傾ける陽に寄す | 仮面の裏に

仮面の裏に

徒然なるままに書き殴った文章群

死と乙女 睡蓮編


画材:赤ボールペン、画用紙


そこはかとなく燻らすは阿片の薫香
散りゆくは蝶の翅、乙女の御霊
茂り鎖すは蔦の足音、爛れた睡蓮の華
ある日 声が聞こえたならば
おまえと共に滅びよう







東洋の香りのする、
そして どことなくアイコニックな
写実的要素を出来るだけ排した絵を描いてみたくなりました
イヴ・サンローランのオピウムが薫る様な
爛熟した煌びやかさを纏った滅びの一幕、のつもり





睡蓮の花言葉は数多くあれど
この絵では「滅亡」
蝶は魂の象徴
ともに滅す、
は究極の愛の形の一つではないかしら。