「典子は、今」 懸命に   生きる 今を生きる・・・ | 堺 だいすき ブログ(blog)

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「典子は、今」 懸命に

2009年02月17日

 サリドマイド薬害で負った両腕がないハンディを足を使うことで克服し、何にでもチャレンジする生き方をドキュメンタリータッチで描いた映画「典子は、今」。81年に制作され、ロングラン上映された映画の実在のモデルで、みずから主役を演じた白井のり子=本名・典子=さん(47)が高山市人権講演会に招かれ、「『典子は、今』あれから27年~今を生きる」と題して講演した。(中沢一議)

 高山市民文化会館の小ホールには5日、収容人員を超える520人が詰めかけた。白井さんは、真っ赤なセーターに白いジャケット、黒のスカートで登壇するなり「私があの典子です」。映画はDVDにもなったが、「公開当時に映画を見た方は?」と尋ねると多くの手が上がった。
 ドイツで開発された薬剤サリドマイドは、睡眠薬としても使われたうえ、つわりにも効果があるとの広告が出て、多くの妊婦が服用。看護師だった白井さんの母親も、妊娠中に睡眠薬として飲んだ。
 映画を通した印象では、白井さんの障害は両腕がないことだけのようだったが、「右目の視力もなかった」と打ち明け、「事件が忘れられても障害は治らない。一生背負っていかなくてはならない」と改めて訴えた。ただ、この日何より伝えたかったのは「障害があってもなくても、ただひたすらに今を生きること」の大切さだった。
 母一人に育てられた白井さんは一人で留守番をすることが多かった。2歳のころ、母が帰宅すると、足の指を使い積み木で遊んでいたという。
 その時、母が熊本弁で言った。「のり子はえらかねえ。何でも足でできるとねえ」。ほめられるのがうれしくて、いろいろなことが足でできるようになったという。
 06年に熊本市役所を退職して、講演や執筆に専念するようになった。すでに全国200カ所で講演している。控室には、両腕のない子を持った保護者が訪ねてくるという。
 白井さんは、どう励ましたらいいか、自分の母親に聞いた。母親は「悲しんでる時間があるなんて幸せ。将来を考えても悲観的になるだけ。私は、『今、その時のこと』しか考えなかった」と答えた。
 

私は、ただひたすらに今を生きる、今を懸命に生きることを学んだ」。ステージの中央でひざを立てて床に座った。足の指で筆を当たり前のようにつかむと、墨をしみこませ、紙にさらさらと走らせた。スタッフが仕上がりを掲げた。力強い筆致で「今を生きる」と書いてあった=写真。拍手が起こった。
 「今を生きるために足を使って生きることを覚えた」という白井さんは、養護学校ではなく地元の小学校に通った。小4の時、担任の「掃除もしなさい」の一言で、足でぞうきんがけができるようになった。映画出演にまつわるエピソードや、出演後の苦労も話した。「普通の女性として生きたい」とマスコミの取材を一切断るようになった後、市役所勤めのかたわら、自動車の運転も覚えた。
 講演の終わりに、熊本から広島へ一人で旅立つ映画のシーンで、反対する母親に「私やってみる。やってみたい」と言い切った「典子」を振り返り、「やりたいことはやってみましょう。私には障害者の自覚がないんです。人が思うほど違和感はないんです」と言ってからこう結んだ。


 「限られた命。どうせ生きるなら今を楽しく生きたい。今を大切にお過ごし下さい

以上朝日新聞より引用


障がいを哀れむことではなく、嘆き悲しむことではない。

ただただ、与えられた時間、限られた時間を精一杯生きる。今を楽しく生きる。


学ぶことは多い。


あなたは・・精一杯、生きていますか??




ぜひ、公演を堺市でもあったなら~・・・。