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希望が未来への力

どうしても自分を変えたい!

でも、変わらないんです……

どうしたらよいのか???

そんな方々にぴったりのブログです!!

※小説を読みたい方は、左側のプロフィールからどうぞ!

📘 登場人物紹介 - 『機動戦士ガンダム オルビタル・フレイム』


🔷 カイ・アスナブル(Kai Asnable)

  • 年齢:19歳

  • 所属:地球連邦軍 特殊戦術機動部隊“ヴェスタ部隊”

  • 搭乗機:RX-94-ν2《νガンダム・フリューゲル》

  • 能力:高い空間認識能力を持つ準ニュータイプ。後に“人格融合”と“全人格解放”に至る特殊精神進化を経験。

  • 概要:主人公。かつての戦災孤児であり、幼少期に強化処置を受けた過去を持つ。シャアとの血縁をうかがわせる背景を持ち、その因縁がやがて運命の戦いを呼び寄せる。

  • 性格:静かで思慮深いが、心の奥に熱い信念を秘めている。


🔴 リアン・シェルバ(Lian Shelba)

  • 年齢:21歳

  • 所属:サンクチュアリ(元:連邦MS技術開発局)

  • 搭乗機:AMA-010-R《サザビー・リデンプション》

  • 能力:高レベルのニュータイプ。エンパシー能力に近い共感型思念伝達に長ける。

  • 概要:かつて連邦に見捨てられた実験被験者。アストラル・シャアの側近的立場だが、彼の真意と理想に疑念を抱きつつ行動。後にカイの「共鳴者」として精神融合を果たす。

  • 性格:聡明で沈着冷静。だが内には激情と寂しさを抱えている。


🟥 ノア・シュナイダー(Noa Schneider)

  • 年齢:不詳(外見25歳前後)

  • 所属:プロトコル・ラグナロク観測機関/“門”の管理者

  • 搭乗機:AMX-Λ9《レヴィアタン・セル》

  • 能力:高次精神領域へのアクセスを可能とする特異存在。“過去・現在・未来”に干渉する知性を持つ。

  • 概要:「門」を観測・制御する存在であり、人類の精神進化の到達点を見届ける「観測者」。だがその役割の重圧により人格が多重化し、一時敵対。カイとの邂逅で再統合される。

  • 性格:神秘的かつ理知的。人間味を残しながらも、人類とは異なる時間感覚を持つ。


🟨 アストラル・シャア(Astral Char)

  • 本名:キャスバル・レム・ダイクン(再構成体)

  • 年齢:実年齢不詳(再生体として40代前半相当)

  • 所属:サンクチュアリ・コード管理機関(アーク評議会)

  • 搭乗機:MSZ-010EX《ゼノス・アーク》→《サザビー・リデンプション》(一時)

  • 能力:精神転写技術により再生された「記憶のシャア」。記憶と意志は本物に極めて近く、“アストラル”として存在。

  • 概要:地球圏の再構築を目論み、“門”の開放と人類の精神統合を主張するが、その真意は「人類に選ばせる」こと。最終話で真の“意志”を遺し、戦いの幕を下ろす。

  • 性格:理想主義者であり、孤独な革命者。かつてのシャアと酷似するが、わずかに異なる選択をする。


🟦 マリナ・クレア(Marina Claire)

  • 年齢:22歳

  • 所属:地球連邦軍広報・諜報部 → ヴェスタ部隊オペレーター

  • 能力:高い情報解析力と戦術判断力を持つ。

  • 概要:カイの過去を密かに調査していたが、やがて彼を信頼し、補佐官として行動を共にする。戦いの中で変わっていく人類の可能性を記録する役割も担う。

  • 性格:まじめで責任感が強い。戦争の“意味”を問い続ける目を持つ。


🟫 ギルバート・ザン=グラーフ(Gilbert Zann-Graf)

  • 年齢:45歳

  • 所属:地球連邦軍上層部(軍参謀本部)

  • 概要:サンクチュアリ殲滅を唱える軍強硬派。自身の権力維持と恐怖政治を進める策謀家。最終決戦では独断で「門」の奪取を図るが失敗。

  • 性格:冷徹で傲慢。だが、人類の混乱を恐れる一面もあり、“自己矛盾の象徴”。

最終話:閉じられし門(ラスト・ゲート)

 

虚無と光が交錯する空間――“門”の内側。そこは、現実とも幻ともつかぬ歪んだ時空だった。

カイの乗る〈フレイムレイス・オーバーソウル〉は、金色に輝く翼を広げながら虚空を駆ける。その手には、すべての人格の意志が宿った“ソウルブレード”が握られていた。

一方、アストラル・シャアの駆る〈サザビー・リデンプション〉は、黒と赤の残像を刻みながら、刃のようなドラグーンを無数に展開し、カイへと襲いかかってくる。

――その刹那。

「来るぞ、カイ!」 ノアの声が脳内に響く。刹那、カイは機体をバレルロールで回避し、両腕のファンネル・ヴァリアントを瞬時に射出。

「制御限界を突破。全弾、ターゲットへ!」

ファンネルが光の奔流となって舞い、ドラグーンと空中で衝突する。 炸裂音が時空に響き、反響し、世界そのものを軋ませた。

サザビー・リデンプションは両肩の重装バインダーを開放。 中から放たれた“ギア・インフェルノ”が蛇のように軌道を歪め、フレイムレイスへと殺到する。

「リアルスケール、ホロ弾頭か!?」

警告音が鳴り響く中、カイは高速旋回。

――間に合わない!

