パンデミック?? 46 豚インフル米国拡大なら景気回復に遅れ、豚肉輸入が大幅減も | 堺 だいすき ブログ(blog)

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豚インフルエンザ関連記事・・時系列に掲載 index

以下ヤフーニュースより引用


新型インフル、旅行会社直撃…ツアー中断や中止が続々

4月28日14時30分配信 読売新聞

新型インフル、旅行会社直撃…ツアー中断や中止が続々
新型インフルエンザの質問票に記入する入国者(28日午前9時半、福岡空港国際線ターミナルで)=大野博昭撮影
 豚インフルエンザの警戒レベルが「フェーズ4」に上がり、政府が新型インフルエンザ発生を宣言した28日、大手旅行会社は、メキシコ旅行中のツアー客に帰国を促すなどの対応に追われた。

 米国やカナダなど人気の旅行先のパックツアーなどにも影響は広がる見通しで、円高や原油価格の値下がりなど、“追い風”を受けて迎えた大型連休だっただけに、各社とも頭を抱えている。成田空港ではマスクを買い込む旅行客も目立ち、「旅行先で出国できなくなったらどうしよう」との不安も聞かれた。

 大手旅行会社の中で唯一、メキシコツアーを続行していた近畿日本ツーリスト(東京都千代田区)は、WHOの決定を受けて同日、ツアーの中止を決定。社内に吉川勝久社長を本部長とする「新型インフルエンザ対策本部」を設置し、社員に情報収集の徹底を指示した。現在、メキシコの観光都市カンクンに64人のツアー客が滞在している。アメリカ・ロサンゼルス駐在の社員を現地に派遣し、帰国の準備を進めるという。

 すでにメキシコへのツアーの6月末までの中止を決めていたJTB(品川区)は、警戒レベルの引き上げを受け、現在も現地でツアー中だった12人についても帰国を促した。感染者を出したアメリカ、カナダについては「危険情報がない」ことから、情報収集をしながら当面はツアーを続行するという

 同社の旅行動向調査によると、今年の大型連休中の海外旅行客は50万人と推計されており、昨年同期より10・1%増。燃油特別付加運賃(サーチャージ)が大幅に下がったほか、円高が重なり、3年ぶりに増加に転じていた。それだけに同社広報室は「業界にとって大きな打撃。感染が広がらないよう祈るしかない」と困惑する。

 阪急交通社(大阪市)も、すでに決定していたメキシコ行きツアーの中止に加え、寄港先にメキシコが入っているクルーザー旅行についても中止の検討に入った。担当者は「感染例が報告されている国が増えている。主力のヨーロッパやアジアにまで広がらなければいいが」と懸念を口にした。

 一方、成田空港第1ターミナルの出発ゲートでは28日午前、機内に乗り込む前からマスクをつける日本人渡航者の姿もみられた。

 9連休を取ってニューヨークに向かう東京都渋谷区の会社員女性(25)は「なんで大型連休になってこんな騒動になるのか」とうんざりした表情。来月10日までニューヨークに滞在する予定の川崎市の自営業男性(64)は「感染が広がり、帰ってこられなくなったら、仕事に影響がでるので困る。現地にいる娘と孫の分もあわせ、マスクは50枚ぐらい買いました」と話した。

 日本航空は27日の時点で、これまで国際線の機内に100枚積んでいたマスクを、北米や南米行きの便では200枚に増やした。メキシコ支店にもマスク2000枚を送り、必要に応じて配布するよう指示を出したという。

最終更新:4月28日14時30分

<新型インフル>Q&A 症状や感染経路、治療方法は?

4月28日14時54分配信 毎日新聞

<新型インフル>Q&A 症状や感染経路、治療方法は?
豚インフルエンザ感染拡大を知らせる電光掲示板=東京・有楽町で2009年4月28日午前9時32分、尾籠章裕撮影
 豚インフルエンザの世界各地への流行の広がりで注目される「新型インフルエンザ」。症状や予防法など基礎知識をまとめた。

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 ◇ Q 新型インフルエンザとは何ですか?

