ママパパ手さぐり育児術 其の壱 | パパは過労死寸前〜素朴のグルメ〜

パパは過労死寸前〜素朴のグルメ〜

娘2人に囲まれながら、2015年より小規模な会社を立ち上げて、日々、家事&仕事でフル回転中の男一匹34歳。糖質オフ本を制作したことにより半年で10キロ減に成功。毎日が締め切り的な業務で週に2日は帰れない……。そんな多忙パパの食日記&適当な徒然育児日記。




突然ですが……。





子どもが何か悪いことをした時…


ママやパパの言うことをまったくきかない時…


また夜布団に入ってからも妙に興奮してしまいなかなか眠らない時…



幼児期には様々なワガママシチュエーションがわたしたち親に襲いかかってきますが、皆様はどのような対策で返り討ちにしてやっていますでしょうか?







ずばり、今回、ちょっと長いので、お急ぎの方は、後ほどゆっくり時間のとれる時にじっくりどうぞ☆











さて、話を戻して、子どもらがトンデモねぇワガママ怪獣となったとき、どうするか?




意外と古典的かもしれないが、何やら"オバケ"的な空想上の生き物を創作して、ソレを彼らにぶつけるという方法をとっている親御さんは多いと思われる。









特に1番多いのは「ヤマンバ」ではないだろうか?










あっ、もうネタ的に古いのかな?










ちなみに「ヤマンバ」とは、一時期、渋谷の街によく出没していたとされる空想上の生き……























って、それはGANGUROやん!











と、お決まりの「一人ボケツッコミ」をかまさずにはいられない性分なので、そこんとこは許して欲しい。











さてさて、話をキュルキュル巻き戻して、わたくしが幼少の頃も、夜21時を過ぎると活発に活動をしだす「怖いオジさん」がいて、名前は忘れてしまったが、とにかく悪い子どもを連れ去ってしまうと聞かされ、相当ビビッていた記憶がある。






そんなわたくしにも子どもができて、例に洩れず我が家も、「オバケ的なナニか」を創作している。






ちなみに、売れっ子少女漫画家•東村さんの「ママはテンパリスト」という漫画では、「青山の青い鬼」や「赤坂の赤い鬼」が登場し、長男ごっちゃんの前にたびたび立ち塞がっている。




さらに、某アンパンマンでは、「イヤイヤオバケ」なる霊体が登場し、言うことを聞かない子どもにまとわりついたり、時に合体して巨大化まですることがある。







そんなヤナセ様やアキコ様ら、先人たちに習って我が家では、「ピンポンおじさん」と「閉まっちゃうぞおじさん」なる、2名の危険な生命体を生み出すことに成功した。




残念ながら、"汎用人型決戦兵器"ではなく、いわゆる"怪人"的なオジさんたちだ。




どちらかというと、都市伝説的な話によく登場する、「小さいオジさん」みたいなものである。













そんなわけで、ピンポンさんと閉まっちゃうさん。




名前を聞いただけでは、彼らのイメージがつきにくいと思われるので、ここで簡単に説明しておこう。










☆ピンポンおじさん☆

外見→不明、ただしいつも深い帽子をかぶっている?

