「この子」というのは画像のPCに映っている宗選手のことではありません。本体のパソコンのことで,最近の劣化ぶりにはさすがに愛想が尽きてしまいました。PCの電源をONにしてから立ち上がるまでにかなりの時間がかかる。頻繁にフリーズする。フリーズしたら頑なに動かないので,本を読みながら動き出すのを待つより仕方がありません。5~6ページ読んでから画面を見ると「おー,動いてる」って状態。しかし,動き出したと思ったら,またまたフリーズ。休憩が多すぎるって。本を読みながらPCを操作している人ってこの日本に何人いるのかしら?さらにWORDで文字を打ち出したら漢字変換に2,3秒かかるんですけど…。動画配信で映画を観ると,まるで自分の仕事の範囲外であるかのように動きがプツプツと止まって,画面の中央にクルクル回る印が出てきてまた動き出すという始末。あ~,もーいやだ。

 

 というわけで,恐る恐る「この子」のスペックを調べてみた結果が次のようでした。

1.CPU:Intel Celeron

 あら,Core iシリーズじゃなかったのね。で,Celeronについてはネット上で次のように説明されていました。

 Celeronは、省電力・低価格が魅力のCPUです。 しかし、性能はCore iシリーズに比べるとかなり劣るため、多くのアプリを同時に動かしたり複雑な作業をしたりする用途には向いていません。 インターネット閲覧や文書作成などの簡単な作業、「軽いアプリを1種類しか使わない」など、単一の作業を行うパソコンに適しています。

 さらにCeleronシリーズは2022年9月をもって販売が終了しています。 通常Intel社は1年に1回以上のペースで新しいCPUをリリースしているため、すでに販売を終了したCeleronシリーズ=旧型のCPUといったイメージが定着しつつあるのが現状です。

 

2. メモリ:4GB

  PCのプロの説明では,メモリは動画編集などしないのであれば最低8GBあればOK。できれば16GBが望ましいとのこと。

4GBについてはひと言。「論外」だって。

 

3. ストレージ:HDD

  スタンダードはSSDの3000MB/Sとのこと。

 

 「この子」との別れが近づいている。「バカな子ほど親は可愛い」などと言うけれど,どこか愛着があるんだよね~。

 

 

 

追伸

 画像に写っているのは昨日(26日)のオリックス VS ロッテのオープン戦で2塁打を打ってセカンドベースに到達した時のオリックスバファローズの宗選手。こちらには大いに期待しています。

1.L.A.コンフィデンシャル(1997年 アメリカ) 

 監督:カーティス・ハンソン      

 キャスト:ケヴィン・スペイシー / ラッセル・クロウ / ガイ・ピアース        

 評価:★★★☆(評価は5点満点。★が1点。☆が0.5点)

<物語>

 1953年,ロサンゼルス。元刑事を含めた6人の男女が惨殺された事件の捜査にあたっていたロス市警の刑事バドは,やがて売春組織の娼婦リンにたどり着く。一方,殉職した刑事を父に持つ野心家のエド,そしてテレビの刑事ドラマでアドバイザーをしているジャックも動き出す。刑事たちはぶつかり合いながらも,やがて手を組み,警察内部の汚職に立ち向かうことに…。作家ジェームズ・エルロイが著した「L.A.4部作」のひとつを映画化したクライムサスペンス。(「映画.com」より)

<短評>

 今から見ればかなりの豪華キャストで,一般にとても評価の高い作品だが私にはイマイチだった。本当の黒幕はこいつだったというのだが,唐突過ぎてサスペンスとしてはイマイチ。もっと伏線を張っておくべきだったと思う。また,ドンパチのシーンが多くて,自分の趣味には合わない。

 

 

2.コリーニ事件(2019年 ドイツ)        

 監督:マルコ・クロイツパイントナー      

 キャスト:エリアス・ムバレク / フランコ・ネロ  

 評価:★★★★☆(評価は5点満点。★が1点。☆が0.5点)

<短評>

 (ネタバレ注意)

