日本の年末に第九が演奏される理由 | プクッチ劇場

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ギャンブル魂の真実

 いよいよ明日は大晦日。


 
 ある意味、激動の年だった2014年も終わる。

 今年最初のドル円は104円台だったことから、16円もの円安になった。

 来年もこのレベルで円安が続くのなら日本売りが始まる。

 国債、株、通貨のトリプル安や。


 しかし、それはそれ。



 その前の年は75円台の時もあったんで、驚くほどのことではない。

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 日本では年末に「第九」が恒例のように演奏される。



 この習慣は戦後間もない1940年代後半から始まる。

 元々は1940年、紀元2600年記念行事の一環としてヨーゼフ・ローゼンシュトックが新交響楽団(現NHK交響楽団)を指揮して年末にラジオで「第九」を演奏した。

 この企画をしたのは当時のNHK職員の三宅善三。

 三宅は「ドイツでは習慣として大晦日に第九を演奏し、演奏終了と共に新年を迎える」とその理由を述べている。

 しかし、これは三宅の勘違いで、ドイツで大晦日に「第九」を演奏してる楽団はあるものの、それは年明け寸前の深夜ではない。

 この勘違いがそのまま日本では定着してしまって、大晦日の深夜に「第九」を演奏するようになってまったんやね。





 もう一つ理由を挙げると。



 戦後間もない頃は楽団員の収入が少なく、「第九」は合唱団も含めて大勢の人が参加出来る曲で、尚且つ「必ず客が入る曲」でもあったため、楽団員の年末の生活を助けるために演奏されるようになった。

 昭和31年群馬交響楽団が年末に「第九」演奏を成功させたため、それが全国的に広かったとされてる。

 「第九」の初演は1824年5月。

 その頃、既にベートーベンは聴力を失っていた。

 ベートーベンはテンポを指示する役割で指揮者とは別に指揮台に上がったものの、最初の公演は失敗と感じて(屈辱で)客席に顔を向けることが出来んかった。

 ベートーベンは耳が聴こえなくなっていたから、客席の反応がわからんかったんや。

 しかし、見兼ねたアルト歌手がベートーベンを客席に向かせると、そこは熱狂の拍手でアンコールの声が凄かった。

 あまりにアンコールの声が凄くて、二度三度とアンコールに応えようとしたところ、兵がそれをやめさせるほど。

 それくらい最初の公演は大成功やった。


 しかし。



 その後の演奏は大失敗。

 欧州では「駄作」「演奏不可能な曲」とケチョンケチョンに貶されることになる。

 やがて「第九」は人々の記憶から消え去り、ベートーベンも1827年この世を去る。

 「第九」が再び注目を集めたのは1846年、ワグナーがザクセン王国の楽団指揮者に任命されてから。

 「第九」は非常に長い曲で、ベートーベンの時代には演奏者の質も低くて正しい評価をされんかったんやね。

 そこでワグナーが多少楽譜に手を入れて演奏したところ大成功を収め、これ以降「第九」は傑作と呼ばれるようになった。

 現在ではEUやコソボ、ローデシアの国歌として制定されている。


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 「第九(第四楽章)」はフリードリヒ・ファン・シラーの「歓喜に寄す」という詩に曲をつけたもの。



 交響曲に合唱をつける(コーラル)はヴィンターの「戦争交響曲」など前例があったものの、効果的に使用されたのは「第九」が初めて。

 コーラルが一般的になるのは、「第九」から大凡70年後のマーラーの「復活交響楽」からと言われてるから、如何にベートーベンが交響曲の概念を打ち破ったかがよくわかる。

 後の大作曲家に多大な影響を与えた曲として、ワグナーの他にもリストやシューベルト、ブラームスらがベートーベンの真似をしたんやね。


 ベートーベンがシラーの詩に甚く感動したのは22歳の時。



 その後20年以上もベートーベンは構想を温めて、その詩に曲をつけようと考えてた。

 そして、完成した「第九」は当時のロシア皇帝にアレクサンドル1世に献呈される予定だったが、崩御によりヴェルヘルム3世に献呈された。


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 ベートーベンはちょっと変わった人で。

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 双極性障害に苦しんでいたともされてる。

 耳が聴こえなくなると服装にも気を使わなくなって、浮浪者と誤認逮捕されてウィーン市長が謝りにきたこともあった。

 また、癇癪持ちで気分屋だったとも言われてる。

 いつの時代も「天才」というんは、ちょっと風変わりなところがあるんやね。

 しかし、「第九」が作られて200年以上経っているのに、未だに世界の多くの人から愛されてる曲を作ったベートーベンは優れた作曲家であったのは間違いない。

 今年も明日の午前0時近くになると「第九」が日本のあちこちで演奏されるんやろね。

 「楽聖」と呼ばれた偉大な作曲家の曲を聴けることに感謝したい。

 ほなな。



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