特報 日本の形  どうなる日本経済 01 | 堺 だいすき ブログ(blog)

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未来の日本 日本の産業構造が危機に瀕している。

そんな中で、政策的に、まだまだ内容が出されていない。

ということで、政策論議、そして、未来を語るうえで、興味ある記事を紹介する。


以下ヤフーニュースより引用

インタビュー:日本は3年間‐3%成長=野口悠紀雄早大大学院教授

12月29日16時18分配信 ロイター


 [東京 29日 ロイター] 早稲田大学大学院の野口悠紀雄教授はロイターとのインタビューで、今回の世界的な金融危機で最大の影響を受けるのは外需に依存する日本で、米国の経常赤字が収縮する今後3年間は年率3%のマイナス成長が続く可能性があると語った。



  「最大の影響を受けるのは日本。これから未曾有の危機を迎える。米国の経常赤字はGDP(国内総生産)の6%に当たる約70兆円あり、これでは経済が持続可能ではないから金融危機が起きた。米国の過剰な消費は減少し、輸出国の日本や中国などがこれからさらに打撃を受ける

  「米国経済は、経常赤字がGDPの3%程度まで半減しないと持続できないと言われている。03年以降拡大した日本の貿易黒字はゼロになる可能性がある。日本の経済見通しは来年度マイナス1%程度と言われているが、とてもそれでは済まない。中国の対米輸出も減少しており、タイムラグで日本の対中輸出も減少する。日本はマイナス3%程度の成長が3年間は続くだろう


 ──政府の規制や介入を招き、市場主義経済は終えんを迎えたとの指摘がある。

  「確かに空売り規制の強化という市場原理に反する規制を導入せざるをえなくなった。しかし、80年代来の市場主義経済の大きな流れが変わることはありえない。危機の時に政府が介入してくるのは当然だが、世界が旧ソ連のような経済に逆戻りすることはない

  「金融ビジネスが変わるのは間違いないが、あくまで一部が変わるだけ。米国の投資銀行は借り入れで大きなレバレッジを利かせ、かなりハイリスクな投資をしていたが、これはなくなる。CEO(最高経営責任者)が法外な報酬を手にすることもなくなるだろう。そもそも今回の危機は、資産の価格付けをする際に金融理論や金融工学を利用せず、それに似て非なる格付け機関に依存したために起きた」

 ──米国を中心とする世界の経済構造は変わるか。

  「日本や中国、産油国から米国に資金が還流するという循環は変わらないだろう。日本の経常黒字も産油国のオイルマネーもなくならないので、どこかに投資をしなくてはならない。米国以外で適当な投資先は見つからない。米国の経常赤字も減少するにしろ、なくなることはない」

  「インドや中国の成長で世界経済はデカップリング(非連動)するという期待があったが、それはない。インドも中国も、日本と同じく米国と一体化している。むしろ米国内でデカップリングの兆候が見られる。今のような状況でもグーグル<GOOG.O>やアマゾン<AMZN.O>、アップル<AAPL.O>は2─3割以上の増益を達成している。ニューヨークは牧場に、デトロイトは廃墟になるかもしれないが、シリコンバレーはデカップリングするかもしれない」

 ──日本が取るべき対応は。

  「今回の金融危機で問題を突きつけられているのは米国よりも日本。典型的な日本型経営のトヨタ自動車<7203.T>が生き残りに疑問符が付けられ、日本の基礎を支えてきた輸出産業が現在のビジネスモデルでは存続できないと宣告された。金融でも良いし、新しい製造業でも良い。日本は何かを見つけないといけない。でも金融は無理かもしれない。小泉改革のころから金融立国を目指していたが、それを支える専門家もいなければ社会的なインフラもない」

 ──日本にはなぜアップルのような企業が生まれてこないのか。

  「ソニー<6758.T>の成功体験が残っているからだ。ソニーはウォークマンやブラウン管テレビで成功したメーカーで、そこで働く技術者にiPodは受け入れられない。新しいものは焼け跡からしか生まれない。米国にもゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>やフォード・モーター<F.N>など、そうした古いタイプの製造業があるが、米国の産業が高度化に向かう中で消滅するのは当然のこと。あとはどうやって影響を最小限に抑えて破たんさせるかだけだろう
 *このインタビューは12月15日に行いました。
 (ロイターニュース 久保 信博記者;編集 田巻 一彦)
 インタビューの主なやりとりは以下の通り。
 ──今回の金融危機が世界経済にもたらす影響は。
 自動車など従来型産業が生き残るのは困難で、日本は新しい産業の創出が不可欠だという。金融危機の発火点である米国でも産業の2極化が顕著になると予想するが、市場主義経済が終えんを迎えたと考えるのは誤りであり、米国に資金が還流する世界経済の構造や、金融ビジネスが大きく変わることはないだろうと指摘した。

