自民反発「公明はなぜ先走った」…次期衆院選で調整前に2候補発表、広島3区・東京29区
1/26(木) 11:00配信読売新聞オンライン
記者会見に臨む西田氏(25日、党本部で)
公明党は25日、次期衆院選の第1次公認候補として、広島3区に斉藤鉄夫・国土交通相(70)、東京29区に岡本三成氏(57)の現職2人を擁立すると決めた。
ともに衆院小選挙区の「10増10減」に関係する選挙区だが、自民党との調整が決着する前の発表となったため、自民からは反発が起きている。
公明の西田実仁選挙対策委員長は25日、党本部で開いた記者会見で、決定に踏み切った理由を「新たな選挙区の有権者と接する機会をできるだけ早く作る必要があると判断した」と説明した。
「事前に自民の茂木幹事長、森山裕選対委員長から発表の了解をもらった」とも強調した。(写真:読売新聞)
だが、自民側は、今回の公明の決定を受け入れてはいない。
広島3区は、もともと大規模買収事件で逮捕された元自民の河井克行・元法相の地盤だ。
前回2021年の衆院選は、公明が比例中国選出だった斉藤氏を擁立し、自民は県連が擁立を求めた石橋林太郎氏を比例選に回した。
両党は次回の対応について、「今後、自公で協議」とする合意文書を交わしている。
自民広島県連は昨年12月、公認候補予定者となる3区支部長に石橋氏を選任するよう党本部に上申していた。
県連幹部は「公明はなぜ先走って発表したのか。了解できない」と憤った。
石橋氏も「3区からの立候補を目指して活動することに変わりはない」と言い切った。
東京29区でも自民の反発は強い。
自民東京都連の高島直樹幹事長は25日、党本部で茂木氏と面会し、29区に自民候補を擁立するよう求める上申書を手渡した。
岡本氏は、21年衆院選で太田昭宏・前代表の後継として東京12区(北区、足立区の一部など)で当選。
10増10減に伴い、東京は選挙区が5増え、12区の東側に29区(荒川区、足立区の一部)が新設された。
西田氏は、岡本氏を29区とする理由を、「公明の基盤である足立区の面積が広がるため」と語ったが、高島氏は「納得していない」と記者団に話した。
公明は、空白区となる12区の対応を「調整中」としており、東京、千葉、埼玉、愛知で新たな候補擁立を要求している。
西田氏はこの日も、「自民党と調整の上、積極的な擁立を図りたい」と述べたが、調整は難航しそうだ。
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