 2001年,ベルリンの高級ホテルのスイートルームで大物実業家,ハンス・マイヤーが銃で殺害される。殺したのはイタリア人のファブリツィオ・コリーニ。新米弁護士のカスパー・ライネンが弁護を引き受けるが,マイヤーはライネンの子供時代の恩人だった。また,コリーニが殺害の動機を一切語らないまま裁判が始まる。二転,三転する見応えのある法廷劇だが,法の正義を問う点で通常のサスペンスとは一線を画す。ナチスが絡んでくるのだが,この時代の戦争犯罪に時効はあるのかという問題,さらには個人的復讐は許されるのかという問題について考えさせられる作品。それらの困難な問題についての監督の答えは揺れている。したがって,コリーニは自裁の道を選んだ。個人的には納得。なぜなら,私も分からないから。考え続けるべき問題を提起している点で優れた映画だと言える。

 

グレゴール・ザムザはある朝けったいな夢から目が覚めてみたら,ベッドん中で馬鹿でかい虫に変わってる自分に気がついた。(フランツ・カフカ『大阪弁で読む「変身」』より)

 

 2025年2月13日付朝日新聞夕刊に「カフカ名著 大阪弁に『変身』」と題する記事が掲載されている。カフカのあの不条理小説『変身』を大阪弁で訳した書物らしい。訳者は西田岳峰(たかね)さんという大阪府内の会社に勤める会社員で,仕事の合間の隙間時間を使って2年半かけて訳したとのこと。

 手許にあった高橋義孝訳の新潮文庫版で同じ箇所を見ると,次のように訳されている。

「ある朝,グレゴール・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと,自分が寝床の中で一匹の巨大な毒虫に変わっているのを発見した。」

 カフカのこの小説に関してはいろいろな解釈があるが,西田さんのコンセプトは『変身』をドタバタコメディーとして読むというもの。私は翻訳の作業とは原著者と読者との間をただ橋渡しするだけではなく,訳文を通して翻訳者の感性なり,思想なりが表現されるものであると思っているので,これはこれでいいのだろうと思う。高橋訳で「これは一体どうしたことだ」と訳してある箇所の西田訳が「おれ,どないしてん?」となっているところなど,なかなか面白そうだ。

 西田さんは大阪出身とのことだが,大阪人は大阪の文化,特に食べ物や言葉にこだわりを持っている人が他の地域出身の人に比べて多いのではないだろうか。私の若い頃からの友人で今でも付き合いのある大阪出身の人物が2人いるのだが,彼らと話をしていると,今の吉本の芸人の話す大阪弁は「本来の大阪弁」ではないらしい。私は大阪の中学,高校に通っていたので大阪出身ではあるが,それほど大阪文化にこだわりがないのでいつも彼らの話を「そうでっか」と思って聞いてはいるが…。(笑)

 因みに,上の新潮文庫版の奥付を見ると初版が「昭和27年7月28日発行」となっていて,私の持っているのは「昭和42年2月28日 23刷」で,定価60円である。西田版の定価は1430円。最近,読みもしない(だろう)本を買いすぎているので,図書館で予約しようとしたら置いていなかった。しかたがない。Amazonでポチッとクリックするか。

 

 

 stewardship

 

 手元の英和辞典でstewardshipを調べると「管理」という意味が掲載されている。言葉の成り立ちとしては,「(客船,旅客列車,旅客機の)旅客係」という意味のstewardに「状態,性質」を表すshipをつけた単語であるが,社会学者の橋爪大三郎によると,この単語には宗教的な意味が含まれているとのことである。それについて氏の『世界がわかる宗教社会学入門』(筑摩書房)に次のようなエピソードが紹介されているので,以下にその部分を引用してみる。

 

