安倍元首相銃撃事件 山上被告に無期懲役の判決 奈良地裁
NHKニュース 配信より
安倍元首相銃撃事件 山上被告に無期懲役の判決 奈良地裁 | NHKニュース 配信より
4年前(2022年)、奈良市で安倍元総理大臣を銃撃したとして殺人などの罪に問われた山上徹也被告に対し、奈良地方裁判所は、「極めて悪質な犯行で、殺人の実行に不遇な生い立ちが大きく影響したとは認められない」として、求刑どおり無期懲役を言い渡しました。
山上徹也被告(45)は2022年7月、奈良市で参議院選挙の応援演説中だった安倍元総理大臣を手製の銃で銃撃して殺害したとして、殺人などの罪に問われました。
裁判では、母親の旧統一教会への多額の献金で経済的に追い詰められ、兄が自殺するなどした被告の生い立ちを、刑の重さにどの程度考慮するかが争われました。
21日の判決で奈良地方裁判所の田中伸一 裁判長は「生い立ちは不遇な側面が大きい」とした一方、「旧統一教会に激しい怒りを抱いたとしても、殺人などを実行することには大きな飛躍がある。合法的な手段を模索せず実行したのは被告自身が決断した結果で、生い立ちが大きく影響したとは認められない」と指摘しました。
また「被害者には殺害を正当化できるような落ち度はなんら見当たらない。動機や経緯について大きくくむべき余地は認められない」と述べました。
銃刀法などの適用についても検察の主張を全面的に認め、手製の銃でも「発射罪」が成立するとしました。
事件について、「被害者を背後から銃で襲撃したのは卑劣で、極めて悪質だ。結果は言うまでもなく重大で、被害者の妻は突然の死に接することを余儀なくされ、今も喪失感を抱えていることは十分理解できる。被害者以外の人物が被害に遭う可能性も想定され、周囲に居合わせた人たちに強い恐怖を感じさせた点も軽視できない」と述べました。
裁判での被告の態度について、「犯行の危険性や1人が死亡したという重大性を十分に認識している態度は認められず、十分な反省に至っているとは認められない」と指摘しました。
そのうえで、「殺意を持って2回にわたり弾丸を発射した悪質性や危険性の高さは著しい。計画性の高さも強い非難に値する」として、求刑どおり無期懲役を言い渡しました。
被告は胸の前で手を組み、伏し目がちに判決を聞いていました。
【裁判員を務めた3人と補充裁判員だった2人が記者会見】
判決のあと裁判員を務めた3人と補充裁判員だった2人が記者会見に出席しました。
裁判員を務めた40代の会社員の男性は、被告について「家族思いな部分がとても強い印象を受けたし、不遇な幼少期、青年期を送っているのは強く感じました。家族思いという部分がもう少し弱ければ家族と離れて暮らし、こんな事件が起きることがなかったのかなと思います」と話していました。
また、この事件で裁判員に選任されたことについて「選ばれたときはある程度覚悟は決まっていました。『この事件だから』というプレッシャーは特別ありませんでした」と振り返りました。
裁判員を務めた30代の会社員の男性は「被告の境遇や家庭環境については、かわいそうな人だと思いました。元総理大臣が被害者ということを考えると判断に影響しかねないので抜きにして考えました」と話していました。
補充裁判員だった奈良県生駒市に住む50代の会社員の男性は、被告について「自分のことばで発言されているのが印象的で不利になるような証言でもきちんと受け答えしていました。家庭環境は想像つかないが、その能力を犯罪という方向ではなく、ほかに生かしていればなと感じました」と話していました。
裁判員を務めた40代の会社員の男性は安倍元総理大臣の妻、安倍昭恵さんの意見陳述について「内容的に胸に迫るものは正直ありました」と話していました。
【弁護団“控訴は被告と協議”】
判決のあと、被告の弁護団が会見を開き、冒頭で「弁護側の主張が認められなかったのは遺憾であり、控訴するかどうかについては被告と協議のうえ判断する」というコメントを読み上げました。
このあと、藤本卓司 弁護士は「旧統一教会が被告の家庭に及ぼした影響は犯行の動機に直結するもので、単なる背景事情ではなく量刑に反映させるべきだと意見を述べてきた。裁判所は生い立ちが事件の遠因であることは認めたが、検察側の主張が採用され遺憾に思う」と述べました。
控訴について、藤本弁護士は「方針はまだ決まっていないが、検察側の意見を全面的に認めた判決なので私としては当然、控訴を検討しなければいけないと思っている」と話していました。
また、松本恒平 弁護士は「特定の宗教によって家庭が崩壊していく様子については立証を尽くしたと思っているが、検察官の求刑が全面的に採用されてしまったため、彼に対して申し訳なく、力及ばなかったところがあるのではないかと考えている」と話していました。
