朝飯→白米一口
昼飯→ふりかけご飯、みそ汁
夜飯→ハンバーグ&カットステーキセット
飲物→午後の紅茶 おいしい無糖、
仕事→某レシピ本の校了、某漫画研究本の編集、某アダルト雑誌の台割
とある休日のこと。
妻と長女の2人で表参道デートと洒落込んだ時のことだった。
ランチタイムに突入し、育ち盛りの長女は腹ペコ度数がMAXを超え、とにかくヘロヘロ状態だったという。
しかし、そういう時に限って、行く店行く店、満席で……数軒回ってみたけれども、すぐに入れるところは皆無だったのだ。
「申し訳ございませんが、ただいま満席でして……」
何軒目かわからないけれども、とある店の店員にそのようにあしらわれてしまった瞬間だった。
あまりにもヘトヘト状態の長女が、渾身のため息をつきながら、こんなことを大声で呟いたのだ。
「はぁ、生きにくい世の中ですわー」
やさぐれたオッサンか!!!!!!!!
というより、どこで覚えた、その言葉!
よ、4歳児、おそるべし也。
取り急ぎ、ご飯にありつけていない彼女たちには悪いが、こちらは食事といたしましょー。
だから太るんだろ、と。
はい。
さっそく、冒頭の発言後のことをお話しておこう。
4歳児に「生きにくい」と言われてしまったママちゃんと店員さんは、完全にあっけにとられていたという。
そんな大人たちを尻目に、長女は畳み掛けるように、「あーあー、お腹減ったー!」と大声を発しながら、サクっとあきらめて店から出ようとした。
すると、店員さんは哀れに思ったのか、それとも一組の客が席を立ったからなのかはわからぬが、「すみません! 今、空きますから! すぐ!!」と、慌ててこのおかしな親子を引き止めてきたのだ。
「○っち、良かったね! 席空くってさ!」と、ママが長女に語りかけると、彼女はドアの前で立ち止まり、満面の笑顔でこう言った。
「少しだけ、生きやすくなりましたわー」
どんだけ面白いんだよ!