数日前。
私は講習で見られなかったのですが、志村けんさん視点でのドリフの大爆笑の再現ドラマが放映されたとのこと。
その後私がSNS経由で見たのが
のドラマ内で放送された完全再現のVTRでした。
俳優さんたちをはじめとするスタッフのみなさんの手による再現度の高さと同時に、私が目を魅かれたのはコメント欄に集った非常に多くの方々が仰っている
「なぜだか分からないけれど泣きそうになる。」
「なぜか涙が出た。」
「父親が見て涙を流していた。」
といった、コメントの数々でした。
これには正直驚きました。
なぜなら私もはじめてスマホで映像を見たとき、なぜだか分からないけれど涙が出そうになったからです。
自分が泣きそうになって「なんか分からんけれど感動するな〜」などと思っていた上でコメント欄を見てそう書かれていたので、自分も含めてなんで泣きそうになるんだろう?と考え、改めてコメント欄を見ると、泣きそうになった、涙を流した・・と書いているのは、圧倒的に今の親世代、つまり私と同年齢から50代の人たちのようなのですね。
それに気づいた際に、涙の理由としてまず思い浮かぶのがシンプルに郷愁の念に駆られたということ。
しかし「懐かしい」ということだけが理由なら、たとえば『ハイスクール奇面組』を見ても泣かないといけなくなるのですが、おそらく物星大を見て泣きそうになる人はいないだろうと・・
というか本来感動に理由付けするのは野暮な行為ですが、性格上、もうこうなったら止まりません。講習の授業後で疲れていましたが、「なんで泣きそうなんねやろ・・??」の疑問が止まりません。
そしてなんとなくですが、今の大人たちが当時のドリフを見ていた背景に想像を広げていくと、少しずつ「涙」の理由が分かったような気がしてきたのです。
調べてみるとドリフの全盛期というのは1980年前後と、ちょうど私が生まれた頃、すなわち今の50前後の方々が夜の20時頃にご家族で楽しまれいていたようです。
#なんと視聴率30%越!
時代はまだプラザ合意前で、ちょうど日本製品が世界を席巻し、まだまだ日本が元気だった頃です。
#ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが世に出る直前
そして家庭でも学校でも会社でも誰もがしようと思えばそれこそ誰にも遠慮せずに大爆笑していた時代。。。
今の50前後の方々からすればあの頃は自分も当然子どもで、兄ちゃん、姉ちゃん、パパにママ、じいちゃん、ばあちゃんがみんな元気で、将来の不安よりも懸念事項と言えば、明日の学校のテストや週末の試合などであったはずで、今と比べれば比較にならないほど精神的に安心した平和な日々を送っていたという方も少なくないのではないでしょうか。
それを思うと昨今の時代背景としては、バブル崩壊、2度の大震災とその他各地の震災や自然災害、そして政治に対する失望感などを経て、多くの人が抱える日本という国自体で暮らしていくことへの不安があると思います。
またこの1、2年は、少なくとも外などでは大爆笑すらもためらわれる時代です。
そんな折、ふと再現ドラマで子どもの当時、「ド、ド、ドリフの・・」ではじまる「これから面白いことが始まるぞ」という、昔はそこかしこに転がっていたささやかな「これから起こること」に対する高揚感、またその高揚感を遠慮なく抱けていた時代へのノスタルジーがふと潜在意識から顔を出し、もう戻らないあの頃、残りの人生でひょっとしたらもう手に入らないんじゃないか?という、その当時の感情に対する一抹の寂しさが、仕事休み、かつ年末の心のしじまにジワリとくすぶったのではないかと思いました。
改めてそのオープニングテーマの歌詞を見ると、シンプルだけれど「これからみんなで面白い時間を過ごすぞ!」という気にさせてくれるパワーワードが最初から最後まで転がります。
そしてこの話の個人的な結末としては
「自分の教室もそうありたい」
というものでした。
じゅ・じゅ・授業で大爆笑
教室集えば顔なじみ
学んでちょうだい今日もまた
誰にも遠慮はいりません
じゅ・じゅ・授業で大爆笑
シゲちゃんますます元気です
今日のテーマはなんだろな
力いっぱいぶつかるぞ
じゅ・じゅ・授業で大爆笑
生徒も楽しい人ばかり
手ぐすね引いて待ってます
究永舎来なけりゃ損をする
じゅ・じゅ・授業で大爆笑
陰キャに陽キャに自習狂
中2、中3、高校生
そろったところで始めよう
そろったところで始めよう
これまた先日。
前澤社長は月からお金配りをされるに当たりこう仰っていました。
「自分はたまたま普通ではない富を手に入れることができた。そして自分のようにそうした幸運を手に入れられた者はそれをみんなに分けていく義務がある。」
と。
昨今、ニュースを見ていても「あれあれ?」と思うことは尽きません。
やはり世の中努力も大事ですが運としか言いようのないことは多いです。
そんな中、もし「自分は幸運だな・・」と思える人がいれば、その自分が分けられる幸運を少しでもいいから分けてみる、人とシェアしてみるという姿勢がこれからますます大事になると柄にもなく思っています。
私は前澤社長のように経済面での貢献は何もできません。苦笑
ただ1つ、大好きな仕事、何年やっても全然飽きないどころかむしろ年々ハマる一方という仕事に出会うという幸運を手にすることがたまたまできました。
誠に僭越ながらも、この幸運を、塾講師という立場をもってして、少しでも多くの未来ある生徒さんにシェアし、また2022年も教室にて子どもたちの真剣な表情、そして大爆笑を1秒でも多く生み出そうと力いっぱい毎日にぶつかる所存でございます。
本年はお世話になりました。
来年もどうかよろしくお願い致します。
みなさんよいお年をお過ごし下さい。
ではまた。
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【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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