記者団から判決が言い渡されている間の被告の様子を尋ねられたのに対し、松本弁護士は「主文を言い渡された時、落ち着いていて表情が変わることはなかった。言い渡しが終わったあとも一礼して席に戻り、非常に落ち着いた様子だった」と述べました。
このほか、判決後、被告に面会し、今後の手続きなどについて説明したことや、控訴期限まで被告と接見を続けていく考えを明らかにしました。
【検察“主張が認められた”】
奈良地方検察庁の大前裕之 次席検事は「事実認定および量刑いずれについても、検察官の主張が認められたものと考えています」とコメントしています。
【安倍昭恵さんがコメント“一つの区切りがついた”】
判決を受けて、安倍元総理大臣の妻・安倍昭恵さんはコメントを発表しました。
昭恵さんは、「本日の奈良地方裁判所の判決により、突然の夫の死からの長かった日々に、一つの区切りがついたと感じています。警察・検察の捜査関係のみなさまには、膨大な証拠を収集・整理し、事実関係を明らかにしていただき感謝申し上げます。裁判所と警察のみなさまには円滑な裁判のための大変な警備をしていただいたことに感謝申し上げます。裁判官・裁判員のみなさまには公平かつ公正な裁判をしていただき感謝申し上げます。特に、仕事や家事をかかえながら15日間を超える日々を、この裁判のために費やしていただいた裁判員のみなさまには、深く感謝申し上げます。みなさま、ありがとうございました。被告人は、自分のしたことをきちんと正面から見つめ、私のかけがえのない家族である夫の命を奪い去った罪を償っていただきたいと思います。私は、これからも、前を向いて夫の遺志を紡ぎ、日々を大切に生きてまいります」などとコメントしています。
【判決を傍聴した人は】
21日、判決を傍聴した人からは山上被告に無期懲役が言い渡されたことについて、さまざまな意見が聞かれました。
自身の兄が旧統一教会の信者だったという兵庫県加古川市の60代の男性は「山上被告とはケースは違いますが、家族がめちゃくちゃになったのは自分と一緒で、共感を覚えることが多く、最後の判決だけでもこの目で見届けたいと思って来ました。被告には宗教問題で苦しんだ体験を社会に役立ててほしいと思っていたので、無期懲役は厳しいと思います」と話していました。
大阪市の40代の女性は「事件に対してずっともやもやしていて、どのように裁かれるのか興味があり、自分の目で見たいと思って来ました。生い立ちは不遇だったと思いますが、人を殺すのは違うと思うので、判決には納得しました。被告は無気力な感じで、反省しているかどうか読み取れませんでした」と話していました。
【旧統一教会をめぐる問題に詳しく 裁判で証言した特任教授は】
旧統一教会をめぐる問題に詳しく、事件後、被告と面会したという北海道大学の櫻井義秀 特任教授が21日の判決を傍聴したあと、取材に応じました。
櫻井特任教授は「判決は事件の背景や被告の生い立ちを十分に考慮していた。犯行の悪質性や事件の重大性を考えると、無期懲役を言い渡したことは理解できる」と述べました。
一方、弁護側の証人として裁判でみずから証言した経緯を振り返り、「犯行の動機に母親の信仰の影響があったのではないかと強調したが、判決では、犯行を思いとどまることが無かったのは被告の規範性の欠如だという判断がなされた。もう1回人生をやり直す機会を与えてほしいという主張が認められなかったのは残念だ」と話していました。
【旧統一教会「宗教2世」の受け止めは】
関東地方に住む旧統一教会の宗教2世の男性は、NHKの取材に対し「犯行の危険性という観点では刑を軽くしてほしいという話にはならないと思うが、宗教2世の生い立ちの不遇さが認められるのであれば、刑の重さにも反映してほしかった。苦しみには見向きもしてくれなかったのかという無念な気持ちはある。この判決とともに、宗教2世の苦しみや今を生きる子どもたちの叫びが忘れ去られてしまうのではないかという不安がある」と話しました。
一方で、被告の宗教2世としての生い立ちの不遇さが判決で認められたことは最低限よかったとしたうえで、男性は「苦しんでいる宗教2世たちが健全なサポートを受けられ、経済面の被害や虐待から守られる社会福祉の仕組みがつくられることや、社会の偏見のない理解が、第2第3の被告を生ませず悲劇の連鎖を断ち切るために必要だと思う」と話しました。
【争点に対する裁判所の判断】
争点に対する裁判所の判断は、検察の主張を全面的に認める内容となりました。
<生い立ち>
母親の旧統一教会への信仰や多額の献金に伴う家庭環境の変化など生い立ちをどの程度考慮すべきかについて、検察は、「不遇な生い立ちを抱えながらも犯罪に及ばず生きている者も多くいる」として、影響は極めて限定的だと主張しました。
これに対して弁護側は、「被告が生まれ育った環境は児童虐待に当たる」としたうえで、「動機や銃撃に至る経緯は刑の重さを判断する際に十分考慮されるべきだ」としていました。