 「日本人は宗教を軽蔑しているくせに,宗教について無知です。滑稽なことです。学校でもどこでも,宗教のことを学ぶチャンスがないからなのですが,何とかすべきです。こんなことがありました。私の友人のところに,霞ヶ関から深夜電話がかかってきました。『地球環境の国際会議で,条約の案文にstewardshipと書いてあるけれど,何のことかよくわからない』というのです。困った役人は,ロンドンから本省に電話し,本省でも誰もわからなかったので,とうとう友人のところに電話がかかってきたのです。stewardshipは『管理責任』と訳しますが,神が世界を創造したあと,その管理を人間に任せたという聖書の記事が背景になっています。要するに,人間が自由に自然を利用・改造していい(だから責任もある)という考えですが,ここから品種改良や捕鯨禁止や生物の多様性保護といった考え方が出てきます。驚くべきなのは,日本の一流官庁や国際交渉の担当者が,欧米社会の行動の根底にある哲学・宗教について,基本的なことを知らないという点です。日本人は,人間も自然の一部と考えるのでstewardshipの考え方はなじまない,案文から外してくれ,と交渉することも考えつきませんでした。」(pp.18-19)

 

 橋爪大三郎のこの著書は高校生レベルを対象にした世界の宗教についての概説書であるが,上の引用からも分かるように私たち日本人は世界の宗教についてよく知らないことが多いように思われる。もちろん,何らかの宗教を信仰しなければならないということはないが,パレスチナ問題を見ても分かるように,宗教的対立が世界の抗争の根底にあることも随所に見られるわけで,宗教の問題を無視して世界情勢を理解することは不可能ではないだろうか。

 

 ところで,ドナルド・トランプはプロテスタントらしいのだが,彼の辞書にはstewardshipという言葉は存在しないのだろうか?

 

 

月に2回~3回ずつ観た映画の短評を掲載することにしました。

評価は5点満点。

★が1点。☆が0.5点です。

 

 

1. 「ミッシング」(2024年 日本)

監督:吉田恵輔

キャスト:石原さとみ / 青木崇高 / 森優作           

評価:★★★★             

<短評>

6歳の娘が誘拐され,夫婦がその行方を捜すプロセスを描いた映画。母親は時として常軌を逸した行動に出るほど追いつめられているが,父親は比較的冷静。その夫婦のあり方,さらにその行方不明事件を報道する地方TV局員との交流,SNSによる母親への誹謗中傷など様々なことが描かれているが,それらが散漫にならないようにまとめられている。石原さとみの熱演とそれを受け止める青木崇高,森優作の冷静な演技が見物。

 

 

2. 「その瞳に映るのは」(2022年 デンマーク)     

監督:オーレ・ボールネダル      

キャスト:バートラム・ビスゴ・エネボルドセン / エスター・バーチ            

評価:★★★★

<短評>          

史実に基づく映画。1945年3月,ナチス占領下のコペンハーゲン。イギリス空軍によるコペンハーゲンの中心部にあるゲシュタポ指令部(シェルハウス)空爆作戦(「カルタゴ作戦」)が失敗して近くの小学校を誤爆。そこに至るまでの様々な人たちの姿を描いた群像劇であるとともに誤爆直後の混乱を描いた作品。ラストの映像が秀逸なので,★1つ追加して4点。

 

 

3. 「ザ・メニュー」(2022年 アメリカ)  

監督:マーク・マイロッド          

キャスト:レイク・ファインズ / アニヤ・テイラー=ジョイ            

評価:★★★   

<短評>

富裕層しか入店できない孤島にある超高級レストランが舞台。シェフが「食べるのではなく,味わってください」と言うが,これがテーマ。その夜の客はカネはあるが,料理など味わえない人間ばかり。ただ,そのテーマを描くためにこの展開は必要なのか?

感想は「大山鳴動してネズミ一匹」

 

4. 「騙し絵の牙」(2021年 日本)            

監督:吉田大八  

キャスト:大泉洋 / 松岡茉優         

評価:★★★☆

<短評>

「映画.com」の文章を借りると,「出版業界を舞台に、廃刊の危機に立たされた雑誌編集長が、裏切りや陰謀が渦巻く中、起死回生のために大胆な奇策に打って出る姿を描いた」作品。終盤,2転,3転のドンデン返しがあって,それなりに楽しめるが,よくできたテレビドラマといったところ。「古くて陳腐なものVS新しくて面白いもの」という構図で物語が展開されており,その構図が単調すぎる。