「た〜のし〜」と言って、アニさんが帰ってきた。
間もなく、私の2枠目の走行が始まる。
バイクのブレーキレバーは、力を入れれば止まるというものではない。
分かっているが、出来ていない。全身に力が入っているのだろう。未熟だ。
だが未熟なりにタイムを出したい。
体力的に、この2枠目が勝負だ。後半になるほど、体がつらくなってくるのは容易に想像できる。
自分より少し速いバイクがいれば、それについて行くことでタイムが出たりする。
去年がまさにそうだった。
しかし今年の1枠目の結果を見ると、自分よりすごく速いのが2台、私が3番手、あとは自分より遅いらしい。
かといって、あの2台について行くのは、自分にとって自殺行為に思える。
クリアラップを作って、自分の力でタイムを出しに行くしかない。
頑張れ、YZF-R1、と私。
1枠目の反省を踏まえ、力任せのブレーキ操作をしないように。ブレーキングでも腕で体を支えないように。
右手を使いすぎないライディングを心掛ける。
結果、去年出した自己ベストから遅れること1000分の8秒。
出し切ったと言っていい。2枠目で早くも燃え尽き感が半端ない。
3枠目、アニさんは走るほどにペースを上げる。
私は、自分ではいい感じのラップもあったと思ったが、感覚とは違い、ベストから1秒近くも遅かった。
今日のタイムはここまでらしい。
が、満足だ。
今日の最大にして絶対の目標は、「無事に帰ること」なので。
頑張ったタイヤを撮る。
昼食に、表のテントで焼いていた美河フランクを。「ものすごい肉汁、ものすごい粗挽き」を謳っている。
これが激ウマ。
三河地方の各地で展開されているらしい。次のツーリングの楽しみができた。
午後のまったり。
朝早かったので、眠い。
というか、出番まで少し眠る。
一度でも眠ったら集中力が落ちるだろうけど、もうタイムは追わないので。
今日は転倒車も多い。私の走行枠でも、2度の赤旗中断があったほど。
自走なので、絶対に無理しない。
サーキットの内外にカメラマンさんが3人ほどいらっしゃる。彼らの前をカッコよく走ることだけを目標にする。
後ろのゼッケンも頑張って作ったので、撮っとかないと。
アニさんにも好評で良かった。
全ての走行枠を終えて、2台で撮る。
楽しかった。
そして2人とも無事で良かった。
技術論とかしゃべったりして。私の周りでそういう話ができるバイク仲間は案外少ない。
それが兄弟というんだから、なかなか良いと思う。
ダラダラ撤収していたら、思いのほか時間がかかって、最後のジャンケン大会にも参加してしまった。おかげで満喫である。
それにしても、帰り道がキツかった。
楽な姿勢で乗りたいのに、レーシングスーツのせいで前傾姿勢を強要される。
ゆっくり帰ったら日も暮れて、帰宅は20時になってしまった。
それでも無事に帰ってこられたので、目標は達成。
アニさんはまた走りたいという。
私も、この先サーキット走行を楽しむためには、体がどうとか齢がどうとか、弱音を吐くだけでなく、少しトレーニングしないとダメだなと思う。腹筋とか背筋とか握力とか、地味なやつを。
ということで、また次回。
タイムももうちょっと伸ばせそうなんだけどなぁ。
























