「政治に冷淡な日本人が...」 安保法案の国会前デモ、海外はどう報じた? | 堺 だいすき ブログ(blog)

堺 だいすき ブログ(blog)

堺のいろんな情報・・・出来事・・・・もろもろを書き綴る
辛らつなブログ。
since2007.0705
nothing about us
without us

「政治に冷淡な日本人が...」 安保法案の国会前デモ、海外はどう報じた?

吉野太一郎

8月30日に国会前であった安全保障関連法案への大規模な抗議デモを、多くの海外メディアが報じた。

イギリスのBBCは国会前の現地リポートを含む動画で「こんな場面は日本では前代未聞だ。日本人は政治に対して冷淡だとしばしば言われてきたが、今、彼らが求める声は熱い」と切り出した。「デモの参加者は、法案を参議院で成立させることで、安倍政権は巨大な政治リスクを抱え込むと考えている。目下の疑問は、安倍首相がこの声に耳を傾けているかどうかだ」と指摘した。

「労働組合の組合員と、老いゆく左翼の活動家によるデモが典型的だったが、新たな顔ぶれが登場してきた」と伝えたのはAP通信。「雨の中、母親が子供を連れて戦争反対のプラカードを掲げ、学生は安倍晋三首相と安全保障政策に反対するスローガンを、ドラムのビートに乗せて叫んだ」と、デモの様子を描写した。

韓国メディアも軒並み現地の様子を詳報した。ケーブルテレビ局、JTBCは現地リポートで「日本の国会議事堂周辺を取り囲んだデモ隊。あちこちでかけ声が上がっています。政治的発言を控える日本国民の普段の雰囲気はここでは見られません」と伝えたほか、「国会を包囲した怒った市民たち」(ハンギョレ)、「怒った列島の民心」(朝鮮日報)と、デモ参加者の「怒り」を強調した。

ロイター通信は「2012年夏の反原発デモ以来、東京であった最も大きなデモ」と報じ、世論調査で半数近くが安保法案に反対していることや「この法案を止める動きに参加しなければ、将来、子供に何と説明していいのか」と話す参加者の女性の声を伝えた。


12万人国会包囲、安保法案反対 200カ所で抗議

 安倍政権が成立を目指す安全保障関連法案に反対する大規模な抗議集会が30日、全国約200カ所で行われた。国会議事堂周辺には12万人(主催者発表)が集まり、参加者が議事堂を包囲。「絶対廃案」「安倍は辞めろ」と声を上げた。

 警視庁は参加者数を発表していないが、関係者は3万人余りとしている。それでも国会正門前の道路は幅広い年代の参加者で埋まり、人の波は霞ケ関の官庁街にまで達した。学生グループ「SEALDs(シールズ)」の中心メンバー、奥田愛基さんは「憲法を守った方がいいというのは利己的な考えか」と訴えた。

 野党4党党首もあいさつに立ち、民主党の岡田克也代表は「普通の国民が危機感を持っていると、安倍政権に分からせないとダメだ」と主張。生活の党の小沢一郎代表は「こういう集会に参加したことはないが、今回だけは。危険でばかげた法案を阻止するため力を合わせなければ」と訴えた。与党は11日の参院採決を目指すが、14日以降にずれ込む可能性も出ている。


今国会で最大規模の安保反対デモ 列島各地でも

 今国会で最大規模の安保法案に反対するデモが行われました。 

 国会前で参加した人:「何としてでも止めたいという気持ちが強い。何かしなきゃと」「(憲法を)守らないでもいいんだということをやり始めたことが一番怖い」 
 坂本龍一さん:「いま民主主義が壊されようとしている。憲法が壊されようとしている」 
 デモの参加者は、主催者発表で今国会最大の12万人でした。一方、東京以外の各地でも大規模なデモが行われました。 
 名古屋で参加した人:「強行突破というか、そういう感じでやってる感じがするので、少しでも何かできればと思います」「政治家に任せていては、そのままどんどん引きずられていくだけなので、ちゃんと自分たちの声を上げないといけないと思います」 
 北海道で参加した人:「僕たちが(戦争に)行かなくても、次の世代が行くって考えると、この場で阻止しないといけないのかなという思いもあって来ました」「この子たちの旦那さんとかがやっぱり不安ですよね」 

