ご興味ある方で以下の記事をまだご覧になっていない方はご確認のほどよろしくお願い致しま〜す。
-------------------------------------
なぜ数時間の差なのに真夜中の空気よりも早朝の空気の方が「こんなにウメぇ〜んだ・・・」と気づきつつも、受験が終わった春先にはまた怠惰な生活を送ることになることを確信している今日この頃です。
今日書く内容は私が10代の頃に得た知見で最も有益だと思うものであり、かつ、私が生徒さんの今後の展開を占う際に最も重視する部分であり、誠に恐縮ながら教室ユーザーの保護者様と最もその価値観を擦り合わせておきたいと思っているところです。
私は10代のうちで最も身につけておくべき・・・、というよりは身につくもので、今後のその人の人生を最も左右するのはその人の“努力水準”だと思っております。
こちらでも何度か書いているのですが、私は高校3年間を高校野球に捧げており(万年補欠)、その中でいつも一緒に帰っていた友人がその後プロ野球選手になった人でした。
当然言うまでもなく、その骨格具合、馬力、才能、どれを取っても私が彼の足の裏の皮レベルにすら達しているものはありませんでしたが、一番私を絶望させたのはその圧倒的な彼の努力量と野球への思考量でした。
ある意味体格や運動神経レベルでの圧倒的な差だけなら、まだ自分の中で“言い訳”、“言い逃れ”、“必死の自己肯定”は可能だったと思うのですが、その努力量や野球に対する思考量においての圧倒的な差が一番私を絶望させました。
帰りの電車沿線が一緒だったため、学校での練習にせよ、遠征の帰りにせよ、ほぼ毎日一緒に帰っていたのですが、だいたい真面目な野球談義をした帰りは、(ローカルな話題で申し訳ないのですが)毎回彼が降りた初芝駅から私の最寄りである金剛駅まではただただ才能だけならまだしも努力量すら及ばない自分に打ちひしがれる時間を過ごしました。
ここまで読まれた方の中で、ひょっとしたら「そこまで言うなら、じゃあ、なんでお前はもっと頑張らなかったの?」という声もあるかもしれませんが、もはやそういう、なんと言いますか、、、“友人を見習って・・”とかそういう次元どうのこうのではないからこそ絶望するのであります。
昔、雑誌のNumberか何かで、立浪さんや野村(弘樹)さんがPLに入って、先輩である清原さんや桑田さんを見て「もはや『目標』という言葉にすらできないレベルの差を感じた」と仰っていたのですが、最終的にプロに入る人同士ですらそういうことが起こり得るわけですから、私がプロ野球選手になった友人と日々過ごして前述のような感覚に陥ったのは無理からぬことです。
#野球ネタ知らん言う人ホンマ毎回すいません
高校球児にとって甲子園に出られなかったら意味は無いのか?と言えばそうではないように、受験生にとっても志望校に受かるというのはあくまで副次的なもので、一番大事なのは受験を通じて今後の人生に汎用性のあるものを手に入れることであり、そういった何かが手に入れば私は受験に限らずスポーツでもなんでもいいと思います。
そして個人的にはこの一番汎用性の高いものが個人の努力水準だと思っております。
努力水準が高い人は「突き抜ける」か「あきらめることができる」かの2択で生きやすいです。
昨日7時〜22時過ぎで自習していた高校生の子は今日も7時には来てますし、8時〜22時過ぎで自習していた中学生の子もやはり今日も8時には来ています。
彼らからすれば「頑張る」というのは“そういうこと”だと思うんですね。
昨今、ネットで「頑張ったら○○大学行けますか?」系の高校生の“頑張ったら”とは一体どのレベルを指すのかは見かける度に気になるところです。
これは別に何も勉強に限った話ではないと思っていて、結局勉強でもスポーツでもなんでもいいから、「頑張る」の定義を将来どこ行っても認めてもらえるレベルにするのが10代の最大のミッションなのではないでしょうか。
おそらく今から私がどこかの塾に再就職するとしたら年収は経営者が喜ぶ値で受けて、誰よりも早く出社して誰よりも遅く退社し、個人塾であれば1、2年後以内で乗っ取る作戦を試みるでしょう。(てへ。)
要は何の信用もない頃は、とかく物量作戦で押すのが最初は一番手っ取り早いし、長い目で見たら“華麗でスマートなヤツ”より実力がついているなんてこともよくあります。
社会に出て“量こなせるヤツ”、“休まないヤツ”という認定は特に駆け出しの若い頃は一番信用されやすく、あらゆる面で得をするというのは経験上言えます。(それにそもそも才能だけでずっといける構造に世の中なってませんし)
そういったこともあって、生徒さんには量をこなせるようになって欲しいというのはありますし、自分はそこまでこなせなくてもいいから、最悪、自分の努力量以上のものを欲しがるテイカー(taker)体質にはならない方がいいな〜、などと思っております。
最後になりましたが、私は教室では量をこなせない子に厳しく「もっとやれ!」的なことを言うことはありません。(昔は言ってました・・・、大変申し訳ございませんでした)
塾というのはその子が頑張りたい思ったときにいつでも気軽に来て頑張れる環境がいいと思ってますし(昔よく私が怒ってた生徒さんホンマごめん!)、私自身結局いまだ前述の子たちみたいなことはできないので。爆
ただ、小6のときに授業時間忘れて教室に現れずに、近所の公園に「今日塾の日や!」言うて私が呼びに行ったら“ウンテイ”にぶら下がってた子が、その3年後に元旦の朝から自習室に来て難問と格闘している様はシンプルに感動するので、やっぱこの仕事ってええなあ〜、と一人でこっそり思ってる感じです。
あ、あとこの本
めっちゃ良かったです。大学生の子は全員読んだ方がいいです。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
ご興味のある方はコチラ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
究永舎 大阪 北摂 豊中市にある高校受験・大学受験で連勝を目指す教室