判決は、「生い立ちは不遇な側面が大きい」とした一方、「旧統一教会やその関係者に激しい怒りを抱いたとしても他者の生命を奪うことを決意し、そのために銃の製造を計画して実行したことには大きな飛躍があり、生い立ちの影響を大きく認めることができない」と結論づけました。
そのうえで、「被告は自立した社会人で、『人を殺してはいけない』という社会規範は、不遇な生い立ちなどを踏まえても十分身につけることができた。教団幹部の襲撃に失敗しても断念せず事件に至ったことは、犯罪行為を正当化し他者の生命を軽視する態度が顕著だ」と指摘しました。
<危険性>
危険性について被告は「人に当たることはないという見通しで、弾の威力は10メートルから20メートルで殺傷力が落ちると思っていた」などと述べていました。
これについて裁判所は検察の主張を認め「手製の銃は十分な殺傷力があり、危険性は極めて高かった。大勢の聴衆が密集した場所での犯行は公共の安全を大きく脅かすもので極めて危険で悪質だ。被害者以外の人が被弾した可能性は十分あった」と指摘しました。
<計画性>
計画性について、▼検察が極めて高いとした一方、▼弁護側は警備が不十分だったことなど偶然も重なり、確実に計画されたものではないと主張していました。
判決は、「標的を被害者に変更した時期は直近だったが、狙った人物を確実に殺害するための計画や準備は、およそ1年半もの長期間にわたり、殺人行為を遂行するという点で計画性は極めて高い」と判断しました。
<更生可能性>
立ち直りの可能性について、▼検察が、内省が深まっているとはいえず、立ち直りの可能性も乏しいとした一方、▼弁護側は立ち直りが期待でき、宗教被害に苦しんだ経験をいかして、社会に貢献できる機会を与えるべきだと述べました。
判決は「再犯の可能性が大きいとは認められないものの、犯行の重大性を踏まえると刑の重さに大きな影響を与えるほどの事情とは評価できない」と判断しました。
<法律解釈>
事件に使われた手製の銃を法律上、どう解釈するかについて、検察が「砲」に該当するとして銃刀法違反の「発射罪」が成立するなどと主張したのに対し、弁護側は「砲」のような威力はないと反論しました。
判決では、検察の主張を認め、「砲」にあたると認定しました。
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衆議院小選挙区立候補予定者説明会 山口1区から3区まであわせて11陣営が出席
1/20(火) 19:28 KRY山口放送 配信より
衆議院小選挙区立候補予定者説明会 山口1区から3区まであわせて11陣営が出席(KRY山口放送) - Yahoo!ニュース 配信より
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c9c7d6092159e95b4272de1461dc8e6316999fe
KRY山口放送
高市総理が1月23日に衆議院を解散すると正式表明し、選挙準備は本格化しています。
衆議院小選挙区の立候補予定者説明会が開かれ、あわせて11陣営が出席しました。
高市総理は19日の会見で、23日に衆議院を解散すると表明、衆議院選挙は27日に公示されます。
立候補予定者の説明会が県庁で行われ、
山口1区に3陣営山口2区に2陣営、山口3区に6陣営。 あわせて11陣営が出席しました。
質疑応答である陣営は県知事選と日程が重なるため選挙用ポスターに
知事選候補者の特定人物を支持する旨の文言を入れることは問題ないか、質問しました。
これに対し県選管の担当者はポスターの内容は基本的には
有権者が判断することで県選管が内容を判断することはできないと回答しました。
衆議院選挙は1月27日公示、2月 8日投開票の日程で行われます。
最終更新:1/20(火) 19:39 KRY山口放送
〇 衆議院選挙の手引 令和6年
選挙制度研究会/ぎょうせい
〇 衆議院総選挙における政党・政治団体の政治活動の手引 (昭和55年執行)
自治省選挙部/第一法規出版
〇 ’90総選挙: 毎日選挙全記録 第39回衆議院総選挙平成2年2月18日
毎日新聞社/毎日新聞出版
〇 18歳選挙権に対応した 先生と生徒のための公職選挙法の手引
株式会社国政情報センター
〇 「18歳選挙権」で社会はどう変わるか (集英社新書)
林大介/集英社
1〇 18歳選挙権と市民教育ハンドブック[補訂版]
田中治彦,林大介,藤原孝章,西あい,近藤牧子,南部義典,松倉紗野香,開発教育協会/開発教育協会
1〇 8歳からの選挙 Q&A
服部 進治,沖村 民雄,杉浦 正和,若菜 俊文,安達 三子男,全国民主主義教育研究会/同時代社
〇 投票せよ、されど政治活動はするなexclamation & question: 18歳選挙権と高校生の政治活動
石埼学,猪野亨,久保友仁,菅間正道,野見山杏里,宮武嶺/社会批評社