山陰観光列車「みすゞ潮彩」乗車記 | TRAIN+

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キハ47系気動車を改造した観光列車、「みすゞ潮彩」に乗車しました。乗車区間は、上りみすゞ潮彩1号(長門市→仙崎)下りみすゞ潮彩2号(仙崎→小串)です。山陰本線上りなのに1号、下りなのに2号というのは何だか変な気がしますが、とにかくよかった!というのが感想です。

まずは、長門市から一区間仙崎まで。一区間なので1号車の自由席へ。

仙崎に到着すると、わずか6分後に折り返し下関行きとなる。

↑仙崎駅で発車を待つみすゞ潮彩2号

乗車した日は、8月10日(日)。実はこの列車、土日のみ1号・2号だけは快速運転となる。よって、仙崎を出発すると、長門市、人丸、滝部、小串と、適度に通過し軽快に進んで行く。

長門市駅と黄波戸駅との間のビュースポットでは3分間の停車。景色が奇麗で本当に見とれてしまう。この日は、下関市の観光案内人の女性が添乗しており、車内外の案内放送を行ってくれ、旅の気分を高めてくれた。

↑長門市~黄波戸間のビュースポット停車時に撮影した日本海。まじできれい!!正面の島は仙崎の沖に浮かぶ青海島。

新潟や富山、島根、あるいは五能線なんかから見る荒々しい日本海と違い、エメラルドグリーンの美しいうみが眼下に広がる。この景色、この色、実に最高だ。天気がいいのも手伝ってさらに輝かしく見える。

しかも、車内の座席配置がすべて海側(日本海側)を眺められるように横向きに座席が配置されているので、楽に視界に美しい景観が入ってくる。

↑すべて海側を向いた指定席の2号車(1号車は通常のキハ47の座席)。この日は指定席は満席。

ここで裏ワザですが、どうせ指定席を取るならばいい座席をとりたいもの。場所によっては小さな窓枠や、海側ではなく山側の座席(いすの配置は海向き)になる場合もあるので、Goodな座席をお教えします。

2号車の12番AD、16番AD席。これが大きな大きなワイドビューの窓の正面にあたるので最高だ。4人用のBOX席も2つあるけど、もし4人で取るなら、4番ABCD席かな?

車内では、土日限定の紙芝居や地元長門市在住の方が金子みすゞにちなんだ歌を披露してくれたりと、観光客をもてなしてくれていた。

↑ギターやハーモニカを使って音色を奏でて歌ってくれる。歌と列車に揺られ・・・

↑この日は巌流島の紙芝居の車内イベントが開催された。金子みすゞの紙芝居もあるらしい。

そして、乗車記念の粗品(はまゆうの種)とみすゞ潮彩のポストカード、JR西日本広島支社オリジナルうちわに、紙芝居にちなんだ水飴までもらえる。もちろん指定席の乗客のみ。最高におもてなしをしてくれた。510円の快速指定席でこのサービス、この車内イベントは本当にお得だ。

↑みすゞ潮彩乗車記念品。水飴のサービスはサプライズだった。はまゆうの種子は、箱を開けるとくじになっており、当たりが出ると、下関駅の観光案内所で粗品がもらえる。

そうこうしているうちに、列車は難読駅名の『特牛』と書いて『こっとい』駅を通過し次のビュースポットへ。長門二見~宇賀本郷間でも3分間のビュースポット停車をし、夫婦岩などをじっくり見ることができました。

また、湯玉~小串間でも3分間のビュースポット停車をし海岸美と印象深いブルーの海を眺めることができます。

そして列車は小串駅へ到着。ここは下関の近郊区間。多くの列車は、下関と小串のピストン輸送です。ここで下車し、また長門市へ引き返しました。

↑小串駅に着いた快速みすゞ潮彩2号。

↑小串駅を出発する快速みすゞ潮彩2号。左は、長門市行き普通。

JR西日本広島支社では、同仕様の観光列車「瀬戸内マリンビュー」が呉線(広島~三原間)に運転されています。こちらもキハ47改造で、瀬戸内の海を堪能できる眺望列車です。どちらも本当におすすめです。