最終更新:12月29日16時18分

以上引用

//03年以降拡大した日本の貿易黒字はゼロになる可能性がある。//、事実、日本の貿易黒字は減少傾向である。そして、その結果は、指摘のような字体に至るかもしれない。

つまり、原材料が買えない。食糧が買えない→食べれない、生産して輸出できない・・・。
そんな近未来予想もあながち、空想ではなくなるのかもしれない。

そして、指摘のように//市場主義経済が終えんを迎えたと考えるのは誤りであり、米国に資金が還流する世界経済の構造や、金融ビジネスが大きく変わることはないだろうと指摘した。//・・・現実的に歴史は戻れない。修正されるのみであり、急激な変化で市場経済は変ることはないだろう。
なぜなら、現実的に、様々な体制がある中で、現実的な対応を考えたとき、現在の体制がある一定、現段階では、合理性を有することであるという認識であるからである。

ただ、全てが万能ではなく、徐々に変化していくことになるだろう。社会主義でも資本主義でも市場経済というものは存在し、そんな基盤に立っている以上、市場経済との決別はありえない。

さらに、市場経済を根本的に支えている源泉は、貨幣という物理的な交換の概念を基礎としており、交換ということが市場経済の大前提になっているということ・・。

そんな部分を組み込んだ一つの経済システムの変革を新たなシステムに置き換えることは、現在の段階では不可能であるだろうと思うからである。

であるから、市場経済は、存続していかざるを得なく、それに対峙する新たなシステムが見つかるまで・・(ただ、そんなシステムがあるのかというと実際は疑問も多いのだが)、

ただ、市場経済至上主義では駄目であろう。

すなわち、市場経済だけで、実際に世の中は成り立っていないという現実がある。
それは世俗的な言い方をすれば「愛」と言うものは、市場経済に馴染まない概念でるからである。

「愛」は貨幣的な価値では一般的には置き換えられない・・。であるから、全ての世の中の事情は市場経済だけで成り立っていないということである。そして、家事労働、空に、子育ても、市場経済の枠の範疇のものであろうと・・。


ということで、市場経済主義で全ての世の中の事情を説明できないということであり、さらには、別の異なる概念で社会は動いている側面がある。

今、全ての現象が市場経済で語られ、市場経済以外の社会、そして、そんなブ部での経済活動を充分認識し得なかったことに、根源的な問題があるのかもしれないと個人的には思っている。

ということで、市場経済は現実的には存在し続けながらも、それに共存する市場経済以外の社会が併設されていることを認識し、社会の発展の健全な成長が行われなければならないのではないかと思う。

話はそれたのであるが、//米国の過剰な消費は減少し、輸出国の日本や中国などがこれからさらに打撃を受ける//つまりは、この背景には、過剰な生産が存在し、それに対しての創造的な過剰消費を生み出さなければいけない問題があったんだろうと思う次第である。

つまり、生産技術の格段の進歩による過剰生産、しかしながら、それに対応できない消費。
すなわち、みんなが全員車を持てば、後は買い替えだけということで生産はある一定アップしないと言うことである。
この問題は全ての消費財についていえることであり、いずれ成長産業は、やがて成熟産業に至り、衰退産業になるということである。そんな産業リサイクルが、絶え間なく行われ、さらに技術進歩によりそのスピ-ドは加速している厳重なのであろう。

そんな背景での日本の産業構造の節目が今来ているということなのかもしれない。



//古いタイプの製造業があるが、米国の産業が高度化に向かう中で消滅するのは当然のこと。あとはどうやって影響を最小限に抑えて破たんさせるかだけだろう//ということについてもなんとなく理解できる。

日本の経済的な影響は、人口も含めての総合的な問題も含めての産業成長率にかかっている。アメリカの人口は未だに伸び続けているということで、潜在的な成長は存在するという子にも注目したい・・。

ということとで、日本の形・・・・真剣に考えないと駄目なのではないだろうか・・・。

そして、現在の生産と生産技術の関係、需要との関係、そんな部分のトレンドと本質的な部分、そんな部分も含めての日本の形が論議されていかなくてはならないのではないだろうか・・・。

因みにどこかのテレビで、日本の雇用を守るためにはGDP3%程度の持続的な成長がないと雇用を守れないと聞いたのだが・・・-3% ということならば、もっ大失業時代が続くということなのだろう・・。

この間、成長率が低い中で、徐々に非正規雇用という形で、問題が起こっていたのかもしれないと・・・。

ということで少し気になった記事と・・それについての自分なりの解釈を披露したわけである。

様々な形での 日本の形・・・論議されることを望むものである。