シャープ本社、堺の工場へ移転始まる 創業者・早川徳次像もお引っ越し
経営再建中のシャープは、大正時代から大阪市阿倍野区に構えてきた本社を7月1日、堺市へ移転する。これに先立ち、本社玄関に設置していた創業者、故早川徳次氏の等身大の銅像を新本社へ移した。
23日の株主総会で、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業による出資や本社移転の議案が承認され、社員は24日に引っ越し作業を開始した。早川氏の像は23日朝にひっそりと運び出されたとみられ、シャープの公式ツイッターが「けさから、創業者の銅像がいなくなった。」とつぶやき、銅像の台座のみとなった写真を掲載した。
これに対し「シャープはシャープでいて」「外資傘下でも日本を代表する企業」などと励ましのツイートが寄せられていた。
新本社は、鴻海とシャープが共同出資する堺ディスプレイプロダクトと同じ敷地内にあるシャープ太陽電池工場内となる。現本社は昨年9月、家具量販のニトリなどに売却した。