リスキーシフトからの脱却 | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

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  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

高飛車子です

 

塩崎厚生労働相は6日の閣議後の記者会見で、

電通に対し

「社長1人の引責辞任で済む話ではない」として、

捜査を継続する考えを示した

 

電通だけに限らず

ブラック企業と言われている会社の社内には

リスキーシフトが起こっているのだと思います

 

リスキーシフト、ウィキペディアでは

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普段は穏健な考え方をし比較的節度を守って行動することのできる人が、

大勢の集団の中では、その成員が極端な言動を行っても

それを特に気に掛けもせずに同調したり、

一緒になって主張したりするようになっていくことをいう

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電通は

過剰な長時間労働、深夜労働に耐えられずに辞めた人が

「負け犬」「根性がない」と

考える集団だったのだと思います

 

「なぜ続かない」

「なぜ耐えられない」

「辛抱強さが無い」

 

業務体制が明らかにおかしくても

過剰であると思わなくなる

 

おかしいと言えない環境が出来ているから

おかしいと思う自分の気持ちを

自分でその声を無くす努力をするのです

 

そして他の人がやっているのと同じ

根性論、負け犬排除論が

口から出て来るようになります

 

それがようやくチームに入った証になり

負け犬扱いをされたくない承認欲求が満たされる

 

子どものいじめに似ています

 

誰か一人でも

「そろそろ帰ったらどうだ」

「もう遅いぞ、明日にしろ」

「ちょっと休まないと続かないぞ」

そんなあたりまえの言葉が出て来ない

 

明らかに社内には

リスキーシフトが起こっていたと思います

 

社風です


電通ではそれが悪い事では無く

当たり前なのです

 

なぜなら社風だからです

そう簡単に社風を一気に変えることはできません

 

若い女の子が仕事で悩み自ら命を絶つなど

あってはならない事です

同じ娘を持つ親として「自分だったら」と

考えるだけで涙がこぼれます

 

リスキーシフトから脱却し

電通はこれから時間をかけて

全力で変わっていく事が

責任のあり方だと思います