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昨夜、よっちんは遅番でした
夕食のお世話をして
介助が必要な方には
就寝介助をしてから帰ります
就寝介助とは、歯磨き・洗面・排泄・着替え等の介助です
夕食後、調理員さんがびっくりした様子で
就寝介助がほぼ終わり
食堂の清掃に行くと
調理員さんがびっくりした様子で
「みどりさんが来てね
『私、ごはんを食べたかな?』
と言うのよ
『そこに座って召し上がっていましたよ』って、答えたら、
『そうですか。ごめんなさい』
と、帰ったの」
と報告して下さいました
みどりさんのお部屋に伺うと
ベッドに腰かけて、泣いていました
「みどりさん、どうされましたか?」
「私、ご飯、食べたかどうか分からなくなったの。
本当に食べたのかしら?」
こんな時
「食べたでしょ!忘れたの?」
なんていうのはNGです。
介護者は責めたりしないで
分からなくなったということを
受け入れて、安心させて
あげなきゃいけません
「みどりさん、お腹が空いたのですか?」
「違うの。お腹はいっぱいなんだけど
食堂に行って食べたかどうかわからなくなったの」
と大粒の涙を流されました
この会話から
満腹中枢の機能が働かなくなるまでは、いってないけれど
エピソード記憶障害が起こっていることが分かります
みどりさんは
やはり自分は認知症なんだという不安
この先自分はどうなるのか?
みどりさんはまだ72歳と若いのに
その姿が切なくて切なくて
よっちんは、思わず、抱きしめていました
「私だって、忘れたり
分からなくなることがありますよ」
少し落ち付いた様子で
ベッドに入られました
でも、何もかもわからなくなったらどうしよう
という不安でいっぱいの
みどりさんを思うと切ない
認知症初期の方の不安や恐怖は計り知れないもの
認知症の初期の方は
皆さん、みどりさんと同じように
ご自分で認知症かもしれないと
思っているものです
それは、不安を通り越して
恐怖を感じていることもあります
ご家庭で介護されている場合
家族を頼って安心したいのに
大きな声で叱られるという
こともあります
どうか叱らないで
寄り添って差し上げてくださいね~
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