このところ慢性骨盤痛症候群の患者さんの症状が改善しています。
この疾患は寛解期と増悪期を繰り返すのが特徴ですが、これまで増悪している期間が半年から1年あったような方が鍼灸施術を開始してから緩解期が出てきたというのは注目に値する点だと思います。
一日中、下腹部や陰部の違和感に悩まされていた方が症状が無くなる、または無くなる時間が多くなったなど、それだけでも本当に喜ばれます。
感触としてはいいようです。
残存している症状、特に頻尿などの症状は鍼灸で良い効果が期待できるとの論文が多数ありますので、そちらの手法で攻めていけば良いでしょう。
あくまでも当院では神経痛の範疇と捉えていますので、神経血流をキープしながら症状の改善を待つという期間が必要になりますが、少しずつでも改善していると患者さんは喜んでくれています。
さてこの疾患を施術する上で大切かもしれないことを付け加えて起きたいと思います。(令和5年4月現在)
慢性骨盤痛症候群は冬場の寒い時期には症状が増悪する傾向にあります。
言い換えると気温が高くなるこの時期は緩解しやす傾向にあるかもしれません。
大切なのはこの時期に施術をおこない自然緩解を後押しするような形がベストかもしれないということ。
逆に冬場の増悪期に施術をおこなってもなかなか反応してくれないことも過去に経験しています。
鍼灸では「冷えの治療は夏にしろ」ということわざ?があります。
これと同じようなものかもしれませんね。
当院のブログでも陰部神経刺激や慢性骨盤痛症候群について書いたものは読まれる率も高いという結果がでています。
それだけこの疾患で悩んでいる方が多いことがわかります。
慢性骨盤痛症候群でお悩みにお方はこの季節から施術を開始すると良いかもしれません。
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。