私にできること | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

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  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

高飛車子です



「まったく我欲が強い!」

石原都知事が口にした言葉です


我欲

都知事は我欲がない人だったのか。。。


はじめてわかった



3月11日

昨日から自分の心の中になんとも言えない

重いなにかがある



「私たちのことを忘れないでください」

被災地の方の言葉にハッとした


時間が経ち、被災地は何もかわらないのに

何も補償がなく何も先が見えないのに


変わっていくものがある


どんどんボランティアが減り、支援が減り

人が離れて行く



被災していない遠い場所の人の気持ちや関心が

ちょっと変わってきているのかもしれない


都知事はそれが言いたかったようだ


飲んでいても、もう被災地の話などでなくなった

「まったく我欲が強い」




昨日、TVを見ながら家族と話をした

「私も今の状況は辛いけど、被災地の人の方がもっと辛いね」


目の前で流されて行った愛する家族、同僚、知人

その記憶が消えることなどないだろう


それがどれだけ残酷なのか経験しなくてもわかる

言葉では表現できない




今日の新聞には

防災無線で避難を呼び続けて避難出来ずに亡くなった

三浦毅さんの話が載っていた


最後まで無線で避難を呼びかけていた


防災無線で避難を呼び続けて亡くなった話は

若い職員の遠藤未希さんを思い出す


実は三浦さんは遠藤さんの上司だそうです

知りませんでした


その事実がわかることも

三浦さんの家族にとっては必要なことです


私は知らなかった事にとても申し訳なかったと思いました



その夫に妻のひろみさんは

今も毎日携帯からメールを送信しているという



「寒いね、今日はどうしていたの」

「子供たちは元気だよ」


そう書いて送信ボタンを押すのだそうです

返信のこないメールを1年



1年が経っても悲しみは変わらない

そんなことがあっていいのだろうか


時間もそう簡単には解決のお手伝いをしてくれない

そんなことがもう1年も続く


この出来事への怒りをどこへぶつけたら良いのだろうか

行き場のない怒りと悲しみ



人は誰かをうらんだりすることの方が楽だ

相手のいない怒りほど辛いものはない


被災地の人を忘れない



私たちにできることをこれからずっと

続けて行かなくてはいけない


我欲は封印だ