イスラエルとパレスチナの
二国家解決案は幻想だ!
日本の中東問題の専門家と言われる方々は、イスラエルのユダヤ人に関する本筋に触れないので、一般の方々のパレスチナ問題は何やらモヤモヤした理解しづらい状況ではないかと筆者は考えている。
先に何篇かのブログでその本筋を書いているが、もう少し具体的なデータをもとに説明することとする。
幻想を外すことから理解しよう
1948年の国連総会決議第194号に基づく提案や、1967年境界線による二国家解決案は、当時まだ賛成派が反対派を上回り、「2013年のギャラップ調査によると、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人の70%、ガザ地区のパレスチナ人の48%、イスラエル人の52%が」*二国家解決案にまだ希望を抱いていたのが分かる。
*Wikipedia
そして、2023年10月7日のハマスのイスラエル攻撃に端を発したガザ戦争によって、シオニストの本性が誰の目にも明らかになり、よって、イスラエルとパレスチナの懸案の課題であった二国家解説案は幻想にすぎなかったこが証明されたわけだ。
筆者は、彼らが殺人(ジェノサイド)を平気で行うカルト教団であることを以前のブログで書いているが、それを裏付ける種種のデータ(世論調査)があるのでその一部を紹介する。
ttps://truthout.org/articles/polls-show-broad-support-in-israel-for-gazas-destruction-and-starvation/
時既に世界各国(西側諸国*を除く)、と世界の人々はイスラエル軍の無差別なガザ攻撃で一般パレスチナ人の人々が犠牲になっていることに抗議の声をあげている。
*これらの国々はウクライナ戦争で反ロシアの立場に立つ国と同じであることをどう理解すべきか?
2023年11月テルアビブ大学による世論調査
ガザ攻撃の火力は?
多すぎる:2%以下
少なすぎる:58%
2023年12月イスラエルデモクラシー研究所による世論調査
ガザでの戦闘継続を計画する際、民間人の苦しみをどの程度考慮するか?
80%以上が考慮しない、或いは、ほとんど考慮しない。
2024年2月6日の時点で27,000人以上の死亡(女11,500人、子供8,000人含む)8,000人行方不明(がれきの下敷)、66,000人負傷、人口の80%が難民、飢餓、子供でも1,000名以上が麻酔無しで手足の切断手術を実施等。アルジャジーラ、ノルウェー調査評議会等の公表。
2024年1月末、イスラエルの「チャンネル12」による世論調査
ガザ地区への人道支援の是非?
イスラエル人人質が戻るまで、72%が不要。
2月1日、イスラエル人数百人が人道支援物資トラックの車列を阻止
つまり、イスラエル人のシオニストユダヤ人はパレスチナ人のジェノサイドを是認していることになる。
2014年にイスラエル軍がガザを51日間無差別攻撃し、2200人(多くが一般市民子供)以上のパレスチナ人が殺された事件があり、その時のユダヤ人の反応の記事もあったので紹介する。
レポーターは、西岸のISM(International Solidarity Movement)というNGOで働いている人物。
西岸で反イスラエルのデモが各地で行われ、イスラエル軍は其のデモ隊に対して実弾を撃ちまくるのを7週間見ていた。
ガザに落とされるバクダンを見下ろす丘の上で、パーティーが開かれユダヤ人パーティー参加者は火柱が上がると、素晴らしいと喜び興奮し歓声が沸き起こり拍手をする。パレスチナ人たちが殺されていくのが「楽しい!」と。
イスラエル新聞「Haaretz」に執筆するジャーナリストGideon Levyのレポート
2013年世論調査
「ほとんどのイスラエル人は、自分たちは選ばれ民だと深く信じている」、
2016年の世論調査
イスラエルの信心深いユダヤ人は30%だが、61%のユダヤ人は神がイスラエルの土地をユダヤ人に与えた、と信じている。
2023年1月の世論調査
イスラエルのユダヤ人93%は地中海とヨルダン川にはさまれた土地はすべて自分たちの土地と答えている。そこにはパレスチナ人が住むガザも西岸も無い。
イスラエルの歴史家Ilan Pappéは「私たちは神を信じていないが、それでも神は私たちにパレスチナを約束した。」
テルアビブ大学のレポートによると、イスラエルのユダヤ人80%が、自分たちの民族の苦しみは人類史上最悪なもの。84%が、自分たちの被害者意識は迫害や不正に苦しんできた他の全ての民族よりもひどいものだと考えている。
シオニストユダヤ人のパレスチナ人、或いは非ユダヤ人に対する思考と残虐性を証明するようなデータはまだまだ続くのだが、後日紹介することとする。
更に、彼らが何故そのような思考になるのか、どのように殺人(ジェノサイド)を正当化できるのかは彼らの信ずるユダヤ教の解説書、ラビの説教集、いわゆるタルムードの中に見出すことができるので、これも後日の紹介とする。