乙女の涙を後にして~今度は、『男の涙』へ向かったのだが...ここは、凄い場所にあった。
車を止めてから、草むらの中をかなり歩き...ようやく海が見えてくる。
そこから...いきなり凄い、勾配の崖を下っていくのだ。
この“道なき道”は~メッチャ滑りやすく、恐ろしかった。
途中の道は二つに分かれていて...まず左側の岩の上で、男の涙を間近に見る。
さすが~男の涙と呼ばれるだけのことはあって、滝が豪快に海に注いでいて...その水は~直接海に落ちていた。
水しぶきが凄い!
その音も大きく...乙女の涙が“陰”なら、男の涙は~完全に“陽”の性格を感じたのである!
いよいよ、男の涙へ降りて行く。
道を左側に行けば~崖の上...右側に行けば、海岸に出られる。
そこに、大きな岩ががドデ~ンと横たわり...「昼寝岩」と名付けられているらしい。
この岩の上には~観光船でも一緒になった、岩尾別YHの連中と...凄く変わった姉さんがいた。
北海道が気に入って、昨年の冬からズーッと住み着いているのだ。
大学も辞めて...バイトをしながら、ここで生活をしているとのこと。
この姉さんに~すごいヴァイタリティを感じ、我ら6人が贅沢旅行をしていることが...メッチャ恥ずかしく、姉さんに憧れも感じたのだった。
男の涙は...とてもポカポカしていた。
滝を見ながら~ボケーッとしているのが、気持ちよく...長時間ボケーッと寝転がっていた。
と、ここまでは...男の涙も“結構ええとこやん”と思っていたが、そのイメージは~あっという間に覆ってしまう。
そろそろ~ということで、崖を登り始めると...凄い急勾配!
足場がもろく...4つんばにならないと登れない。
すれ違う人が、「メッチャしんどいで~」と...苦しそうな顔をして訴えてくる。
神威岬や浮島なんて~話にならないほどの、この旅最大のしんどさ...
やっと登り切った時、もうへとへとで~歩けない程だった。
「この辺は...ダニがいるから~絶対長袖を着てください」...という知床のヘルパーの注意等、もうどうでもよかった。
我々6人は半袖になり、意気揚々と~車に辿り着いたのである。
知床YHのヘルパーの兄ちゃんが言っていた...「男の涙は~“男の汗”とも呼ばれているんですよ」...という話に、納得したのであった!





