学力に応じた指導 | お受験のみちのり

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以前は、その時代・その時代のTOP高校に入れなければ、まず、現役薬学部進学は難しかったのです。

というのは、学校というところは、在学生の学力に応じた指導をします。そうしなければ、面白くないので遊ぶ子が増えるからです。

このため、TOP高校でなければ、quantity・quality共に、薬学部入試に耐えられる指導をされていないからなのです。

TOP高校以外の高校から、薬学部を目指すとなると、学校での勉強内容・量では到底足りません。

別途、塾・家庭教師など費用もかかるし、学年TOPを目指す、または浪人覚悟なので、体力・精神力・すべてに耐えられるような子でなければなりません。

その上、合格できても宅通はほとんどなく、理系の私立ともなると学費も高額、国公立でさえも仕送りが必要となると、なかなか庶民の手が出せる学部ではなかったのです。

薬免(薬剤師免許)と言うのは、「命綱」とか「生涯保険」とか呼ばれていました。

特に女性は「3階に家無し」とまで言われ、結婚以外に生きる道がないとされていた時代ですら、御主人が急逝した場合でも、社会復帰して、きれいな仕事で十分な教育費をかけた子育ても出来る。
薬免さえあれば、「一生、生活苦に陥ることがない」という保証を得られるわけです。

身内か親しい人が薬学部の値打ちを知っていて(医師・薬剤師または経営者が圧倒的に多い)、小さいころから薬学部を目ざして勉強している子達。
もしくは、
勉強ができるから、薬剤師の値打ちを知っている人に薬学部を勧められた子達くらいしか薬学部受験に挑戦しなかったのです。

これが、広く一般の方々が薬学部を御存じなかった理由ではないでしょうか。



子供を薬剤師にならせたい御家庭では、そのくらいのことは百も承知の方々だったので、

「薬剤師さんにならせるくらいのことで」・・・云々

「薬科大学」が「看護学校」と同じだとか、薬剤師が、田舎の国立大学(医学部・薬学部以外)に入れないくらいの学力だとか、貧乏だとか、人を見下したように反対を言う、下品な御父兄や子供には、お目にかかったことがないもので。