高飛車子です
アトピーとの闘いの毎日
夜11時になると私は息子の部屋へ行き
寝たふりをしている息子の額をなでる
息子の目から
スッと涙が落ちる
「ママ、もう死にたい、殺して、
僕は体が動かないから
自分で死ぬこともできない」
「直也が死んだら、ママは生きていけない」
がんばっている息子に
がんばれなんて言えない
頑張っているから言えない
母親だから言えない
毎日、毎日、24時間解放されない
アトピーの子供を持つ生活
苦しむわが子を見て
出来るならこの子を・・・
何度も思った
楽にしてやりたい
楽にしてやりたい・・・
もうここまでがんばったのだから
楽にしてやりたい
一緒に死のう
一緒に死ぬことしか
考えられなくなってしまった
一人で死なせるわけにはいかない
私も一緒に・・・
きっと神様は許してくださる
ここまで頑張って来たのだから
あの子を楽にしてあげたいとしか
考えられなくなっていた
息子の首に手をかけて力を入れた
でも
私にはその力をもっと強くすることはできなかった
その日から
仕事が終わり家へ向かう車の中で思う
今日は死んでいるかもしれない
あの子、きっと自分で命を絶っているかもしれない
何が良いのか?
何があの子にとって一番なのか
もう冷静に考えることもできなくなっていた
一日でいいから
息子と離れた場所でゆっくり眠りたい
それが願いになっていた
息子から解放されたい
親として失格だ
でも
そんなことを思う毎日だった
仕事場から帰りたくない
帰宅拒否症になっている
そんな限界の私を支えてくれたのは
アトピーの子供を持つ人たちであり
本人がアトピーと闘う人たちでした
ネット上でそんなコミュニティーがあります
随分と助けられ励まされました
peachさんとは今でも連絡のやり取りをしています
忘れられない人たちです
つづく