育児でママには絶対に勝てないこと。
それは、
ずばり、
寝起きと寝る前。
どんなにパパ大好きと言われようとも、
どんなに育メンじゃんと言われようとも、
すべては幻想。
子どもらが一番不安な時間というのが、朝起きたときと、夜眠る前。
つまりその時間帯に絶対的に必要とされるのはママであり、パパはいなくとも何の問題もないのだ。
いくつかの悲しい事例を紹介しよう。
第一悲話 パパは必要ナシ
休日はなるべく皆で一緒に寝ようと考えているため、20時過ぎには寝室へ向かう。
ただし、風呂→夜飯とバタバタな展開なので、食器の洗い物などができないことが多い。
いつものように片付けがままならぬ状態で皆で布団に潜り込む。
そして、おそらくいつものように、娘2人が妻を囲んで、絵本読みをせがんでいる。
「今日はパパが読んでやろうか?」
軽い気持ちでママから絵本を受け取ると、いきなり怪訝な顔を見せる長女。
少し読み始めると……
「パパ、ソコ、ちっがうよぉ!」
と、お怒りの一言。
読み方のテンションが低すぎたのか、長女には受け入れられないようだ。
さらに頑張って、絵本のキャラになりきって、全力でトライする。
「もう、パパはダメっ。ママ読んで!」
さらに不機嫌度が増していく長女。
心が折れてしまったパパは、ママの上手な朗読から学ばせていただこうと、娘らと共に耳を傾ける。
しばらくするとウトウトし始める長女。
寝返りを繰り返し、寝ぼけながらパパの胸に飛び込んでくる。
(かわいいなぁ)
心のなかでそう思いながら、ギューっと抱き締めてやる。
すると、寝ぼけていた長女は、抱きついた相手がパパだとわかると、いきなり身を翻して、ママの方へと飛び込んでいく。
ここで結構なショックを受ける。
しかし、その直後、トンデモない一言でパパを打ちのめしてきたのだ。
「パパ、洗い物やってきたら?」
おい!
三歳児のくせに何てことを!
大爆笑するママ。
大凹みするパパ。
そして、聞かなきゃいいのに、さらに深く質問をぶつけてしまった。
「パパは一緒に寝なくていいの? 寂しくないの?」
「うん!」
全力でパパ不要を訴えられ、なす術なくキッチンへ向かい、大量の洗い物と対面。
うん、今日も仕事、頑張ろうっと。
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