いよいよ~北の大地へ上陸。
そこは、きっと本州とは違う“別世界”が広がっているんだろう…という~勝手な思い込みがあった。
が…、まず目に飛び込んできたのは、本州と同じ道路標識。
やっぱ~ここも紛れもなく「日本」なんや…と、ちょっぴり残念に感じながら~当たり前のことを思う。
そして、期待と不安を胸に…“Car touring around HOKKAIDO!”が~スタートしたのである。
車を走らせ始めたが~やはり北海道は見当たらない。
やっぱり、日本はどこに行ってもたいして変わらないのか…
ただ~道路の幅が、とてつもなく広い。
広いのだが、センターラインのみで…車線を示すラインは引かれてない。
きっと~雪を積み上げるスペースを確保しているのであろう。
この道路の広さに…やっと、ちょっぴり北海道らしさを感じた。
地図を片手に~こっちやろ、あっちやろ…とワイワイ言いながら、積丹を目指す。
小樽から…R5を通り、余市のニッカウイスキー工場を横目で見ながら~シリパラインへ。
右手に~ガイドブックに書かれていたそのままに…ローソク岩が見えてきた。
見事な岩である。
遠くからでもはっきりと、正にローソクのようにそびえ立っているのがわかった。
余市から~R229へ。
シリパラインで感じたのは…やたら、トンネルが多い。
地形の関係からだろうか。
中には、岩をそのままくり抜いたようなトンネルもあって~その形がユニークで面白い。
それはいいのだが…トンネルの中で、やたら道がカーブしているため~怖い。
おまけに、トンネルの中の道は…狭い。
少し“JAPAN”を運転させてもらったが~何度もブレーキを踏むハメになった。
何度か道に迷い、行き過ぎたり引き返したりしながら…ついに『神威岬』へ到着。
ここに来るために~わざわざ小樽から、積丹半島を往復する計画を立てた(そうな)のだ。
岬に最も近い駐車場に車を停める。
当然…岬の先端まではすぐ行けるだろうと思っていたが、Hソンから~1時間ほど歩かなあかんことを知らされる。
しかも、ラクそうな海岸コースは立入禁止になっていて~山道コースしかない。
Hソンが…平気な顔をして、その山道コースを登り始める。
オイオイ~ちょっと待ってよ…この剥離骨折がやっと治りかけの右足首は、大丈夫かなぁ…
さっさと先を行ってしまう5人を追いかけながら~足首が治っていることを信じ、かなり急な勾配をソロリソロリと上っていった。
一体…どこまで続くんやぁ、と不安が高まってきた頃~海がちょこっと顔を見せてくれた。
その色は、見事なエメラルドブルー~すばらしく美しい海だった。
その場所で…一旦休憩。
みんなテンションが上がってきて、海をめがけ~石を投げ始める。
多少疲れがとれた一行は…先を急いだ。
すると、行けども行けども道が海に平行に続いていて~ゴールに辿り着きそうな気配がない。
ついに…海も視界から消えてしまった。
すれ違った人に~「頑張ってください」なんて言われ、余計焦る。
依然として続く山道を進んでいくと~やっとやっと再び“エメラルドブルー”が、顔をのぞかせてくれた。
でも、まだまだ遠そうやな…よし休憩やぁ~
そのシーンが~次々とうつりかわっていく岬を…私は知らない。
木々が生い茂っている山かと思えば…野原が一面に続く高原になる~海が見えたかと思えは、断崖絶壁が現れる。
見える海の大きさも~どんどん変わっていく。
次々と景色が変化し、そのひとつひとつが美しく…新たな発見と感動を与えてくれるのである。
しかしながら~その道の起伏は激しく、長く…しんどい。
やっと、長~かった山道が終わり…岩場が出現。
しかし…ここからの道もまたハードだった。
道の両側が豪快に落ち込み、その真ん中に何とか歩けるスペースが作ってあるだけ。
かなり危ないと思われる場所のみ~柵や橋が取り付けてあったが、とにかく…岩が滑りやすい。
マジ怖い…落ちれば確実に死ぬだろうと思われた。
慎重な足取りで進んでいく。
これだけの山道を歩いているためもあるのか~暑い。
しかし、この暑さが運動だけのためではないことに気付く。
アブラゼミが…ガンガン鳴いていたからだ。
最早、小樽に降り立った時に感じた寒さなんて~どこにもない。
辺りには…すでにススキが茂っていたが、それが不思議だった。
やがて~灯台がちょこっと見えてきた。
断崖が連続する~神威岬であるが、その中に岩が少し出ているところがあった。
一見...何もなさそうな場所なのだが、実は~横から見ると、岩が海側へ突き出ているのだ。
半分海へ出ていて、残りの半分で人の通る道を....支えている。
普通は~こんな場所に好んで立たない。
下を覗くことすら、恐ろしいからである。
ここは~マジで足がすくんだ。
山越え...谷越え~野を越え、崖越えて...やっとのことで~岬の先端へ到着!
何はともあれ~座り込む。
改めて....日本海を眺める。
苦労して辿り着いただけあって、喜びもひとしおだ。
「来てよかった~」~このエメラルドグリーンを味わえたなら...
ワシが風に舞い上がり、オロオロしている。
カモメが...優雅に飛ぶ。
日本海は~とても静かだ。
ウニを取っているのだろうか...船が一艘浮かんでいるのが見える。
何故~あんな岩が残っているのか...みんなで論じ合った。
しかし、そんなことはどうでもよく...少しでも長くこうしていたい~という気持ちが強かった。
そして...我ら6人は岬の特等席で~『神威岬』のすばらしさを、ゆっくりじっくりと味わったのである!