年齢→40代中盤くらい

出没時間→夜21時以降、いわゆる幼児が眠る時間にも関わらずなかなか眠りにつかない時

特技→眠らない幼児の存在をキャッチすると、そのお宅へと向かい、ドアチャイムを鳴らして威嚇する

特徴→チャイムを鳴らすのは一度だけ。複数回は近所迷惑になるとわかっているため、一度のピンポンにすべての想いを込めている

性格→よって、意外と律儀






















要するに、早い話が、"訪問販売"を生業としている非常識なオジさんである。





だが、普通に考えても、そんなオジさんがいたらちょっと怖い。




しかも、もしもそれが幼児限定ではなく、夜になると無差別で色々なお宅のチャイムを鳴らすオジさんだとしたら、もはやホラーを通り越して猟奇的ですらある。









そんな彼、過去に2度ほど我が家にも出現した。








つまり……。














「○っちー、まだ寝ないのー? さすがにそろそろお布団行かなきゃピンポンおじさん来ちゃうんじゃない?」














ピンポーン……。

















もちろん、読んでいただいている方々はお気づきだろうが、チャイムを鳴らしたのは、このわたくしだ。







その際、長女は本当に恐怖だったらしく、一瞬大泣きするも、ビクビクしながらママに抱きついて、ママに包まれながら静かに目を閉じてくれたらしい。










「ピンポンおじさん」






名前を聞くと、ご近所では有名な、ちょっとおかしなオジさん的なイメージもわいてくるかもしれないが、その実態はガチで子どもにトラウマを植え付けることができてしまう、最強のオジさんである。






召喚する時は、くれぐれも細心の注意を払って、タイミングを見極めてから呼び出して頂きたい。




説明の仕方を間違えたり、しょっちゅうご招待していると、ピンポンが鳴るたびにビクついてしまう子どもに育ってしまう可能性もあるので……。















☆閉まっちゃうぞおじさん☆

外見→不明。いつも大きなカバンを持ち歩いている

年齢→50代前半くらい

出没時間→ママやパパの言うことが聞けず、とにかく手のつけられないワガママ怪獣と化した時

特技→何の前触れをなく、突然目の前に現れて、ワガママな子どもを持っている大きなカバンに閉まって連れ去ってしまう

特徴→一説によると、彼の正体は、「のび太」の成長に限界を感じ、やさぐれてしまった「ドラえもん」のナレハテだとか。大きなカバンというのは実はウソで、実際は例の四次元ポケットに閉まって異空間に幽閉するというウワサもある

性格→一説バージョンによると、"どら焼き"をチラつかせれば退散するらしい。


























要するに、早い話が、"人攫い"を生業としている恐ろしいオジさんである。







もちろん、普通に考えてみなくても、そんなオジさんがいたら相当怖い。






しかも、もしもそれが幼児限定ではなく無差別で人をカバンに閉まっていくような習性だとしたら、もはや猟奇を通り越して、超常現象的ですらある。














そんな彼、さすがに我が家には1度も現れたことはない。





ただし、すぐそばまで接近したという記録は残っている。













つまり……。

















「あっ、ヤバイ、キタキタキタ! 今、窓のあっちの方に"閉まっちゃうぞおじさん"が見えたよ。ヤバイヤバイ、このままじゃ、○っちのトコに来ちゃうよ!?」











的な脅し文句として登場してくるのだ。






もちろん、読んでいただいている方々はお気づきだと思うが、カーテンをチラリと開けて、おじさんと目があったという事実をつきつけるのは、このわたくしだ。






その際、長女は何かから隠れるようにママの身体に寄り添ってきて、パパがおじさんが去ったのを確認するまでは、ジッとしたままほとんど動かず、その後ママのいうことを聞いてくれたようだ。








「閉まっちゃうぞおじさん」






名前を聞くと、ご近所で有名な整理整頓上手な面白いおじさんというイメージをもたれるかもしれないが、その実態は、大泣きまではいかなくともある程度のトラウマ効果を与えることができる、中堅どころのおじさんである。






召喚する時は、くれぐれも細心の注意を払い、タイミングを見極めてから呼び出して頂きたい。





説明の仕方を間違えたり、しょっちゅうご招待していると、むしろ滑稽すぎて子どもにとって何の恐怖でもなくなる可能性があるので……。















さて、こうして2名のおじさんを徹底的に検証することで、どちらかというとピンポンおじさんの方が、ガチでピンポンを押せるという特性があり、リアリティもたっぷりなので、閉まっちゃうさんよりも効果的ということがわかって頂けたかと思われる。




