すっかり何もなくなった部屋でふたり
『あと何をするんだっけ?』と
あれもこれも…とする事だらけだった様な
ほぼ、完了してしまったのでは?と言う事で
思い出せる全部を声に出して言ってみた
『役場の手続き・銀行口座の解約
住宅の解約・仏壇の処分・家財道具の処分…』
これ以上は思い出せない…
「ひょっとして終わり?」『そうみたい』
「じゃ~帰りますか~」『お~』
お隣にもう一度ご挨拶をして帰ろうって話してたら
トラックが出て行ったのを見たみたいで
『終わったね?』ってオロナミンC片手に
ご夫婦で家に来てくれた。
(荷物は)沢山あったの?と聞かれたので
4トントラック1台分ありました…と言ったら
少しびっくりしてた。
おじさんが、少し小声でオットに
「親戚の人たちが色々持ち帰ってたよ」と教えてた。
オットが苦笑いしてたら、
「必要な物がなくなって来なくなったんだろう」と
トドメを刺していた(笑)
それは言わないで~って思ったけどね
福岡に帰るって言うと
「お母さんも居ないけどまた帰っておいでね」と
まるで親戚のおじさんの様に言ってくれた。
「お墓を移すのでその時にまた来ます」と言うと
『ウチにも声かけてね』とおばさん(涙声)
「お元気で…ホントに長い間お世話になりました」
いつもお別れは切ないね…
二人がずっと手を振ってくれて
何だか私まで泣きそうになった
もう一度、お墓参りして…
お義父さんの遺影と位牌と一緒に
シヅ子さんが待つ福岡に帰ろうね