指しする事は
現場を苦しめるだけに思います

 

私は企業研修講師です

いまは年間多くの保育園の研修も行っています
それは心理士として、
教育カウンセラーとしての知識があるからです
 

お客様の必要にもっと答えようと思い
4月には保育士試験を受けます

 

試験勉強で分かったことは

「ルールだったのか・・・」
私が効率が悪いと思っていたことは
実はそれは国が決めたルールだった
ということがたくさん出てきます

50歳を過ぎた講師が、
研修のために保育士資格を取るのはなぜか

そうしたいと思わせるほどの
現場の姿を見ているからです
 

日本の保育園は国が定めたルールに従って

運営しなければなりません

 

ですから、良い保育園とは

「ルールに従う」事が求められ

そしてはっきり言える事は

それが子供の安全につながるのです

 

流されてはいけない

「海外はね」というフレーズ