 A 動物のインフルエンザウイルスが人に感染し、人の体内で増殖できるように変化した後、人から人へと効率よく感染できるようになった未知のウイルスによって発症するインフルエンザです。現在、流行しているインフルエンザとは異なり、人類のほとんどが新しいウイルスに対する免疫を持たないため、簡単に感染しやすく、世界的大流行(パンデミック)につながる恐れがあると警戒されています。今回は豚インフルエンザウイルスの感染が広がり、世界保健機関(WHO)が警戒レベルを引き上げました。想定されていた鳥インフルエンザから変異した新型インフルエンザとは異なりますが、日本政府は新型インフルエンザと認定しました。現代社会は、都市への人口集中、大量輸送交通機関の発達などによって、短期間で世界中にまん延する可能性が高く、WHOや各国政府は、新型インフルエンザの発生に備えた対策を進めてきました。

 ◇ Q 警戒レベル引き上げを受け、どのように行動すべきですか?

 A 現段階では、日本国内での感染者は確認されておらず、パニックになる必要はありません。厚生労働省のホームページ(http://www‐bm.mhlw.go.jp/index.html)などから正確な情報を入手して、落ち着いて行動してください。

 ◇ Q 新型インフルエンザは、どんな症状が出るのですか?

 A 高熱、頭痛、関節痛などの全身症状のほか、のどの痛みや鼻水など風邪のような症状が出ます。気管支炎、肺炎などが併せて起こり重症化することもあります。重症患者の発生割合は、ウイルスの毒性によって異なります。

 ◇ Q 新型インフルエンザは、どのように感染するのですか?

 A 主な感染経路は飛沫(ひまつ)感染と接触感染ですくしゃみやせきによって、唾液(だえき)や鼻水の細かい粒を吸い込むことと、汚染された手で鼻や目を触ることで感染すると考えられています。

 ◇ Q 新型インフルエンザの感染予防策を教えてください。

 A 厚労省が通常のインフルエンザに有効として挙げている予防策は以下の点です。

 ▽外出後には手洗い、うがいをする手洗いはせっけんを用いて15秒以上。水を十分にふき取る流行地への渡航、人ごみや繁華街への不要不急な外出をしない十分に休養をとり、体力や抵抗力を高め、バランスよく栄養をとる。

 新型が出現した場合も、同様の予防策に努めることが重要です。

 また他人に感染させないためにも、せきやくしゃみの症状がある人は、必ずマスクをつける「せきエチケット」の徹底を呼びかけています。

 ◇ Q 発熱など、発症が疑われる場合はどうすればいいですか?

 A 厚労省は、メキシコや米国から帰国した人などの問い合わせに応じる電話相談窓口(03・3501・9031)を設置しています。各地の保健所なども問い合わせに応じますので、指示に従って指定された医療機関で受診してください。

 ◇ Q 豚肉を食べても大丈夫ですか?

 A 豚肉や豚肉加工品を食べても、感染しません。インフルエンザウイルスは熱に弱く、通常の調理をすれば死滅するからです。WHOのホームページには、豚インフルエンザウイルスは70度で調理すれば死滅すると書かれています。また、万が一ウイルスが付着していても、インフルエンザウイルスは酸に弱いため、胃酸によって活動できなくなるためです。

 ◇ Q 今回の豚インフルエンザに感染した場合の治療法は?

 A WHOなどによると、インフルエンザ治療薬のタミフル(一般名リン酸オセルタミビル)とリレンザ(同ザナミビル)は効果があるとされます。シンメトレル(同アマンタジン)は耐性が確認され、効果が期待できません。

 ◇ Q 新型インフルエンザの発生は以前もあったのでしょうか?

 A 過去に発生した新型インフルエンザには、世界で約4000万人、日本で約39万人が死亡したスペイン風邪(1918年)や、アジア風邪(57年)、香港風邪(68年)があります。10~40年周期で発生するとされ、警戒を求める声が高まっていました。【江口一、永山悦子】

