サリーの雨宿り+纏向遺跡の桃の種や木製仮面の祭祀と卑弥呼とは無関係 | 堀田はりいと猫サリーのブログ

雨あめのひのことでーす。

あめがあがったぁ~
ビックリマーク

ぬきあしさしあし・・・

レッツ・ゴー!

雨パラパラ・・・
またふってきたぁ~。

ここであまやどり。

あめがしとしと・・・

かさがあるぅ。
あめのおとにはいやしこうかがあるんだって。

サァーサァー・・・
きこえるのはあめのおとだけ。

サァーサァー・・・

なにかきぶんがおちつてきたにゃあ。

 

☆☆☆☆☆ はりいのコーナー ☆☆☆☆☆

 

『古代天皇誕生記』から桃の種を用いた祭祀について論述した文から要点のみ抜粋します。要点のみなので、解説不足はご容赦下さい。

纒向遺跡出土の桃の種
画像:朝日新聞デジタル

大型建物Dの南側の柵列の地中から大型土坑が見つかりました。その土坑から多量の桃の種(果肉が残存した桃を含め、纒向遺跡第168次調査時で2769個)が出土し、「卑弥呼が鬼道の呪術に使ったものではないか?」などと大きく報じられました。
地霊・穀霊・精霊などの神霊を迎えて祀ることを「地的宗儀」(ちてきしゅうぎ)と定義すれば、神秘的な井戸は数々の神霊を祀る「地的宗儀」を行う中心的な場所でした。そのような祭祀は稲作農耕社会を基盤に、四季の変化に順応して暮らす弥生人の暮らしに広く根づいた祭祀なのです。「地的宗儀」はアニミズム(精霊信仰)と言い換えられます。その定義に従えば、纒向遺跡の祭祀土坑跡は井戸祭祀跡で、そこで行われていた祭祀は「地的宗儀」の祭祀になります。

縄文時代後期、岡山では津島岡大遺跡(つしまおかだいいせき)の貯蔵穴から桃の種が2個、百間川沢田遺跡(ひゃっけんがわさわだいせき)の土坑から桃の種が2個出土していますが、このような状況が一変するのは弥生時代後期です。
出土遺跡数は20を超え、岡山県倉敷市東部の足守川〈あしもりがわ〉西岸に営まれた弥生時代後期の上東遺跡(じょうとういせき)からは9606個、岡山県岡山市の弥生時代後期の津島遺跡(つしまいせき)からは2415個と多量の桃の種が出土しています。9606点もの数の桃の種が出土したのは上東遺跡の波止場状遺構〈はとばじょういこう)という当時の河口近くに設けられた遺構からでした。2415個の桃の種が出土した津島遺跡は、出土したのは遺跡の旧河道からでした。

島根県出雲市の弥生後期から古墳前期に営まれた姫原西遺跡(ひめばらにしいせき)からは、旧河道壁面に形成された貝塚から1500点以上の桃の種が出土しています。旧河道の堆積層は大きく4層に分かれていて、その種類は農具、工具、漁具、運搬具、武具、祭祀品、楽器(琴板と推定)、装身具、機織具、容器、食事具、雑器類から建築部材類まで多岐に及んでいます。
鳥取・島根両県の遺跡からは、河道や環濠や土坑など水に関係した場所のほかに、住居や柱穴からも桃の種が出土しています。住居跡や柱穴から出土する桃の種は、現在の地鎮祭に通じる呪術的な意味合いを持つ供物として埋納されたものと見られます。興味深いのは、住居は焼失した住居が複数あるということです。
桃による鬼払いのルーツは、住居跡や柱穴からも桃の種が出土する出雲の桃の種祭祀のように思われます。ここで認識しなければならないのは、単純に「桃の種=鬼払い」ではなく、古代の日本人が桃の種に並々ならぬ神霊の力を見、その威力に鬼をも払う力があると信じたからこその「鬼払い」ということです。その力は「負の力」ではなく「正の力」なのです。

『三国志』を著した陳寿(ちんじゅ)(233年 - 297年)は、鬼道を朝鮮半島で見られる「鬼神(を祀る)道」の意で用いたとすれば、卑弥呼が行った鬼道は、日神を祀る祭祀であったことを意味します。つまり、卑弥呼は神がかりして日神の神託を告げるシャーマンで、文献上の日本の初代巫女と位置付けられます。天空から日神を迎えて祀ることを「天的宗儀」(てんてきしゅうぎ)と定義すれば、卑弥呼の鬼道は「天的宗儀」で、纏向遺跡の祭祀土坑における「地的宗儀」とは、「天」と「地」ほどの差のある異質な宗教性を持っているのです。「天的宗儀」はシャーマニズムと言い換えられます。
※鬼神=天神(日神)であることは、本の中で解説しています。(はりい)
抜粋は以上。

