「中国の思い出」のテーマについても中断してしまいました。また再開したいと思いますが、もし興味がありましたら、過去記事を御参照願います。

 

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(「マスカットキャンディ」からの続き)

 

 広州に着いたのは午後7時過ぎです。直ぐに夕食と相成りました。

 

 今回の調査のお礼に、後半戦の2日目まで一緒だった国営企業の小柄で猫背のベトナム系の風貌の曾さん(「仕切り直し」参照)と、何と言っても主役の小柄な小汚いオッサンからMr. Colaこと師匠にまで昇格した香港のオジサンとの最後の晩餐です。

 

 二度とこの人たちと会う事は無いでしょう(後年まさか二人とも再会するとは思っていません)。折角だから日本料理を振舞ってあげましょう(お前が食べたかっただけだろ)。

 

 何を食べたか覚えていませんが、刺身は頼まなかったのは覚えています。当時の中国人は、火が通っていないものは絶対口にしません。また、日本だから安心して生ものが食べられるのです。

 

 中国では果物以外は生で食べるのはあまりにも危険なのです。君主危うきに近寄らずですね。ゲテモノが無いのが一番ありがたいですわ(やっぱり、自分が食べたかったんだな)。

 

 別れ際に、「またお会いできると良いですね」と心にもない事を言うと「是非、合作したい」と言う香港のオジサンでした。「合作って合弁の事か、それはナイナイ」と心で思ったのです。

 

 実は合作とは協力と言う意味で、前半戦の湖北省でも「やれ合作、それ合作」て言われて、「合弁する程の原料じゃないじゃん」と辟易していたのです。通訳は大事ですね。

 

 この日は疲れて粘土の様にいや泥の様に爆睡したのでした。

 

 翌日は午後香港に向けてのフライトですが、午前中は何もする事がありません。そこで、友誼商場(外国人専用土産物屋)で買い物をしました。親戚、御近所様、会社への土産です。

 

 どうせ父や母が言いふらしているに違いないですから手ぶらで帰る事は出来ないでしょう。面倒ですが、お約束と言う奴ですね。

 

 また、後半戦早々にしでかした「大失態」を少しでも軽くする為にも、会社への土産は必定でしょう。「魚心あれば水心」と言いますからね。

 

 さて、「御土産何にしようかなぁ~」。酒と煙草は香港で買えばいいし、チョコレートも香港だよな(中国のチョコ不味そうだし)。

 

 そうそう、大学の大先輩から筆を頼まれてたよなぁ。でも良いのが無いなぁ。これでも、小学生の時、習字を習っており、筆の良し悪しはそこそこ解ります。毎年入選してたんですよ。

 

 まぁいいや、五千円程度のをと言ってたから、これでいいや(いい加減だな)。しょうがないじゃん。どうせ解りっこないさ。

 

 あれ、硯があるじゃん。それも端渓の硯。親父が端渓の硯が欲しいって言ってたけど、なかなか形も良いし、買っときますか。

 

 端渓(タンケイ)と言っても古端渓ではないでしょう。だって値段が一万円ちょっとだから・・・。でも、端渓は端渓だしね。ただ硯箱が残念(上下が合ってない)。

 

 でもまぁいいか(オイオイ、ちょっと買うの待たんけ~ムキー)。でも、父は喜んでましたよ。硯箱も自分で直してました、嬉しそうにね。

 

 商社のSさんが、「これ女性が喜びますよ」と言って勧めてくれたのが、珍珠膏( Pearl Cream )。肌が白くなるんだと、真珠の粉が入っているんだとか(ホントかなぁ~)。

 

 どぉせ、カオリン(「カオリンを食べた事ありますか」参照)が入ってるんじゃないの。顔に泥塗って(それは禁句だろ)。まぁ会社の女性陣にはこれだな。御袋と姉ちゃんにも・・・。

 

 流石商社マン、Sさんの言った通り、女性に好評でした。中に何が入っていた事やら・・・。カオリンかな、へへへ」。どうも失礼おば・・・。

 

 御袋と姉ちゃんにこれだけではつり合いが取れんし、おっと、シルクのスカーフいいじゃん。それに、甥っ子(姉の子)に帽子は如何かな(キョンシーが被ってた奴、ウケルでしょ)。

 

 良し、これで決まり。もう中国には用はありません。さっさと香港に行きましょう。(^.^)/~~~。

 

 (つづく)

 

 広州周辺の地図を参考にして下さいね。

 

 

 

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