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橋下氏「政治は実行力と決定力」維新政治塾で熱弁 復帰期待の声には「今は顧問」と苦笑い 

橋下氏の政界復帰はいつ?

 大阪維新の会は30日、今夏の参院選などの候補者育成を目指し、第3期の「維新政治塾」を大阪市内で開講した。前党代表で国政政党「おおさか維新の会」の法律政策顧問を務める橋下徹氏が初回講師として登場し、健在な“橋下節”で政治家の心構えを熱弁した。

 維新政治塾は平成24年、26年に続くもので今回の塾生は約160人。大阪維新事務局によると、近畿を中心に北海道から九州まで、20~60代の男女が集まった。自民党籍の塾生もいるという。

 「政治に大事なことは実行力であり、決定する力。それが政治家とコメンテーターの違いです」。橋下氏は講義の冒頭、自治体トップを約8年、政党代表を6年近く務め、その以前にはタレント弁護士としてテレビのコメンテーターもしていた経験から、塾生にこう訴えかけた。

 約2時間の橋下氏の講義は非公開で行われ、塾生でもパソコンの持ち込みやICレコーダーなどでの録音を禁止された。出席者らによると、スーツとネクタイ姿で演台に立った橋下氏は、資料やペーパーもないなか、出席者に質問もしつつしゃべり続けたという。

 背後のホワイトボードに「組織マネジメント」「発信力」などと書きながら、塾生を指名して「改革を進めていく上で何が大事だと思うか」「これから維新を立ち上げ大阪都構想を目指すとして、まず何から進めていけばいいか」などと矢継ぎ早に質問。塾生の答えに「それも大事だが、もっと先にやらないといけないことがある」などと、熱っぽく語ったという。

 “本業”の弁護士事務所経営にあたる現在の日常について、「以前は飛行機離陸5分前に到着して一般と別のゲートから搭乗していましたが、今は空港前の駐車場に車を停め、1時間前には着いて、一般の搭乗口から乗っています」と笑いながら紹介。

 また、維新政治塾出身で選挙に当選しつつ不祥事を起こした国会議員を念頭に、「本当に税金の無駄遣いの象徴で、あれを生み出したのは僕が責任者。失敗の象徴例ですから、みなさんもああならないように」などと話し、「政治家になったからその人間に力が付くのではなく、ポジションに力があるだけ。勘違いしてはいけない」と塾生らを諭した。

 一方で、ホワイトボードに「人を束ねる」と書いて見せ、「僕は人をまとめる力が本当にないので、松井一郎代表(大阪府知事)に助けられた」と述懐。「政治は全部1人でできるわけではない」として、「自分が秀でたものを1つ持って、チームとして進んでいけばいい」とも語ったという。

 塾生からの質問時間には「また表舞台に出てほしい」などと“現場復帰”を求める声も。橋下氏は、「ご意見として受け取っておきますが、僕は今は顧問の立場」と苦笑しながら否定し、最後に「自分なりの価値観を形成し、政治の道をがんばってほしい」と語りかけたという。

 一方、塾生数は24年の第1回の888人から激減した。松井代表はこの日、記者団に「本気度の高い人が集約された」と評価して見せたが、塾生には1期生や、すでに県議や市議となっている維新所属議員、その秘書など、“身内”も目立つ。

 「3年後の地方選挙に出たい」「いずれは国政に」と野心や熱意を語る塾生もいる一方、「あくまで秘書や裏方の立場で支える勉強に」「何が訴えていけるのか、勉強しながら考えていく」という人もおり、有力候補者発掘につながるかは未知数だ。

 塾生から参院選候補への登用目標について、松井代表は、「どれだけ覚悟する人が出てくるか。今のところ、何人とかは頭にない」と述べるにとどまった。