最終更新:4月29日15時5分

豚インフルエンザ:府、迅速な対応確認 京都市は対策情報室設置 /京都

4月28日15時0分配信 毎日新聞

 メキシコを中心とする世界的な豚インフルエンザ問題で、山田啓二知事は27日の府の部局長会議で「(新型インフルエンザの世界的流行に備える警戒レベルが)フェーズ4に引き上げられた場合、(各保健所ごとの)発熱相談センターをすぐに設置してほしい」と述べ、迅速な対応を指示した。京都市は同日、第1回の対策会議を開き、監視強化のため保健衛生推進室内に「豚由来インフルエンザ対策情報室」を設置すると決めた。同日午後5時までに、府の電話相談窓口へは計31件、市の同窓口へは同29件の相談があった。【太田裕之、木下武】
 府の対策計画では、海外でフェーズ4となった場合は知事を本部長とする対策本部を設置し、保健所ごとの発熱相談センター設置などをする。山田知事は「28日に予定されるWHO(世界保健機関)の再会合で引き上げの可能性があり、そうなれば自動的にセンター設置に移行してほしい。できるだけ態勢を整えておくように」などと述べた。
 一方、市の「対策情報室」は松井祐佐公・保健衛生担当局長をトップとする医師や薬剤師、獣医師ら15人体制。
 府、市とも厚生労働省から提供される発生国からの帰国者リストに基づき、府内在住の帰国者に協力を依頼し、帰国後10日間の健康状態について経過観察する。市はインフルエンザの発生状況について市内68カ所の定点医療機関から受けている報告を、週1回から毎日に改める。
 府や市の相談窓口には「豚肉を食べて大丈夫か」「これから海外旅行に行くが、どんなことに気を付けたらいいか」などの相談が寄せられているという。

4月28日朝刊

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最終更新:4月28日15時0分

豚インフルエンザ:県の対策本部設置基準、警戒レベル「4」で /茨城

4月28日15時0分配信 毎日新聞

 メキシコと米国で豚インフルエンザが人に感染した問題を受け、県は27日、危機対策連絡会議を開き、関係部局の対応を確認した。県庁や県警の担当者約40人が出席した。
 県によると、世界保健機関(WHO)が警戒レベルを現在の「フェーズ3」から「4」に引き上げた場合、県は知事を本部長とした対策本部を設置。メキシコと米国に渡航歴があり、発熱症状があるなど感染の疑いのある患者は、県内11の感染症指定医療機関で受け入れるという。豚インフルエンザには新型インフルエンザに備えたタミフルが有効とみられ、県は現在備蓄している24万6000人分のタミフルを必要となれば活用する方針という。
 県内12の保健所や県の電話相談窓口には、27日午後5時までに「豚肉やメキシコ産のアボカドを食べてもいいか」「米国の空港に立ち寄ったが大丈夫か」などと27件の相談があった。【山内真弓】

4月28日朝刊

最終更新:4月28日15時0分

豚インフルエンザ:「対策計画」急ぎ策定 電話窓口開設も--県が緊急会議 /兵庫

4月28日15時0分配信 毎日新聞

 豚インフルエンザ問題で県は27日、庁内の対策連絡会議や保健所長を集めた緊急会議を開いた。5月中の策定を予定していた「県新型インフルエンザ対策計画」を急きょ取りまとめるなど、世界保健機関(WHO)の警戒レベル引き上げに備えた対応に追われた。
 県はこれまで、発生地域から帰国した県民の名簿提供を検疫所などに要請メキシコと米国からの帰国者でインフルエンザ症状による受診者の情報提供を県医師会に依頼--などをしている。また発熱に関する電話相談窓口を保健所に開設する準備や専用外来医療機関に指定する県内39の医療機関との調整に入っている。
 WHOが警戒レベルを引き上げた場合、県は対策本部を設置。帰国者の健康調査をするほか、有症者に専用外来医療機関の受診を勧める。発症者家族へ抗インフルエンザ薬を予防投与し、院内感染の防止策も徹底する。
 井戸敏三知事はこの日、メキシコから帰国時に発熱など症状が現れた場合は検疫所の健康相談室で診察し、帰国後の場合は保健所に連絡するよう要請。豚肉や豚肉加工品では感染しないことなどを呼びかけるメッセージを発表した。
 一方、神戸市の相談窓口には27日、「患者は発生しているのか」などの問い合わせが27件あった。【川口裕之、藤原崇志】
〔神戸版〕

4月28日朝刊

最終更新:4月28日15時0分

ウイルス阻止へ緊迫 新型インフル認定 渡航者の検疫強化

4月28日15時7分配信 西日本新聞

 警戒レベル「3」から「4」へ‐。世界保健機関(WHO)が豚インフルエンザ感染の警戒水準を引き上げたことを受け、九州でも空港や港など「水際」の検疫態勢が強化され、各県の自治体や医療機関は国内での人から人への感染を想定した対応の協議を始めた。不況下の大型連休(GW)中だけに、行楽地や地域経済への悪影響を心配する声も。一方で、専門家は冷静な対応を呼び掛けた。

 ●県内の空港・港

 政府の行動計画で発生国からの入国者を集約する候補地になっている、福岡空港(福岡市博多区)や関門港などでは検疫を強化、ウイルス上陸を防ぐ「水際対策」を急いだ。

 1日に19‐24の国際便が到着する福岡空港では、同日から国際線の全到着便の乗客に質問票に記入してもらい健康状態やメキシコ、カナダ、米国の滞在歴を確認。3カ国からの直行便はないが、感染が疑われる乗客がいれば簡易検査を実施。陽性反応が出れば、福岡市内の病院に搬送する。

