何でも「ハイブリッド」とつければいいものとは違うと思う | プクッチ劇場

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ギャンブル魂の真実

 かつて女子バレーは日ソの2強と呼ばれた時代があった。



 世界ナンバー1と言われたパワーのソ連に対して日本は「回転レシーブ」「時間差攻撃」という日本独自の技を生み出して守備のバレーでソ連に対抗。

 1962年の世界大会では3-1で宿敵ソ連を撃破。
 
 世界は驚愕と共に日本女子バレー選手を「東洋の魔女(オリエンタル・ウィッチ)」と呼んだ。

 続く東京五輪でもソ連を決勝で破って金メダルを獲得。

 パワーに対して技で対抗する日本女子バレーを日本男子バレーは見習うべきである。


 今回、有明コロシアムで開催されているバレーボール女子ワールドグランプリ決勝ラウンド。



 日本は世界初の「ハイブリッド6」でロシアを迎え撃った。

 ロシアは欧州チャンピオンプッシュ。→
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 「ハイブリッド6」とはどんな布陣なのか?



 本来バレーはスパイカー2人、セッター2人、ミドルブロッカー2人で戦うのが基本。

 前衛・後衛でそれぞれ同じポジションの役割の人がおるわけやね。

 しかし、近年流行りだしてるのは1セッター。

 前衛におろうが後衛におろうがセッターは常にネット際にポジションチェンジしてボールを上げるんやね。

 ある意味、「トスの職人」とも言えるポジション。

 1セッターの利点はトスを上げる能力の高い人が常に正確なボールを上げれること。

 そして、後衛から前衛に上がってトスを上げる場合、ジャンプスパイクを打てる選手が3人おることになるから攻撃の幅が広がること。

 
 「ハイブリッド6」とはっ!



 更にそれを進化させて、誰もがトスを上げ、誰もがスパイクを打つ。

 ポジションの多様化というのが「ハイブリッド6」という布陣やっ!





 「回転レシーブ」って柔道の受け身から編み出された技って知ってる?



 日本がソ連を撃破してから、日本では女子の間でバレーが流行ったんや。

 それを後押ししたのが「サインはV」や「アタックナンバー1」というテレビ番組。

 そのアニメの中では荒唐無稽な「木の葉落とし」「稲妻落とし」「消える魔球」という技が編み出されたけど。


 有り得ないボールの軌道


 現実的な問題として、そんな魔球は早々打てるものやない。



 「稲妻落とし」って、どういう打ち方をすればあんなボールの動きをするんや?

 偶に手の当たり処が悪くてボールが不規則に動くことはあるで。

 でも、そういうボールは速度がないから、簡単にレシーブされてしまうんや。


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 「ハイブリッド」とは本来、名詞だと「雑種」「混生物」「電気信号を、相互の干渉なく、統合または分離する装置」のことを言うんや。



 ハイブリッドカーはエンジンと電気モーターの2つの動力源を持つ自動車のことを言う。

 これは「混生物」という意味から来てるんやろ。

 そして、最近ではタバコも「ハイブリッド」が出てきた。

 プクッチが吸ってる「マルボロクリア3ハイブリッド」。



 これは普通に吸ってるとマルボロクリア3の味なんやけど、この目印のところを歯で噛むとミントの味に変わるんや。

 「レギュラーも、メンソールも」というのはそういう意味なんやね。

 最後の一口二口までは普通にすって最後は噛んでミント味に変える。

 これはこれで中々ええアイディアだと思うで。

 あってもなくてもええ機能と言うてもええけど、プクッチ的には重宝してる。


 しかしやっ!



 今回の日本女子の「ハイブリッド6」って、そんな凄い布陣なのか?

 真鍋監督は「この布陣で世界一になれる」と言うてるけど、ホンマなの?

 確かに1人のプレーヤーがいろんなポジションをこなすのは新しい発想やけど、現実の問題として機能するんかな?
 
 今やロシアは世界6位というポジションで、1位はブラジル、2位は米国、3位が日本。

 4位にイタリア、5位に中国ときて6位がロシア、7位がセルビア、8位がドミニカ共和国、9位がドイツ、10位が韓国(日本男子は16位)。

 一応、ミドルブロッカーを1人にするというのが根本的な考え方なんやけど、それって新しい発想なのかな?

 

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 確かにロシアには3-1で勝ったけども。

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 「ハイブリッド6」で勝ったというよりも、相手が自滅して勝ったという印象が強いで。

 やたらとサーブが決まってたしな。

 何でも「ハイブリッド」をつければええというものやないと思うで(アナウンサーがやたらと「ハイブリッド6」を連発)。

 この後、日本よりも上位のブラジル、米国相手にどこまでやれるかで「ハイブリッド6」の評価は決まると思う。

 イタリアも日本よりは下位やけど、相当強いからイタリア相手に通用すれば「良し」としよか。

 「ハイブリッド」とつければ何となく高級そうに思えてしまうから不思議や。

 「Pデータハイブリッド」。

 作ってみよか?

 スキャとデイに対応出来るデータという発想。

 何か逆に貧乏臭いイメージを与えてしまう。

 売れてるで、Pデータ。→Pデータオーソドックス

 Pデータはこのままで使える。

 何でもかんでも「ハイブリッド」をつければええもんとちゃうで。

 ほなな。




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