このおはなしは、黄帝内経素問より第六十六
「天元紀大論」をもとにしています。
知りたいことがたくさんある王様は、
何人かの偉い学者をそばにおいて、
いろんなことを聞いています。(知りたい王様1)
このたび、王様は「太始天元冊」という本を読んで
内容についてもっと知りたいと思い、
その分野に詳しい人物を探して
そばにおきたいと考えました。
そうして、登用されたのが
鬼叟區(きゆく)先生です。
鬼叟區は、「太始天元冊」を書いた人の
十代目の子孫であり、
長年にわたり、この本の研究を続けているので、
とてもふさわしい人選でした。
王様は、鬼叟區がお城にやって来る日を
とても楽しみにしていました。