 空港内の検疫ブースでは質問票を書くために乗客が列をつくり、混雑。同空港検疫所支所によると、午前11時までで乗客4人が米国に滞在していたことが判明したが、いずれも健康状態に問題はなかったという。

 関門港を管轄する福岡検疫所門司検疫所支所(北九州市門司区)は、発生国からの船舶が入港する際の検疫態勢を強化。これまで入港前の船舶には、乗客らの健康状態を船長に一括して尋ねていたが、今後は乗客ら一人一人から聞く。第七管区海上保安本部(同)は感染者の搬送などを行う対策本部を設置した。

 韓国・釜山と博多を結ぶ「ビートル」などが発着する博多港国際ターミナル(福岡市博多区)では今後、福岡検疫所がメキシコなど3カ国を経由してきた利用客を旅券などで確認、個別にサーモグラフィーなどによる発熱検査を検討している。


 ●対策本部を設置 自治体・医療機関

 各行政機関は28日、相次いで対策本部を設置した。麻生渡知事を本部長とする対策本部を設置した福岡県は、メキシコからの帰国者の健康状態を追跡調査することや、24時間対応の相談窓口の開設を決めた。風邪のような症状があれば、保健所に連絡するよう呼び掛けている。

 北九州市は、市立医療センターに専門の発熱外来を設置する。北橋健治市長は「未知のウイルスで心配は尽きない。市民の健康被害を最小限に抑えるため対策を強化する」。福岡市も同日午後、吉田宏市長を本部長とする新型インフルエンザ対策本部会議を開く。同市も、市内の医療機関に発熱外来を設置する準備を進めている。

 福岡大学病院(福岡市城南区)は同日午後から、緊急時の対策を協議する会議を開く。担当者は「感染の疑いがある患者が来院した場合、受付を他の患者と別にするなど、感染を拡大させないよう冷静に対応したい」と話した。

 ●マスク売れ行き 「いつもの10倍」 薬店・コンビニ

 福岡市内のドラッグストアやコンビニエンスストアでは、朝から感染予防用のマスクを買い求める客が相次いだ。

 「大賀薬局天神地下街店」(福岡市中央区)では豚インフルエンザ対策の特設コーナーを設置。数種類のマスクやうがい薬を並べた。担当者は「通常の10倍の売れ行き。花粉飛散が激しい時期やインフルエンザの流行時期と同じぐらいです」。出勤前にコンビニでマスクを購入した福岡県新宮町の会社員松崎千穂さん(28)は「日本では感染者はいないかもしれないが、用心したい」。

 新型インフルエンザの防護用品を取り扱う会社「福岡エス・ピー・シー」(福岡市博多区)では27日夕から、民間企業や個人からの問い合わせが6件寄せられ、社員向けにマスクを300枚購入した会社もあるという。同社の瀬崎昌宏部長は「今後もマスクなどを備蓄する人が増えそうだ」と話した。

