本日は恐らく多くの旧年式自動車オーナーが困っておられる、天井内張りの垂れを手軽に解消出来る応急処置法を紹介したいと思います。
通常ではヘッドライニングの交換もしくは張替えが理想の仕上げが得られますが、数万円から10万円以上までの予算が出せない方が多いかと思いますので、考え出したのが今回紹介する方法です。
平成10年式のレンジローバーで試しに施工しましたが、予想通り早く安くそこそこ使える仕上げとなりましたので、選択肢の一つに加えて頂ければ幸いです。
加水分解でウレタンが劣化して内張りが頭に触れる位置まで垂れ下がっています(・・;)
先ずは垂れの大きい数箇所にドリルで穴を開け、市販のスクリューファスナーで固定します。
垂れた生地にいきなりドリルの刃を当てると絡んで持って行かれますので、先にポンチで穴を抜いてからヘッドライニングに穴を開けます。
次にリアクォーターウィンドウ側の剥がれを処置します。
剥がれた生地をホッチキスで張りを持たせるようにライニングに固定し、ホームセンターで売られているコーナー仕上げ用L字型の塩ビサッシを、適切な形状に加工して両面テープと共に隙間に押し込みます。
市販のプラスチック製ファスナーは黒色であった為、色を合わせるように調色した塗料を塗装しました。
リアシート天井部分は以下のように、まあまあの仕上がりでスッキリしました(;^_^A
他に車内灯付近も剥がれ垂れていましたが、こちらも同様にして処理します。
垂れの大きい箇所はファスナーで固定し、車内灯周囲の剥がれた生地は隙間に押し戻します。
如何でしょうか。
このままの状態で結構我慢できますし、気が変わって張替えしたくなっても、問題なくキレイな状態に戻すことも出来ます。
どうぞご予算に合わせて施工方法をご選択ください(・∀・)