症状の多くは機能的な問題が原因です
腰痛、肩こり、頭痛、膝痛に股関節痛、肩関節の痛みなどなど、
これらの症状の原因は、ほとんどの場合、機能的な問題が生じています。
機能的な問題とは何か?
それは、お身体のはたらきがうまくいっていない状態です。
関節をはじめ筋肉、神経、血液循環なども含めて、正しくはたらいているかが重要ということです。
一方、もちろんですが、器質的な変化が原因の症状もあります。
これは器質的変化による問題で、骨の変形や椎間板ヘルニア、靭帯の骨化や断裂などがあり、当然、手技などで治すことはできません。
ただし、器質的変化が起きた際は、多くの場合、そこには同時に機能的な問題が引き起こされます。
器質的変化が症状の直接的な原因ではない限り、機能的な問題に対してアプローチをすれば改善する可能性が高いということです。
難しいので、例で説明します。
腰椎椎間板ヘルニアが存在したとします。
腰痛があり、整形外科でMRI検査をして診断を受けました。
この腰痛の原因が、椎間板ヘルニアが直接神経を圧迫して痛みとなっているのであれば器質的な問題が原因です。
しかし、椎間板ヘルニアがあることでバランスが崩れ、関節や筋肉、靭帯に負担をかけて痛みにつながっているのであれば、これは機能的な問題です。
ちなみに、椎間板ヘルニアが直接的に神経を圧迫して症状が現れるケースはそれほど多くありません。
腰痛症状のない健康な人を含めたランダムな検査では、およそ7~8割の人に椎間板ヘルニアおよび椎間板変性が確認できたという調査もあります。
つまり、椎間板ヘルニアが画像上で認められたとしても、それが現れている痛みの原因かどうかは不明であり、むしろ原因ではないケースが多いようです。
簡単に表現すると、椎間板ヘルニアがあっても、それが症状の原因であるかは不明であり、カイロプラクティックなどの施術で改善するようであれば、これは機能的な問題が原因であったということです。
よって、画像診断などで宣告された診断名に対して、すぐに怯え不安になる必要はありません。
まずは、主な原因が器質的な問題なのか?、機能的な問題なのか?を鑑別し、機能的な問題なのであれば積極的にアプローチしていくことが早期改善につながると思います。
もちろん、器質的変化が直接的原因なのであれば、カイロプラクティックの施術で改善する可能性はありません。
このあたりも含めて、ご不明な点やご心配な点があれば、遠慮なくご相談いただければと思います。
これからも、自分たちにできること(機能的な問題に対してアプローチ)をしっかり行っていきたいと思います。
伊藤 友円
※院内およびスタッフは、感染予防対策をとっています
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