すると、ソコには……。
あっ、ちなみに前回の日記の続きです。
ということなので、もう一回。
すると、ソコには……。
「パパー。◯っち、起きちゃったのぉ」
長女かよ!
さすがにそれは予測してなかったわ!
と、正直パパは思ったが、おそらく読んでいただいている大多数の方は、この展開が読めていたことだろう。
それくらい前フリが、あからさまだったように思い、ちょびっと反省している。
さて、オバケらしきものの犯人さんは、平日なかなか会えないパパに夜中に会えたことが嬉しかったのか、パパを見るなり一気にテンションがあがった。
そして、さらに、とにかく今日一日にあったことをマシンガンのように"ドドドドドっ"と話してくれたのだ。
思わぬ姫の登場で、パパの晩酌タイムも一気に華やかなものになる。
「◯っちね、寝ないでパパが飲むとこ、見てるー!」
おいおいおい!
そんなこと言われたらパパ、調子に乗っちゃうぞー!
あっ、ソコのキミ、フルーツ盛りひとつイイ?
なんて、キャバクラノリでお送りしたい衝動に駆られてしまったのもご愛嬌ということで。
そして正直、キャバよかコッチのが幸せ度がハンパない。
うん、ホントよ?
しかし、やはり眠さが限界だったのか、夜の天使はすぐさま駄々っ子姫へと変貌を遂げる。
仕方がないので、晩酌を途中で諦め、長女を連れて寝室へ。
そして、それまでめちゃくちゃラブラブだっただけに、パパは長女を抱きしめて、一緒に眠りにつこうと試みた。
いつもはママに取られてしまっているので、こんなチャンスは滅多にない。
しかし現実は厳しいかな、長女はいきなりパパの手をふりほどき、イライラした口調でこう言ったのだ。
「パパ、邪魔!」
ま、マ・ジ・か・YO!!!!!!!!!
思わずラップ調になってしまうほど、驚愕すぎる全力の拒絶に、パパの心は一瞬で折れ曲がった。
こういうのを、キャバ業界で例えるならば、「アフターできたのに、結局拒否られたんだよなぁ」とでも言うのだろうか。
「じ、じゃあ、勝手に寝れば?」
無残に散った男の無様すぎる捨て台詞的な言葉を発してしまったわたくしは、さらに強い自責の念に苛まれたまま、ひとり寂しくリビングへと降りていった。
こうなったら、やけ酒だ!
そう心の中で叫んだあと、さきほどのビールを飲み直し始めた。
冷や奴の冷たさがやけに胃に染みる。
しかし、それから数分後のことだった。
今度は階段の電気が突然点灯し、再びゆっくりとした足音が聞こえてきたのだ。
長女はまだ暗闇の中、電気をつけることなんてできるはずもない。
ということは今度こそ妻なのか?
けれども、我が妻は一度寝てしまうとちょっとやそっとのことでは起きることはないので、やはり違うだろう。
アレか!?
ならば、やはりコレこそ、アレなのか!?
そんな恐怖の妄想を振り切って今一度、階段上部を覗いてみることにした。
すると、ソコには……。
続く……。
ごめんなさい、お約束的にやってみたかっただけなんです。
はい、皆様の予想通り、ソコには長女がいましたとさ。
「パパー、◯っち、パパちゃんと眠りたいー」
ツ・ン・デ・レ・か・YO!!!!!!!!!
彼女のあまりの可愛さの前に、パパはただただひれ伏すしかなかった。
おいおい、典型的なカモ体質だな。
そう感じてしまったソコのアナタ!
はい、ソノ思いは決して間違っていません。
男って結局、騙されやすい生き物なんです。
めちゃくちゃチョロいんです。
チョロQなんです。
はい。
最後意味不明ですみません。
昨夜から続く悪ノリです。
そんなわけで、二度も起きてしまった長女は、完全なるネムネム甘えたモードになり、降りてくるなりパパの膝に頭を乗せてきた。
パパは、彼女からの要望もあり、膝枕で耳かきをしてあげながら、残りのビールを口にする。
冷や奴なんかよりも素敵な酒肴を眺めながらのホロ酔い晩酌。
幸せいっぱいの気分になりながら2人で仲良く床に就くが、最終的には寝相の悪い長女から、ボディに蹴りを喰らわせられたことを記しておこう。
嬉しい話なんだか、悲しい話なんだか……。
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