朝5時起床。5時半出発。
ゲートオープンの7時少し前、鈴鹿ツインサーキット到着。
MOTOSALONさん主催の走行会「Fighters18」
2年ぶり4回目の出場。サーキット走行はまだまだド素人の領域。
これまでの3回は、スーパースポーツ乗りのLINEグループのメンバーと来たが、それも2年前に解散してしまって、今回1人で参加。知っている人がいるかもとも思ったが、誰もいない。いつになくピットが広い。少し寂しい。
受付して、計測器を付けて、ミラーを外す。勝手は分かっているが、それを終えてしまうと手持ち無沙汰だ。
今回、参加台数がやや少ないが、それ以上に自走で来た人がほとんどいない。4~5台といったところ。入場前の行列はハイエースばかりで、バイクと体ひとつで来た私など浮いた存在だった。
普通のハイエース組はレーシングスタンドを立て、タイヤウォーマーを巻き、空気圧の調整に余念がない。あれが普通のサーキットの楽しみ方なんだろう。
腰痛持ちの私はじっと椅子に座って待つ。
ライダーズミーティングでコースに入る。
やや重たい空模様。私の不安感を表しているようだ。
天気予報では雨は17時頃からとなっていたが、雨雲レーダーはすでに薄い雨雲が掛かっていることになっており、いつ降ってもおかしくない。
自走で来た私は、くれぐれも無理できない。
今日の目標は「生きて帰る」である。
1回目の走行枠がやってきた。
サーキットは2年ぶり。走り方など完全に忘れている。それはライン取り以前の話。
気温の低さも気になる。最初の3周はタイヤを温めることにする。
今回、空気圧は指定の10%減に設定した。上手い人は20%以上低くするらしいが、サーキット慣れしていない私には過剰だ。レース用タイヤでもないし。
しかし、さぁそろそろペースアップ、という5週目に握力が低下してきた。
なんてこった。
右手小指は脱臼、骨折の固定中。普段の生活でも仕事でも不便この上ない。字を書いてもへにょへにょである。
握る、という動作がうまくいかない。昨日、峠で練習した時は大丈夫だったが、やっぱりサーキットは別物か。スピードも緊張感も違えば、ブレーキレバーを引く力も違うのだろう。
しかしまだ始まったばかり。タイムを上げたい。
今回は2年前と同じ、下から2番目の「ロークラス」での参加。周りの速いライダーに引っ張ってもらって、頑張ってついて行きたい。
だが、今回のこのクラスは特に参加台数が少ない。
私を含めて8台。それがみんな同じようなペースで走っているから、抜きつも抜かれつも無い、ほぼ単独走行。
どうやって走ればいいか分からない。
分かっているのは、2年前の自己ベストから、かなり遅いということ。
チェッカーフラッグが振られ、ピットに帰ってきた。
いつもあっという間に終わってしまう1回の走行枠だが、今回はなぜか長く感じた。
まだまだ走りたいという感じではなく、我慢の走りになってしまっていた。集中力も続かなかったか。
どうしたらいい。
何も分からないまま、椅子に腰かけ、ふーっと大きく息を吐いた。