最近、ザキヤマ先生から内臓マニピュレーションの質問を受けます。
正月明けで急にやる気が出たのか、それともどこかに引き抜かれるのか?
【オステオパシーと便秘】
内臓マニピュレーションはあくまでも内臓のソマティックディスファンクション(SD)を解放することで体の機能を回復させることを目的としているので「便秘改善」「胃痛」などへの対症療法ではありません。
しかしある程度、便秘の人に行う大まかな手順があります。
①幽門の解放
②オッディ括約筋の解放
③回盲連結の解放
④盲腸の内臓マニピュレーション
⑤上行結腸の内臓マニピュレーション
⑥下行結腸の内臓マニピュレーション
⑦S状結腸の内臓マニピュレーション
普通の人ならこれですぐに効果が出ますが、慢性便秘の人にはなかなか効果が出ません。
大腸の動きが悪くなって便秘になっている人なら内臓マニピュレーションで改善しますが、根本的に食事が悪かったり運動不足、水分不足なら生活習慣から変えていく必要があります。
そのためには先ず、詰まっているものを出してしまわないといけません。
どれだけ大腸を動かしても便が直腸で石のようになっていては出るはずがありません。
そこで必要になるのが便秘薬です。
【便秘薬の選び方】
昔から「ピンクの小粒〇〇」と宣伝されていますが、これを知らずに飲むと大変なことになりますʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
よく使われる便秘薬には大きく分けて3種類あります。
・大腸刺激性
・非刺激性
・浣腸
です。
あんまり使われない小腸刺激性や座薬は省きましょう。
ピンクの小粒系の
「腸がはがれる」
「腸がちぎれる」
という人が沢山います。
また繰り返し使用すると効きにくくなるということと、妊婦さんには使わない方がいいとされています。
じゃあ漢方は?
センナ茶も同じセンノシドです。
慢性じゃなく、たまに困った時に飲むのならいいかもしれません。
では慢性の場合は?
非刺激性下剤。
つまり便に水分を含ませて柔らかくして出すという塩類、膨張性、浸潤性下剤というのが良いと思います。
特に塩類の「酸化マグネシウム」は病院でも慢性便秘に処方される定番の薬で特に副作用も無く安心です。
最近、浸潤性のジオクチルソジウムソルフクサシネート(DSS)と書いてある薬が増えてますからブームなのかもしれません。
この手のやつは摂取した水分を便に運びますから薬を飲んだらしっかり水分をとってください。
それでも出ない人は昔から定番のイチジク浣腸。
成分のグリセリンは稀にアレルギーを起こしたりしますから気をつけてください。
【生活習慣を変える】
便秘の原因になるのは基本的に食事と運動不足です。
食物繊維を多くとりなさいと言いますが、食物繊維もとりすぎると便の量が増えて逆に便秘になります。
食物繊維はよく噛んで食べて運動を行ってください。
運動で腸を動かそうと思うなら大腸の裏にある筋肉「大腰筋」を動かすのが効果的です。
・風邪で寝ていたら便秘になった
・ずっと座り仕事で便秘になった
など聞きますから、やっぱり重力が大切です。
なるべく立って過ごす時間を多く作りましょう。
生まれつきの体質もありますから自分に合った方法を選んでください。