今日は久しぶりにカードを浄化しました。浄化というのはホワイトセージのお香を焚いて、それに1枚づつタロットカードをくぐらせて、その後最初の順番通りにタロットカードを並べて初期化する方法です。私は鑑定で使用分や自分用を含めるとタロットで5デッキ、ルノルマンで2デッキあるので、1時間半かかってしまいました。。ちょっとツカレタ😫
今はこんなに沢山のカードを使っていますが、最初は浄化なんて知らなかったし、もちろん1種類のタロットカードしか持っていませんでした。浄化しながら一番最初のカードを眺めつつ、タロットとの出会いを思い出しました。
あれは、1988年の冬でした。近所の書店でひっそりと置いてあった辛島宣夫氏著「タロット占いの秘密」という本を見つけたのでした。私は、よくいろんな占い師さんが読んでいたというマイバースデイという本も知らなかったですし(立ち読みはしたかも??)、占いに興味はあってもそれまで触れたことはありませんでした。それでも思い切って買ったのです!
私の祖父は、中国での壮絶な戦争体験を経て、「人間は極限状態に置かれた時に宗教などで救われることはない。信じられるのは自分だけだ。」という強い信念を持っていた人でした。新興宗教の勧誘が家に押しかけた時にも「その宗教を信じた人間と信じていない人間で、同じ場所で銃口を向けられて信じている人間が助かる保証があるのか!?」と喝破するような人でした。その血を受けついだ母や、おじいちゃん子だった私は祖父から祖母からいろいろな人生訓を聞いて育ったので何事も簡単には信じない、というちょっと変わった子供でした。
なので、このタロット占いの本を買ったのはかなりの冒険でした。今読むと、解釈がかなり独特の本であり、絵柄もエジプシャンタロットです。それでも私は夢中になって自分を占いました。最初は大アルカナだけで、次は78枚で。この本には実践例が豊富なのでそれもありがたかったです。
ことあるごとに自分を占い、次に友人や知人を占いました。最初は占いをやっていることを知られるのが恥ずかしかったのですが、仲のいい友達とは占っては当たったかどうかを検証したりして楽しかったです。
そして私は占いの館というところに入ったことはほとんどありませんでした。自分で自分を占えるということと、それからなによりも自分の心配事を人に話すということがすごく抵抗がありました。それに占い師を胡散臭いと思っていました。赤の他人に自分の悩みのなにがわかるんだろう、そういうちょっと疑い深い人間だったのです。あ、あと自分で占えるのにお金を払って見てもらいたくないという非常にセコイ考えもありました。
なので今でも、依頼者様が私のところに来て言いにくい悩みをお話ししてくださることに、まず感謝しています。
時を経て、引越しをする際に大事なタロットを紛失してしまいます。その後、12年間、タロットが見つからなかったこと、占いでは到底太刀打ちできない人生の試練を経験しました。
その時に救いになったのが心理学でした。
その後、環境が落ち着いた時にふっと、タロットのことを思い出したのでした。
再度、辛島先生のタロットの本とカードを購入しました。今は、自分占いだけで大事にこのカードを使っていますが、もう一冊、触らないで鑑賞用として購入したいと思っています。
それだけ、この本は私にタロット占いの基本を教えてくれた大事な本です。
12年の歳月でタロットが見つからなかったことは、私の人生においてなにか通過点のようなものだったと今は思います。
そしてタロットは私にとって自分を内省する道具としてずっと使っていたんだな、と改めて思っています。
今度は皆様の内省のお手伝いが出来ればと思います。

