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旋風はどこまで続くのか。
7月21日投開票の参院選で、東京選挙区ではなく比例区から立候補すると表明した政治団体「れいわ新選組」代表の山本太郎参院議員(44)。有権者をさらに驚かせたのは、比例区で優先的に当選できる「特定枠」の1位に筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の舩後靖彦氏(61)、2位に重度障害のある木村英子氏(54)を充てたことだ。
【写真】忘れられない!俳優時代の山本太郎がこちら
山本氏が再選を果たすには、れいわが比例区で少なくても3議席を獲得しなければならない。
政治評論家の小林吉弥氏はこう語る。
「比例での当選は1人約100万票必要。つまり、山本氏が当選するためには、最低でも300万票が必要。党内で、独自の世論調査を行い、比例でどれくらいの支持が集まるかも予測しているが、その数字は200万票弱。うまくいけば、2人という計算。さらに票を集めるためには、東京以外に、大都市でどれだけ多く回れるかでしょう」
山本氏は「目標議席は5。政党要件をクリアしたい」と述べている。今回、れいわは候補者10人のうち9人を比例区、1人を東京選挙区に擁立した。公職選挙法上、【1】国会議員5人以上【2】選挙区か比例区で2%以上得票……のいずれかで、政党要件を満たす。
小林氏は、れいわが得票を伸ばす可能性は十分にあるとみている。
「山本氏は、議員になりたいわけではない。落選もありうるという覚悟を持ってやっている。そういう姿勢が議席を伸ばすかもしれない」
ただ、山本氏が自らを厳しい状況に追い込んだことは間違いない。
一部では、山本氏が参院選後に、衆院選、もしくは来年の東京都知事選に立候補する、はたまた俳優に戻るのでは、という臆測も飛び交っている。
小林氏はこう見る。
「本人は永田町に失望しているから、落選後すぐに衆院選に出る可能性は低い。また次の新しい発想を出してくるのでは」
自由党を離れ、れいわを立ち上げた4月から6月までに、支援者から2億円以上の寄付金を集めた山本氏。最後に大どんでん返しはあるか。(本誌・田中将介)
※週刊朝日 2019年7月26日号
小池百合子は東京都知事に当選後、希望の党を結成し国政に打って出た。散々マスコミに取り上げられ注目を集めた。が、その後は皆さまご存知の通り。
今回の参議院選挙でテレビでは、殆ど取り上げられていないが 山本太郎の「れいわ新選組」 と 佐野秀光の「安楽死制度を考える会」 には注目したい。