=2009/04/28付 西日本新聞夕刊=

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最終更新:4月28日15時37分

再送:豚インフル米国拡大なら景気回復に遅れ、豚肉輸入が大幅減も

4月28日15時7分配信 ロイター

再送:豚インフル米国拡大なら景気回復に遅れ、豚肉輸入が大幅減も
拡大写真
 4月28日、豚インフル米国拡大なら景気回復に遅れ、豚肉輸入が大幅減も。写真は10日、東京・銀座で(2009年 ロイター/Yuriko Nakao)
 [東京 28日 ロイター] 豚インフルエンザ感染の広がりによる日本経済への影響を見極める上で、メキシコに隣接する米国への感染が広がるかどうかが最大の焦点になりそうだ。
 民間エコノミストは米国への物流や人の出入国の制限、「巣ごもり消費」などの影響が出れば、今年後半と期待されている世界経済の回復は遅れると指摘する。北米とメキシコからの日本への豚肉輸入は全体の7割を占めており、これらの輸入が大きく落ち込めば、日本の食卓への影響は相当大きくなりそうだ
 <企業活動に影響、影響がメキシコにどとまれば影響小さく>
 世界保健機関(WHO)が豚インフルエンザの警戒水準(フェーズ)を「4」に引き上げたことに伴い、日本企業では今後の対応を検討し始めた。ソニー<6758.T>は「27日からメキシコシティへの日本からの出張は緊急・重要案件以外は自粛している。ただ、それは27日まで。警戒水準がフェーズ4に引き上げられたため、今後の対応は検討中」としている。同社のメキシコ生産拠点では、米国や中南米向けに液晶テレビやDVDディスクなどを生産、現地駐在員を含め約7000人をメキシコ国内で雇用しており、今後の対応次第では生産体制にも影響が出る可能性がありそうだ。
 自動車業界や商社なども相次いでメキシコ出張の自粛や禁止を決定。三洋電機<6764.T>やブリヂストン<5108.T>では、メキシコに加えて米国への出張見合わせも指示。こうした中、米国務省は27日にメキシコへの渡航自粛を国民に勧告。日本政府も渡航延期の勧告を決めるなど、各国の対応も厳しさを増している。
 こうした動きを受けて、エコノミストからはゴールデンウィークの海外旅行自粛の影響とメキシコとの貿易の減少、生産面への影響などが指摘されている。
 2008年度貿易統計によれば、日本はメキシコとの貿易黒字を維持。貿易収支全体が赤字となった中で、相対的にメキシコ貿易のウエートが高まっている。
 日本からの輸出は約9300億円で全体の1.3%。電機製品が25%のウエートを占める。次いで自動車14%、音響映像機器部品12%、鉄鋼11%と続く。主に部品や素材を輸出して現地加工した上で第3国向けに出荷している。こうした輸出品目では日本国内での生産に多少影響が出る可能性がある。 
 もっともエコノミストの間では豚インフルエンザの感染が主にメキシコ国内にとどまっている場合には、貿易ウエートからみて、日本経済全体への影響は限定的との見方が大勢となっている。
 バークレイズ・キャピタル証券のチーフエコノミスト・森田京平氏は、日本・メキシコ間の人やモノの移動が停止するような極端な場合、国際収支の「貿易収支」「輸送収支」と「旅行収支」の対メキシコ取引が一時的にゼロとなるとすると、3つの収支を通じた影響は約1600億円の外需圧縮になると試算。豚インフルエンザの影響が1四半期で止まるのであれば0.03%のGDP押し下げ効果に止まると指摘している。
 <米国への拡大なら世界経済停滞>
 今後、影響が米国に拡大した場合、世界経済への悪影響は相当に大きくなると見られている。ある総合商社系シンクタンクのエコノミストは「米国で広がりを見せた場合、日本からの人の往来も多いため、影響は大きいとみられる」と懸念する。みずほ証券・シニアエコノミストの飯塚尚己氏は「世界中から米国へ渡航自粛となれば、ただでさえ停滞している米国の経済活動に影響が出かねない。高額消費の落ち込んでいる米個人消費も巣ごもり状態になるだろう」と懸念する。
 野村証券金融経済研究所・チーフエコノミストの木内登英氏は「スペイン風邪では米国GDPへの影響がマイナス11.3%、英国がマイナス16.9%、カナダがマイナス14.7%と極めてじん大であったアジア・インフルエンザでも、米国への影響がマイナス3.1%、英国がマイナス3.3%、カナダがマイナス3.5%、日本がマイナス2.6%と大きい」ことを紹介。世界的な広がりを見せる(パンデミック)感染病が実体経済に深刻な悪影響を与える可能性があることを物語っていると指摘している。
 <日本の食卓に影響、豚肉不足に>
 日本国内で直接的に影響がもっとも大きいと想定されるのは豚肉の輸入だ。08年の統計では、豚肉輸入の7割を米国・カナダ・メキシコが占める。みずほ証券・飯塚氏は「これら北米自由貿易協定(NAFTA)諸国からの豚肉輸入が自粛、あるいは禁止となれば、豚肉が不足することは間違いない」と指摘する。国内消費量は約160万トン程度と推計されているが、その半分の82万トンが輸入豚肉だ。その7割が輸入できなくなれば食卓や外食産業への影響は大きく、企業活動とともに、食生活への影響も広範囲で出てくる公算が大きい。
 (ロイター日本語ニュース 中川泉記者、取材協力 武田晃子記者、寺脇麻理記者;編集 田巻 一彦)
*担当記者名を追加して再送します。

最終更新:4月28日16時22分

以上引用

パンデミックとなれば・・・その経済的影響は計り知れない・・。

危機管理の重要性が今後とも増してくるのだろうと・・