脱力できますか?
「脱力してください」と言われて、すぐに体の力をスッと抜くことができますか?
この「脱力」、簡単そうで実は意外と難しいのです。
来院されている方にも多いのですが、無意識に力が入ってしまっている方がほとんどです。
筋肉に力を入れることは意識をすれば簡単です。
「力を入れてください。」と言えば、病的なものなどが無い限り、ほとんどの方は力を入れることができます。
ただ、脱力となると難しくなります。
脱力をしているつもりでも、抜けていない方もいます。
なぜ力を抜くことは難しいのでしょうか?
ひと言でいえば「力を抜いた感覚」がよく体感としてよく分かっていないということがあります。
重力下で生きるヒトにとって、地球上にいるだけで筋肉は力が入っています。
その中で生活するわけですから、少なからず何かしらの力が常に入っている状況です。
そのため、何か行動を起こすためには力を入れることがきっかけになります。
その状態が無意識に継続されているわけですから、自然と「力を入れること」は簡単になり、「力を抜くこと」は難しくなってしまっているといえます。
そこで、瞬間的に脱力する方法をお伝えします。
まず一度、思いきり力を入れてから、一気に脱力します。
例えば肩の力を抜きたければ、両肩を力いっぱい力を入れて、引き上げてみてください。
そのまま維持してから一気に脱力します。
特に意識しなくても上手く力が抜けているはずです。
また、別の観点から、脱力には呼吸の仕方も関わっています。
自律神経のバランスとしては、交感神経優位時では力は抜けづらく、副交感神経優位時では抜きやすくなります。
副交感神経が優位になる腹式呼吸を意識的にすることで脱力をしやすくなるといえます。
ちなみに、関節可動域は他動運動(自分の力ではなく他社や外力によって動かす)の方が可動域が広がります。
自分の力を使って動かす自動運動では、筋肉が働くため可動域が制限されます。
豊洲カイロでは、こういった身体の生理的な仕組みを利用した施術を行っています。
疲労がとれない、すぐに緊張してしまう、呼吸が浅い、脱力が苦手などでお悩みの方は、一度ご相談ください。
伊藤 友円
※院内およびスタッフは、感染予防対策をとっています。
ブログ:新型コロナウイルス対策
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