その瞬間、〈フレイムレイス〉の背部から新たな形態のファンネルが展開。

「オーバーソウル・モード・イグニッション──ソウル・フレアッ!」

白金の光弾が無数に広がり、敵の弾頭を焼き払う。

シャアの機体が閃光を突き抜け、目前に迫る。 その一撃一閃が重たく、鋭く、圧倒的だった。

「カイ、お前にできるのか。過去を背負い、未来を選び取る覚悟が」

「覚悟なんて、とうに済ませた!」

激突するビームサーベルの斬撃。機体の震えが、パイロットの鼓動と重なる。

カイは叫ぶように意識を集中した。

「ノア、力を──いや、“僕らの”力を!」

融合した全人格の意志がカイに宿り、〈フレイムレイス〉が純白の炎をまとって再起動。

「リミッター解除。全人格解放──最終演算、開始!」

時空が捩れる。 そして……斬撃が炸裂。

シャアの機体は停止。光の中で、彼は静かにヘルメットを外す。

「……ならば、託すしかないな」

〈門〉の封印シーケンスが作動し始め、空間が崩壊していく。

「行け、カイ。君たちの時代が……始まる」

――そして、静寂。

破壊されかけたサンクチュアリの大地に、〈フレイムレイス〉は傷だらけで着地する。

見上げた空には、ゆっくりと閉じていく“門”があった。

カイは目を閉じる。 そこには、彼の中に生きるすべての記憶と、意志と、命の重みがあった。

「ありがとう……全部、受け取った」

 

ーーーENDーーー

 

 

第13話「門(ゲート)」

 

【宇宙世紀0139年8月17日 07:41/宙域:サンクチュアリ外縁】

黒く爛れた虚空に、門(ゲート)は浮かんでいた。四次元的に折り畳まれた構造は、見る者に錯覚と畏怖をもたらす。周囲の空間は波打ち、センサーでは捉えきれない歪曲が広がっている。

その門を守るようにして、アストラル・シャアの搭乗する〈サザビー・リデンプション〉が鎮座していた。その赤はもはや朱ではなく、深淵から滲み出るような血の色だった。

カイの〈νガンダム・フリューゲル〉は、ノアとの再融合によって、真の“全人格解放(オーバーソウル)”を達成していた。全身が高密度の精神粒子を包み、外殻すらも変容しつつある。ファンネル・ヴァリアントは一つひとつが“意志”を宿し、もはや単なる遠隔兵器ではなかった。

「シャア……あなたは、なぜここまでの未来を背負った」

通信越しに語りかけるカイの声に、シャアは穏やかな微笑を浮かべて応じた。

「私は“過去”だ。しかし……過去がなければ、人はどこへも行けんよ」

赤いサザビーの腕が上がる。次の瞬間、門の周囲を取り巻く巨大な構造物が起動を始めた。かつて古代コロニー時代に封印されたブラックボックス──プロトコル・ラグナロクの中枢が、再び開かれようとしている。

「人類に与えられた最後の問いだ。自らの手で未来を選び取るか、それとも観測者にすべてを委ねるか」

カイは拳を強く握った。ノアの声が脳内で共鳴する。

『あなたは、選ぶの? それとも、逃げるの?』

「逃げはしない──俺たちは、ここにいる!」

 

【08:15/宙域:戦闘空間】

戦闘は苛烈を極めた。

〈サザビー・リデンプション〉の“ドラグーン・バースト”は、粒子加速と空間跳躍を融合した超高機動ファンネルシステム。未来予測すら交えた軌道を持ち、単純な回避は不可能。

だが、〈フリューゲル〉の“ファンネル・ヴァリアント”はそれに対抗しうる。カイとノアが一体化したことにより、粒子制御と感応波の同期精度が異常なまでに高まり、バリアントたちは自在に再構成・合体・自己増殖までを行い、戦場を縦横に跳ぶ。

リアンが乗る〈バルギル・ステラ〉も戦線に加わった。かつてはシャアの思想に共鳴した彼女も、今はその“終焉”を見届けるためにここにいる。

「シャア・アズナブル……あなたは、まだ“英雄”のつもりでいるの!?」

「違う。私は──裁定者(ジャッジ)だ」

 

【08:42/宙域:門の臨界】

門が、開こうとしていた。 内部では、異次元の干渉波が宇宙の情報層そのものを書き換えようとしている。もし全開放すれば、全人類の感応波構造が再構築され、意識が“観測”され続ける囚人として束縛される。

それは、永遠のユートピアか。あるいは、人類意志の死か。

「シャアァァァァァァァッ!!」

カイの叫びと同時に、〈フリューゲル〉は最終展開モードへ。 ヴァリアントが全周囲に散開、フィールドを形成し、門の干渉波を中和する。

サザビーも最後の火力を解き放つが、同時にシャアの精神も崩壊しかけていた。 ノアの能力がそれを察知し、カイに語る。

『彼は、もう自分を保てない……その魂は、“誰か”を待っていた──』

カイは通信を繋げた。静かに語りかける。

「……キャスバル・レム・ダイクン。君の物語は、ここで終わらせよう」

一瞬、シャアの目が潤む。だがその瞬間、すべての火力は沈黙し、門は完全封印へと向かっていく。

リアンが駆け寄る。

「終わったの……?」

カイは頷きながら、まだ揺れる空間を見据える。

「いいや──本当の終わりは、まだ先だ」

 

【09:01/宙域:静止──門封印直前】

門の中心に浮かぶシャアの姿が、ゆっくりと霧散していく。 その最後の言葉は、カイにだけ聞こえた。

「君たちなら……見せてくれるな。“次”の可能性を」

そして、門は封印された。地球圏と人類の未来に、新たな夜明けが訪れようとしていた──