東京新聞

届かぬ民意 危機感結集 全国200カ所以上で安保法案反対

国会議事堂正門前の道路を埋め尽くしたデモ参加者=30日、東京・永田町で、本社ヘリ「あさづる」から(河口貞史撮影)

 安全保障関連法案に反対する人々が三十日、全国で一斉に抗議の声を上げた。国会周辺では、市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」主催のデモに十二万人(主催者発表)が参加し、法案反対デモとしては最大規模となった。実行委によると、一斉行動の呼び掛けに応じた各地でのデモや集会は、少なくとも二百カ所以上に及んだ。 

 国会周辺では、官庁街の歩道や日比谷公園など六カ所にステージや街宣車を置き、野党党首や学者、作家、法律家などが法案の廃案を訴えた。警視庁は参加者が車道に出ないよう機動隊の車両を並べ、柵で規制したが、メーンステージがある国会正門前は歩道に収まりきらず、車道も人の波で埋まった。

 昨年七月に中咽頭がんを公表し今夏まで治療に専念していた音楽家の坂本龍一さんも、予告なしに国会前に現れた。「壊されようとしている民主主義と憲法を取り戻すことは、自分たちで血肉化すること」と訴え、この日のデモを「一過性のものにしないで」と呼び掛けた。

 「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の奥田愛基(あき)さんもマイクを握り、「憲法は俺たち一人一人の権利。それを無視するのは国民を無視すること」と政権を批判した。



朝日新聞デジタル

「いつか教科書に載る景色」 国会前デモ、なぜ広がった

 安全保障関連法案を審議している国会議事堂は30日、法案反対の声に包まれた。安倍政権の政策すべてに反対というわけではないという人もおり、デモ参加者は立場を超えて法案反対で足並みをそろえた。今後はデモが一過性に終わらず、投票を通じた政治参加につながるかも焦点になる。 

 小雨の国会前。色とりどりの雨傘の間から学生団体の声が響き、労働組合や宗教団体ののぼり旗が林立した。老若男女が声を上げた。

 喧噪(けんそう)の中心に、学生団体「SEALDs(シールズ)」がいた。正式名称は「Students Emergency Action for Liberal Democracy-s」(自由と民主主義のための学生緊急行動)。憲法記念日の5月3日に、都内の大学生十数人が中心になって立ち上げた。彼らの声は、ツイッターなどを通じて拡散。毎週金曜日の抗議活動は、回が重なると人数が増えた。

 早稲田大1年の広内恒河(こうが)さん(19)は「いつか教科書に載る景色ですね」と漏らした。安保法案は「解釈改憲というプロセスが違憲」と思う。アベノミクスは「必要な施策」と肯定的だが、地元の岩手で総選挙前に街頭演説をした安倍晋三首相が、安保法制にあまり触れなかったのが疑問だった。「安保法案が後で出てきた。だますつもりだったんだ」と思い、7月から国会前に足を運んでいる。

 都内の弁護士の男性(77)は、「山積みの仕事」を放り出して、国会前に足を運んだ。「これだけの声を反映できない安保法案は、国民主権をないがしろにするものだ」と話す。

 60年安保闘争の光景が浮かぶ。学生仲間と腕を組み国会前を歩いた。「動員が多かったからね。今日は市民が自発的に集まっている。いい光景じゃないか。民主主義が定着したんだね」と目を細めた。

国会前には人があふれ、学生らが安保関連法案反対の声を上げた=30日午後2時29分、東京都千代田区、関田航撮影



以上引用

歴史は…どう判断するか?