しかし、悲しいかな、常に子どもは成長しているので、3歳児ともなると、こちらが迫真の演技でおじさんたちの存在をしらしめないと、効果が薄れるという展開になりつつあるのだ。








要するに、長女は徐々におじさんたちの存在に疑問を抱き始めているということだ。




特に閉まっちゃうさんの方は、もはや引退の時が近いかもしれない。













そんなある日、わたくしは"閉まっちゃうぞおじさん"の名前をど忘れしてしまい、うっかり別のおじさんを誕生させたしまったのだ。














つまり……。




















パパ「○っち、今日は片付け大変だから一緒に手伝ってくれるって約束したよね? 手伝わなくても良いからせめて邪魔しないでくれませんか?」











長女「……ヤダ」













パパ「あっ、そういうこと言ってると、アノおじさん来ちゃうんじゃない?」











長女「だ、誰?」















パパ「ほら、アレだよアレ。あの怖いおじさんだよ!」













長女「パパ、わっかんないよー💢」




長女はちょっと怖がりながらも、むしろおじさんの名が出てこないことに苛立ちを感じ始めたようだ。












パパ「んーと、なんだっけ。ココまで出かかってるんだけどなぁ」













長女「パパ、早くチテ」




いよいよ、長女はパパに冷たい視線を投げかけてくる。



もはやここまでくると、脅しにすらならないおじさんズ。












な、名前さえ、名前さえ出てくれば……。





わたくしの迫真の演技で一気に彼女を恐怖のドン底に落とすことができるのにぃ……!!!!!!!
























長女「パーパ?」












パパ「わ、わかってるよ、アレだよアレ。あっ! そうだ、思い出した! アレアレアレ……」















長女「……????」



































パパ「は、ハマっちゃうぞおじさん」




























お前が"ハマって"どうすんだヨ!




















悪いコがいたら突然現れて、いきなり目の前でタンスとタンスの間にハマっちゃう……?





夜遅くまで眠らずに遊んでばかりいるコの前に立ち塞がり、「早く寝ないとハマっちゃうぞ!」と脅す……?













いやいやいや、確かに目の前で見知らぬオッサンが何かにハマっちゃったら色々困るけどさ……。







困るけれども、全体的に色々間違ってんだろ!?!?!?














冷静になってから、ふと「ハマっちゃうぞおじさん」を想像してみると、「ハマっちゃうぞ~! ハマっちゃうぞ~!」と言いながら迫ってくる姿がバッチリ浮かんできてしまい、怒りもどこへやら大爆笑。






長女も、「パパ、ハマっちゃうってナニよー!」 と、ニヤニヤしながらツッコミたい放題だ。








ピンポンも閉まっちゃうも、なんだかんだで恐怖となり得る要素や、いずれ恐るべきおじさんに成長するポテンシャルは秘めていた。






しかし、アータ、ハマっちゃうって…………。



























繰り返します。




























子ども脅さなきゃなのに、自分からハマってどうすんだよ!?
























はい。



ということで、長時間に渡って読んで頂いたが、皆様のお宅はいかがだろうか?





どんな恐ろしい"怪人"や"オバケ"がいて、彼らはどんな活動をし、また子育てにおいてどんな効果を発揮しているのだろうか?





それぞれの家にそれぞれ独特の異形のものが存在しているのだと思うので、是非ともコメント欄で自慢の異人たちを紹介して頂きたい。





むしろ、そこから「育児のための悪者図鑑」的な本を作っても面白いかもしれない。





キャッチフレーズは、


お子さんが、


いうことをきいてくれない時、


なかなか眠ってくれない時、


ご飯を食べてくれない時、


お子さんに気づかれないように本書を開いてみてください。





心強くて頼りになる、素敵な怪人たちがアナタを助けてくれるはずです!




こんな図鑑を待っていた!


ワガママ怪獣に困り果てたお母さん必読書!





















「悪いコ対策! 育児"怪人"図鑑」











全国書店にて……


絶賛発売中!



iPhoneからの投稿