纏向遺跡を研究されている皆さん、祭祀土坑の祭祀は、卑弥呼の鬼道とは無関係のものなのですよ。
卑弥呼の鬼道であれば、弥生時代中期~後期の北部九州の遺跡や墳墓のように出土品は剣や鏡や勾玉の祭具が中心になる筈です。
これ、基本中の基本です。
わたしが知る限りでは、考古学者は誰もわかっちゃいない。
学者や文化財課の方々が出土品について発言されるときは、例えば、桃の種や仮面を用いた祭祀というのはどのような祭祀なのか、その祭祀についてちゃんと研究してから、発言して欲しいものです。
ついでながら、大型土坑からは割られた壺が見つかっていますが、わたしが知る限りでは皆さん「廃棄」や「捨てた」と表現されています。祭祀品の破砕は前回書いたように神事なのです。

纒向遺跡出土の木製仮面
『古代天皇誕生記』掲載の桜井市教育委員会所蔵写真

纏向遺跡の祭祀土坑から木製仮面が出土しています。
纏向遺跡から出土した木製仮面は、日本の(旧)正月や小正月の行事で被られたり、神棚に祀られる面や仮装のご先祖様で、それすなわち元祖来訪神面であり、さらに言えば、木製仮面は、能や神楽など面を被って化けて演じる日本の伝統芸能の面のルーツと見ています。面を被るのは基本的に男性です。
来訪神は祖霊或いは精霊ですから、来訪神面である木製仮面の祭祀も卑弥呼の鬼道とは無関係のものなのです。

 

アイリッシュハープ奏者生山早弥香のブログ更新情報音譜
♪生山アイリッシュハープ教室「大阪教室発表会」行いました

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

堀田はりい著『古代天皇誕生記―こうして天皇の国は生まれた』(右文書院)好評発売中。

 

アマゾン

右文書院

著者へご注文頂く場合は harryhottasally@gmail.com までメールにてお願いします。送料無料にてお送りします。お支払いはお受け取り後、同封の郵便振替用紙にてお願いします。サインをご希望の方はお申し出下さい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

18  

沖ノ島祭祀遺跡の謎が解き明かされた究極の一冊がここに完成!(右文書院HPより)

どんな祭りが行われていたのか、なぜ女人禁制になったのか、舶載品はどんなルートでもたらされたのか、すべての謎が解き明かされる。

読後、古代の見え方が変わるでしょう。はりいDAIGO
好評発売中ビックリマーク

アマゾン
右文書院

宗像観光おみやげ館

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
矢印~祭りの福岡から古代にタイムスリップ~ 

長編古代歴史ファンタジー「東遊伝~鷹王と八百万の神々」(梓書院)。

「東遊伝」著者はりいと猫サリーのブログ-cover

アマゾン
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

堀田はりいの長編童話『ショーンエマ(全三巻」)。

「猫の目線から描き、子どもからお年寄りまで楽しめる作品」(朝日新聞)

 

1 6 17 
(ものがたりは・・・) 
都会のマンションで育ったブリティッシュ・ショートヘアーのオス猫ショーンは、家の引越しの途中に立ち寄った高原の「オニのアイスクリーム屋」の通称『オニアイス<img class=』で、その風景に魅せられ、野原へととびだす。野原で出会ったのが、野や丘や森でのびのびと暮らすメスのキジ猫のエマ。ショーンは大の猫好きのエマの飼い主家族と暮らし始める。 
 ショーンにとってエマとの暮らしは驚くことばかり。会ったその日から、自然いっぱいの中での、ショーンとエマのふしぎで楽しい暮らしがはじまる。 

0 矢印Kindle本ストアの販売サイトでーす。
『ショーンとエマ ~ネコの、ふしぎふしぎな物語~』

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
サリー、おはよう音譜
だれかがよんだような・・・???
ことしもジギタリスがいっぱいさいたにゃ。
カルミアもいっぱいさいたにゃ。
昨夜発生した山形県沖の地震で被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。はりい&サリー