羅希目線____
蒼桜「凛音どうだった?」
私は首を横に振る
蒼桜「そうかぁ…」
やっぱ兄貴分だから心配だよね…
蒼桜「あいつ昔いじめられていたのは知ってるだろ?学校だけじゃなかったんだ。」
羅希「学校だけじゃない?」
蒼桜「あいつの実の母は幼いころ亡くなってあいつが小学生の時に父親が再婚したんだ。それで最初はうまくいってたようだが弟が生まれた途端いじめられるようになってな。」
羅希「父親は?」
蒼桜「父親は新しい奥さんに夢中で仕事も忙しいし、表向き仲のいいように見せてたみたいでね、気づかなかったんだよ。今でも気づいてないみたいだし。そしてその頃から学校でもいじめられたんだ。」
想像以上の凛音の過去に言葉を失う
父親にすら守ってもらえなかったんだ
蒼桜「俺が始めて凛音を見たときあいつは泣いていたけど、何故か俺はすごく綺麗な子だと思った。なんか芯に強いものを持ってそうでね。俺はあいつはどんな逆境でも乗り越えられる力を持っていると思うのさ。」
だから大丈夫
そう蒼桜君は自分に言い聞かせているようだった。
奇龍目線__
雨梨「凛音倒れたって。」
奇龍「えっ!?」
雨梨「さっき保健室で会った。」
奇龍「なんで倒れたんだ?」
雨梨「発作」
奇龍「そうかぁ。昨日のことやっぱ関係あるよな。」
雨梨「うん。」
奇龍「ちょっと行ってくるわ!」
雨梨「奇龍。これは奇龍が出ない方がいい。」
奇龍「なんでだよ!」
雨梨「理由は事が済んだら言うから。今は…ね」
雨梨は俺が考えることの10倍考えてる
だから何か考えがあるのか
雨梨「奇龍…お願い」
っ!
奇龍「分かったよ…」
羅希目線__
厩舎に凛音の分も馬の手入れをしに行く。
すると頭に包帯を巻いた子がうろちょろしている。
昨日のあの子か。
羅希「あんたなにしてるの?」
と声をかける
A「いやーちょっと昨日忘れ物したみたいで…」
羅希「忘れ物ねぇー…
それって奇龍のことかな?あんた奇龍のこと好きでしょ?」
A「あなた一体誰なんですか?」
羅希「神咲班3年九万里羅希」
A「九万里先輩のお姉さん…」
羅希「別に奇龍モテるし好きになるのは勝手だけどさ。
奇龍と仲良くなるために凛音つかったり、凛音に無理言って連れてきてもらったのに凛音の言いつけ破ってそれで危ないところ見られたからって凛音にあたらないであげてよ。」
A「そんな言い方ないじゃないですか!私は怪我したんですよ!」
羅希「兵士なら戦場行ったらいくらでも怪我するから怪我の一つや二つ何よ。私は死にかけた可哀想でしょとでも言いたいの?」
A「」
羅希「言っとくけど凛音は注意したはずだよね。それを破って怪我したのは自業自得じゃないの?」
A「」
羅希「あんたみたいなやつ戦場出たら死ぬよ。
分かったなら帰りな。もうここに近づかないようにね」
そう言うとその子は無言で去って行った。
奇龍には悪いことをしたかもしれない。
一途に恋してるのは分かった。
だから奇龍の彼女になったかもしれないのに。
奇龍「あれ?姉ちゃん!」
羅希「あ、奇龍。」
奇龍「どうしたんだよ?」
羅希「凛音の馬の手入れしにきた」
奇龍「俺も!真似すんなよ!」
羅希「してないわよ!…そーだ、奇龍なんか食べたいものある?」
奇龍「ん?うーん。アイスとか?」
羅希「安いやつならおごってあげる。」
奇龍「マジで!やったー!って…姉ちゃんなんか企んでない…?」
羅希「企んでないわよ!」
奇龍「言ったな!二言はないぞ!」
まぁアイスで埋め合わせするのもどうかと思うけど弟への埋め合わせは食べ物って昔から私の中で決まってる。
奇龍「てか凛音はどうなんだよ?」
羅希「動かないかなー死んでるのかも」
奇龍「はい!?」
羅希「冗談よ」
奇龍「たちわる!」
羅希「気になるなら奇龍電話してみたら?」
奇龍「姉ちゃん!それだよ!」
といい電話かける
奇龍「もしもし!凛音か!?あのさー厩舎今から来れるか?…うん!馬乗ろうぜ☆…あぁ待ってる!」
羅希「じゃあ私戻ってるから!」
奇龍「姉ちゃんはやらねぇの?凛音くるのに?」
羅希「三年は忙しいのよ(笑)」
といい厩舎を後にする。
凛音目線________________
奇龍先輩の誘いだからなんとなく厩舎に向かってみた
奇龍「凛音!競争しようぜ☆」
凛音「いいですよ」
こういう時は普段と同じように接してもらえるのはありがたい。
風をきる。
自然の香り。
昔から嫌なことがあったら馬を飛ばしていた。
奇龍「やっぱ凛音はぇぇぇぇえ!!」
凛音「くすっ」
後ろから聞こえる声で馬のスピードを少し遅くする
奇龍「やっと追いついたぁ!」
凛音「先輩も充分速いですよ!」
奇龍「なぁ凛音!馬乗るの好きか?」
凛音「もちろん!」
奇龍「なら良かった!また今度競争しようぜ!今度は勝つから!」
凛音「はい!」
奇龍先輩なりに気を使ってくれたのかもしれないが、少し気分が楽になった。
次の日_______________
重い足どりで登校しようとすると雨梨先輩に会った
雨梨「凛音一緒にいこ…」
とわざわざ教室まで送ってくれる
雨梨「僕はこれで。」
凛音「雨梨先輩!」
雨梨「?」
凛音「ありがとうございます!」
ニコっと笑って去って行く雨梨先輩はやっぱかっこいいなと思いつつ…
A「凛音ちゃん!」
凛音「Aちゃん…」
A「その、昨日はごめんね!」
凛音「えっ…」
突然態度が変わり過ぎて正直驚いている
でも…
凛音「いいよ。こっちこそごめんね。」
なんとなく和解っぽい流れになった。
何故心変わりしたかはわからないけど。
クラスの雰囲気も戻って良かった。
すると…
「緊急連絡です!白軍がこちらに向かってきているということです!戦闘該当生徒は至急準備をお願いします!」
凛音「東洞君!」
寝ている瑞樹も確か後方支援だったはず…
東洞「んっ…?」
凛音「戦争だよ!」
その瞬間東洞君の顔つきが変わった。
クラスでも数人は戦場に数人は後方支援へ行くから顔つきも雰囲気も変わった。
後方支援の準備をして馬を出す。
蒼桜「凛音!」
凛音「蒼桜にぃ!」
蒼桜「凛音、なんかあったら自分の身を一番に考えるんだよ?いい?」
凛音「分かってる!蒼桜にぃ無事に帰ってきてね。」
蒼桜「もちろん!班員全員無事に帰ってくるよ!じゃあいってきます!」
と頭に手をポンポンして出て行く。
戦争…か。
まだ始まったばっかりだけど、早く終わればいいなぁ。
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