外国株式アナリストの雑感               ~Why? Why? Why? -2ページ目

白川日銀総裁の講演

今日は白川日銀総裁の講演を聞いてきました。

テーマは「最近の金融経済情勢と金融政策運営

今が旬なのでこれは行かねばと思い楽しみにしていました。


感想は、う~ん、やはり日銀総裁となると言えることが非常に限られてるんですね。というもの。

一般的な経済のロジックの説明に留まったという感じ。


とりあえず現状はグローバル経済なので日本だけが回復するというのはありえなくて、

世界が回復してそれにつられて回復するだろう。というわけでアメリカ次第というお話でした。

FRBの見通しでは09年後半から回復に転じるという見通しで、米の要人もそう言っているが、

根拠はと言われると、現在の財政、金融政策が効いてくるからという当然の理由付け。

もうこれを言い続けて半年は経過しているので、米要人も自分で言ってて苦笑いしている

みたいな話が多少おもしろかった。


やはり経済動向というのは的確に当てるのは限りなく難しいというのが再確認できただけでもよしとしますか。



世論に問いたい

「世論に問いたい」 最近話題の鳩山総務相の東京中央郵便局を視察しての一言。

郵政としては将来的に年間100億円の収入を見込んで2年前から協議していたみたいなのに、何を今さらでしょう。かんぽの宿問題も含めてそもそも最終的なゴールは郵政を民営化して黒字体質に持っていくことではないのでしょうか!?ここにきて文化がどうとか、お金のことしか考えない人が考えてるからこうなるみたいな、金融危機に関係ないのにあたかも関係あるかのような発言はやめてもらえないだろうか。


「世論に問う」ならあなたの内閣の支持率は10%代とかなんだから、世論に問うとかいう言葉使っちゃいかんでしょうに。勝手な行動を取るのは世論に反しているのでは???

以前も「友人の友人がアルカイダ」とか言ってたのになんでこんな人が当選するのか???不思議です。Wikiとか見てると田中角栄の秘書をやってたみたいで。「学生時代から大変な秀才として知られ、高校時代は大手予備校「代々木ゼミナール」で行われる年3回の模擬試験を全てトップで通した程であった」とあります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A9%E5%B1%B1%E9%82%A6%E5%A4%AB

どうなったらこうなるんでしょうか。


しかし最近の日本の政治家ってどうなんでしょう。自民と民主が勝手に自爆しあって相対的に民主が上というだけで絶対的な政治力は明らかに弱まっているような。麻生総理は話せば話す程自爆、中川全財務省はG7に行けば酔っ払う、鳩山総務相はフラフラ発言(もしかして日本の文化を大切にしてますアピールで勝手に選挙対策と思い込んでいる!?)、民主党は先日の小沢代表の第7艦隊の発言の後、昨日は秘書逮捕。


なんかアメリカの大統領選挙みたいに違うカラーの人間が複数いてその中から「この人にたくそう!」みたいに選べるだけアメリカの方が幸せなような・・・

日本は消去法的に次はこの人ですよ~みたいな軽い感じにしか思えない。

○月末をもって一身上の都合で退職いたします

最近ベンダーからの「○月末をもって一身上の都合で退職いたします。」みたいなメールが目につく。ベンダーの代表的なのはBloombergとかロイターとかトムソンといった情報を流してくれる会社。


確かに企業が経費削減で今まで1人に1台あった情報端末を2~3人で共有してください、みたいになったらベンダーは一気に契約数が減って売上急減。そのあおりを受けているわけですね。この環境で条件いいとこあるので辞めてそちらに行きますみたいな威勢のいい話は聞かないですし。ちなみにBloombergは確か1台につき1ヶ月で20万円以上かかると聞いた気が。


いや~不況ですね。といいつつ明日はわが身かもしれないご時勢ですから、人のことを言ってる場合ではないです。ふと思うのはこれからは今までの様に10年に一度の金融危機ではなく、その周期が短くなる気がする。金融って昔と違いある意味水商売的な要素を感じます。


今日の日本のマーケットも株は多少戻しましたが、どんどん円が売られてきています。一時期より円安になっているのに、株の戻りはいまいち。日本に呆れて投機資金が純粋に出ていってる気がしてなりません。そういえば2月頭ぐらいにブルームバーグの日本語放送が中止されるってニュースがでてました。日本がいつのまにかローカルマーケットになってコストパフォーマンスに見合わないのでしょう。

お金も情報もなくなって気づいたら何もないみたいにならないことを願います。