皆様、こんばんは。
料理家&クリエイターの豊田亜紀子です。
ご訪問ありがとうございます。
今日はまたあいにくのお天気ですね。
そんな中、わたくしは、事務所で仕事に集中しておりました。
事務所に向かう前に晩ごはんの一部を作ってしまおうと思いたち、急いで作ったのが冒頭写真の栗ごはんです。
土鍋の中でゴロゴロとたくさん栗が乗っていてなんともおいしそうですよね?
もちろん、炊飯器で炊いてもOKなんですが、今日は土鍋で炊く時に何に気を付ければ良いのか?という点を中心にお話をしていきたいと思います。
栗ごはんも一種の炊き込みごはんですが、同じ炊き込みごはんでも作るものや材料によって炊き上げ方を変える必要があるんです。
例えば、通常の鶏肉の炊き込みご飯や鯛めしなどを作る場合、土鍋の底面におこげが出来るように仕上げた方がおいしいですよね。
しかしながら、栗ごはんはどうでしょうか?
栗ごはんを炊いた土鍋の底面におこげが出来ていたら、何かちょっと違う気がする・・・
そうですよね。
栗ごはんは、おこげを重要視するよりも、ごはんをふっくらとおいしく炊き上げて仕上げるのがコツになってきます。
炊飯器でごはんを炊いた時のような底面の仕上がりにしたいわけです。
そのような仕上がりのコントロールは土鍋に対する火加減と加熱時間で行います。
まずは、この点をレシピでご確認下さい。
土鍋で作る
『栗ごはん』
<材料4人分> ※6号鍋1台分
●栗 16~18個程度
●米 2合
●一番だし 360ml
●塩 小さじ2/3
<下準備>
①栗は皮をむき、たっぷりの水に1~2時間浸してからザルにあげて水気を切っておきます。
②米は水でよく研いでから30分ほど吸水させ、その後、ザルにあげて水気を切っておきます。
③一番だしと塩をあらかじめよく混ぜ合わせておきます。
<作り方>
1.土鍋(6号鍋)に下準備②の米を投入し、下準備③を加えて軽く混ぜます。
2.1の上に下準備①の栗を乗せます。
3.土鍋の蓋をして強火にかけ、沸騰して空気孔からフツフツと汁気を吐き出すようになったらすぐに弱火にしてそのまま6~7分(空気孔から湯気が出なくなるまで)加熱します。
4.炊きあがったら火を止め、その上から厚手のタオルをかけて15分ほど蒸らしてから盛り付けをして供します。
<ポイント>
(※1)炊飯器で炊きたい場合もこのレシピの材料をそのまま炊飯器で炊けばOKです。
(※2)材料中の一番だしは、下記のリンクのレシピ通りにレンチンで作るとラクちんです♪
(クリック!)
【作り置き】電子レンジで作る『一番出汁』♡レンチン5分でミネラルたっぷり旨味だし♪
土鍋の扱い方・・・なかなか難しいと思うのですが、ひと度、覚えてしまうとお手持ちの土鍋をヘビロテ出来るようになってきます。
秋のおもてなしには土鍋料理も上手に利用したいものですね。
炊飯器で炊くと茶碗に盛り付けてから供することになりますが、土鍋でしたら、ゲストさんの目の前にお出ししてその場面で炊き立ての栗ごはんをよそることが出来るので視覚的にもゲストさんに喜ばれるおもてなしが可能になります。
そんな意味でも土鍋での炊き上げ方も知っておくといざという時に役に立ちます。
栗ごはんを作る時には一番だしを使用することも忘れてはいけません。
たっぷりと吸水させたお米を一番だしと栗の風味で炊き上げることで料亭の味に仕上がります。
塩加減は全体の味のバランスを引き締める程度になっています。
今日は仕上げにお庭の南天の葉を添えました。
炊くだけに絵になる素敵なおもてなし料理『栗ごはん』。
皆さんもぜひ作ってみて下さい。