好きになる事からスタート | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

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  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

高飛車子です



お盆休みは

娘とレンタルビデオ三昧を楽しみました


予告編でチラッと見た

「おもてなし科?」

その内容のフレーズにドキッとしました


「自分が好きにならなかったらおもてなしはできない」

というような内容でしたが


そうだよ!そうなんだよ!

好きにならないからやる気にもならないし

本気にもならないし、続かないんだよ


おもてなしは

自分がどれだけ好きでいるかがスタートだと思います




私は毎年新人研修を担当しながら思うことがあります


それは、仕事を覚える前に

やっておかなければならない事として


「自分の会社を好きになることを学ぶ」事

この時間を作る事が大事だと思うのです



入社前に概要を見ていてくださいね

調べていてくださいね


それでは説得力がありません


会社の素晴らしいところを時間をかけてとことん教えるのです



誰がどんな苦労をして創業開始したのか

エピソードにはどんなものがあるか

自慢できるものは何か

社会にどんな貢献をしているのか

この会社で自慢のプロフェッショナルは誰か



会社のすべての部門をまわりながら

会社の生き字引に話をさせ

会社の素晴らしさを全員に教えるのです



そうすれば必ず会社を尊敬し好きになり

誇りを持ち愛社精神が出てくると思うのです



管理者になっても

自分の会社の創業者、資本金さえいえない人もいます


社訓、社歌

創業者はどんな気持ちでそれを作ったのか



好きになるには、好きになる材料を与える事だと思います

何も情報がなくて好きになどなれません


表に出ていない

会社にいるからこそ教えてもらえる秘話などが

社員の心をくすぐるのではないでしょうか



私が以前お世話になった方で

松下幸之助の元で働いたという方がいます


その方がおっしゃるには

松下幸之助は自分たちを必ず名前で呼んだ


名札を見て名前で呼んでそれからプライベートの事を聞く

「君は家族はいるのか」


その後で仕事の話に入る


社員の名前を呼んでプライベートの話をして

ブリッジをかけて本題に入る


その話は社員が別の社員に話して聞かせる

社員だからこそ伝えられる話


創業者の人となりまで伝えていく事が

次に立つものの役目だと思います


仕事に没頭するとクスッと笑われてしまう

あまり本気で働かないことが利口と言われるような現代において


社員の本気

奉仕の精神は、どれだけ会社を好きになるかが影響すると思います


「会社を好きになれ」と自主トレではなく

会社全体で新人が会社を好きになるように導く


入社前にとことんそれが出来たら

新入社員の新人研修への取り組みも随分とちがってくると思います