ブログ開始10周年~サリーの写真振り返り+高松塚古墳の飛鳥美人発見50周年~壁画が語る宗教観 | 堀田はりいと猫まり&マロンのブログ

堀田はりいと猫まり&マロンのブログ

家猫まりと外猫マロンと日本文化のルーツや自著のことなど

調べて見たら、初めてブログを書いたのが10年前の3月16日。
10年ひと昔とはよく言ったものです。
当初はブログ開始2カ月前に刊行した『東遊伝』(梓書院刊)に関係した話題が中心で、相撲(主にモンゴル相撲)や韓国の伝統芸能や日本の歴史と文化のことを書いていました。
ブログを書くために、デジカメを持って、九博や神社や遺跡や資料館などに足繁く通い始めたのは翌年ぐらいからだったでしょうか。
その成果から『神宿る沖ノ島』(2018年)、『古代天皇誕生記』(2019年)、『卑弥呼の時代』(2021年)の三冊の本(いずれも右文書院刊)が生まれました。

ブログを始めた頃は日韓の関係はそれほど悪い関係ではありませんでした。日中の関係もそうでした。
たった10年で中・韓との関係が悪化し、しかもロシアのウクライナ侵略で歴史の歯車は大きく逆戻り。
加えて、気候変動にフェイクニュース、さらには新型コロナによるパンデミック。
大丈夫かなあ、人類と地球。

 

ブログでサリーを紹介したのは、調べて見ると2012年6月27日でした。

この日以降、一年くらいまでのサリーを写真で振り返ってみたいと思います。
この頃は遠くまでよく散歩に出かけていました。

 

しんちょーどれくらい?

 

モグラのあな7こ。

 

フェンスのうえをウォーキング。
うれしいとしっぽがふくらむ。

 

オバケー!

どこにいるかにゃー?

 

はなのうえにみずたま。

 

はりいのひざ、ねごこちサイコー!

 

にゃんじゃこれ?!

 

あれっ?

太宰府天満宮の裏の店のにゃんこ。

 

ヒヒーン。

サリーはいつもじゆうでいいなあ。

 

☆☆☆☆☆ はりいのコーナー ☆☆☆☆☆


飛鳥美人の画像(ウィキペディアより)

飛鳥美人で有名な高松塚古墳。その極彩色壁画が発見されたのは1972年3月21日。今年は発見から50周年だそうです。
『神宿る沖ノ島』「高松塚古墳とキトラ古墳の壁画が語る宗教観」について書いています。一部抜粋します。

極彩色で描かれた飛鳥美人などの16人の男女の群像は、 正月元日の朝に天皇に拝礼をする新春祝賀の儀式「朝賀(ちょうが)の儀式」を描いたものであることが、男女が手にした持ち物が、「朝賀に於ける女子の持ち物は『圓翳(えんせん)・如意(にょい)・蠅拂(ようほつ)』、男子の持ち物は『太刀(たち)・屏繖(かさ)・桙(ほこ)・杖(つえ)』である」のと一致することにより、すでに解き明かされています。
2016年には、藤原宮大極殿院(ふじわらのみやだいごくでんいん)の南門の前から、大宝(たいほう)元年(701年)の正月元日の朝賀の儀式で立てられた7本の幢幡(どうばん)の遺構が見つかっています。
『続日本紀(しょくにほんぎ)』は、その儀式の様子を「天皇、大極殿に御(おは)しまして朝(ちょう)を受けたまふ。その儀、正門に烏形(うけい)の幢(はた)を樹(た)つ。左は日像(にちぞう)・青竜(せいりよう)・朱雀(すざく)の幡(はた)、右は月像(がつぞう)・玄武(げんぶ)・白虎(びゃっこ)の幡なり。蕃夷(ばんい)の使者、左右に陳列す。文物の儀、是(ここ)に備れり」と伝えていて、朝賀の儀式では、左側に太陽に加え、青竜、朱雀、の幡が、右側に月に加え、玄武、白虎の四神(しじん)の幡が立てられたことがわかります。


高松塚古墳の青竜の画像(rekishi-guide.comより)


このように日像、月像、四神などの幡は朝賀の儀式に用いられた祭具で、高松塚古墳の壁画に描かれた日像、月像、四神(朱雀は未発見)は、朝賀の儀式の幡の構成と一致します。
高松塚古墳の、被葬者が横たわる石室に描かれた極彩色の図は、その図が確かに、朝鮮半島や唐や渤海(ぼっかい)の影響がうかがわれる画風・画法ではあっても、日本の古墳では古墳時代終末期においてもなお、
「死者を埋葬して見送るときは、『ハレ』であり、『ハル』であり、『新春』であり、『迎春』」に通じる宗教観による葬儀が行われていたことを教えてくれる晴れやかな図なのです

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 


学術書 「卑弥呼の時代-絵画で旅する倭人伝」(右文書院。2021年)

文・堀田はりい 画・梅田紀代志
B5判・104頁・オールカラー
(本体2200円【税込み2420円】)
右文書院

楽天市場

アマゾン
著者へご注文頂く場合はご住所とお名前を明記のうえ harryhottasally@gmail.com にメールにてお願いします。送料無料にてお送りします。お支払いはお受け取り後、同封の郵便振替用紙(振込み料無料)にてお願いします。

 

  

学術書 堀田はりい著「古代天皇誕生記~こうして天皇の国は生まれた」(右文書院。2019年)

アマゾン

右文書院

 

18  

学術書 堀田はりい著「神宿る沖ノ島~古代日本人が見えてくる」(右文書院。2018年)
アマゾン
右文書院
宗像観光おみやげ館

 

長編歴史ファンタジー小説 堀田はりい著「東遊伝~鷹王と八百万の神々」(梓書院。2012年)
ケルト、モンゴル、韓国、日本の神話、伝説、歴史、民俗学などをもとに、古代人の感性と目線に立って創作した「ハリー・ポッター」的に、或いは、「西遊記」以上に壮大な、日本人の遠い記憶を呼び覚ます不思議物語。そのスケールは、愉快な神々をも巻き込み、時空を超え、汎ユーラシア。

アマゾン

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

はるがきたのにきがおもい。



愛猫と一緒にウクライナからモルドバ国境を越えた女性(EPA時事)
ウクライナのにゃんこのことがしんぱい。
せんそうだめ~
よわいものいじめだめ~
ひとのプー(チン)さん、ひととしてしっかく~


九州自動車道の大宰府インター付近のウクライナカラー?

©堀田はりい(Harry Hotta)